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2026.06.05 17:00

『シラート』音響監督ライア・カサノバスのインタビューが到着!

  • Fan's Voice Staff

カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、第98回アカデミー賞で音響賞と国際長編映画賞にノミネートされた『シラート』の音響監督を務めたライア・カサノバスのインタビューが到着しました。

ライア・カサノバス(中央)

砂漠で行われるレイヴパーティに参加したまま失踪した娘を探すため、モロッコの山岳地帯から砂漠の奥深くへと車を走らせる父ルイスと息子エステバン。行き着いたのは、現実と幻覚が混濁するような野外レイヴのカオス。耳をつんざく重低音、赤い照明の海、沈黙を貫く父親の背中。だがそこにはすでに娘の姿はなく、父と息子は、レイヴの参加者グループを追って、娘が向かったと思われる次のレイヴ会場を目指すが──。

女性だけで構成された音響チームとして史上初めてアカデミー賞音響賞へのノミネートを果たした本作。『ドライブ・マイ・カー』などを手がけた日本を代表するリレコーディングミキサーの野村みきは、「ドルビーアトモスの限界ギリギリを攻めている音響デザイン」と絶賛しており、実際に“限界を攻める”ことを意識していたのか問われたライアは、「私たち自身、“どれほど大きなリスクを背負ってしまったんだろう”と思った」と笑いながらも、「音量ではなく“音の密度”にこだわった」

「レイヴのシーンでは、観客にその場へ参加しているような感覚を味わってほしかった。トラックが走る場面では、その速度感や揺れ、吹きつける風、その風が肌に当たる感触まで伝わるような音を目指しました」

オリベル・ラシェ監督からは「観客に本物の体験を提供したい」というオーダーがあったといい、「単に大きな音を鳴らすのではなく、ルイスが自身の内面へ入っていくシーンでは、環境音を極限まで抑え、息遣いだけで感情を表現した」とこだわりを明かしています。

さらに、日本では比較的珍しい“アフレコ”を本作で採用した理由についても言及。撮影後、ファーストカットを観たラシェ監督から「セリフを録り直したい」という提案があり、「作品を最高の形へ持っていくためには必要だった」「もっと良い風の音があるはずだと思えば、その風を録音しに行った」と、撮影終了後も徹底的に音を追求。

冒頭のレイヴシーンに登場する印象的な巨大スピーカーは「既製品ではなく、実際にレイヴを行っている人たちによる手作り」だといい、「どんなに再現しようとしても既製品のスピーカーでは〝実際のレイヴの音〟には辿りつけなかったんです。ですから、レイヴで使われているカスタム・スピーカーを持っている人を探し出し、改めて録音しました」と、“リアルな現場の音”への執念を語っています。

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『シラート』(原題:Sirāt)

監督:オリベル・ラシェ
製作総指揮:エステル・ガルシア
製作:ペドロ・アルモドバル
脚本:オリベル・ラシェ、サンティアゴ・フィジョル
撮影監督:マウロ・エルセ
編集:クリストバル・フェルナンデス
美術:ライア・アテカ 
音楽:カンディング・レイ(デヴィッド・ルテリエ)
出演:セルジ・ロペス、ブルーノ・ヌニェス・アルホナ、ブルーノ・ヌニェス・アホナ ほか
2025年/スペイン・フランス合作/スペイン語・フランス語・英語・アラビア語/115分/ビスタ/カラー/5.1ch/日本語字幕:杉田洋子/PG12

日本公開:2026年6月5日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラスト有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにてロードショー
配給:トランスフォーマー
後援:セルバンテス文化センター
公式サイト
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