News

2018.11.18 18:00

『メアリーの総て』新場面写真が公開!主演エル・ファニングのコメントも到着

  • Fan's Voice Staff

200年にわたり愛され続けてきたゴシック小説の金字塔「フランケンシュタイン」。この恐ろしくも哀しい〈怪物〉を生み出したのは、わずか18歳のメアリー・シェリーだった──。19世紀のイギリスを舞台に、これまでヴェールに包まれてきた、メアリーの波乱に満ちた人生を初めて映画化した『メアリーの総て』の新場面写真3点が到着しました。

これまで謎のベールに包まれてきたイギリスの女性作家、メアリー・シェリー。18歳で絶望を味わい、逆境を跳ね除けて「フランケンシュタイン」という傑作小説を生みだした彼女は、女性として“時代”と戦った先駆者でもあります。当時、「若い女性だから」という理由だけで、あらゆる出版社から「フランケンシュタイン」の書籍化を拒否され、ようやく完成した初版にはメアリーの名前は刻まれませんでした。しかしメアリーはそんな困難にも立ち向かい、最終的には自らの名義で「フランケンシュタイン」を出版、現代にも名を残す女流作家として名を馳せています。

そんなメアリーを演じたエル・ファニングは、偶然にも、フランケンシュタイン執筆時のメアリーと自分の年齢が近いこと、斬新な考え方が似ていることから、自分にとって理想的な役柄だと感じたのだとか。「いろんな意味で、時代のずっと先を行っていた女性を描いている脚本に、とても心を惹かれたわ。でも、これまで誰も彼女の人生を演じていなかったから、かなり緊張して恐ろしさも感じたの。それでも、とびきり特別な物語だから、人々に知ってもらわなければならないと決意した」と明かし、その決意を表明するかのように、劇中、初めてとなる本格的なベッドシーンにも挑戦しています。

現在20歳のエル・ファニング。少女から女性へと代わりゆく儚い一瞬をメアリーと共にスクリーンに刻み込み、作家としての才能を開花させたメアリー同様、女優として、新境地とも言える魅力を本作で披露しています。

==

『メアリーの総て』(原題:Mary Shelley)

「不幸」に抱かれ、「死」に口づけられ、世紀の傑作を産んだ──。

19世紀イギリス 小説家を夢見るメアリーは“異端の天才”と噂される、妻子ある詩人パーシー・シェリーと出会う。互いの才能に強く惹かれあった二人は、情熱に身を任せ、駆け落ちする。愛と放蕩の日々は束の間、メアリーに襲い掛かる数々の悲劇。失意のメアリーはある日、夫と共に滞在していた、悪名高い詩人・バイロン卿の別荘で「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた……。

監督/ハイファ・アル=マンスール
出演/エル・ファニング、ダグラス・ブース、ベル・パウリー、トム・スターリッジ
イギリス、ルクセンブルク、アメリカ/121分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:牧野琴子

日本公開/2018年12月15日(土)より シネスイッチ銀座、シネマカリテほか 全国順次公開
配給/ギャガ
公式サイト
© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017