【全文レポート】『マーティ・シュプリーム』ティモシー・シャラメ来日!ジャパンプレミア開催!
- Fan's Voice Staff
第98回アカデミー賞作品賞、主演男優賞など9部門にノミネートされている『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』の主演を務めたティモシー・シャラメと監督のジョシュ・サフディが来日し、3月5日(木)に都内でジャパンプレミアが開催されました。

物語は1950年代のNYを舞台に、実在の卓球選手マーティ・リーズマンの人生に着想を得た内容。卓球人気の低いアメリカで世界を夢見る天才卓球プレイヤーのマーティ・マウザー(ティモシー・シャラメ)は、親戚の靴屋で働きながら世界選手権に参加するための資金を稼ぐ。ロンドンで行われた世界選手権で日本の選手に敗れたマーティは、次回日本で行われる世界選手権へ参加し、彼を破って世界一になるために、ありとあらゆる方法で資金を稼ごうとする──。
シャラメは2023年に主演作『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のプロモーションで初来日を果たし、昨年2月には『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』でも来日。今回は約1年ぶり、3回目の来日となります。
会場には約500名のファンが押し寄せ、シャラメがレッドカーペットに登場すると、会場のボルテージは最高潮に。大きな歓声が響くなかで、サインやセルフィー、さらにはハグまで快く応え、たっぷりとファンサービスに応じました。

本作の撮影は日本でも行われ、マーティの最高のライバルとなる日本人選手エンドウ役を務めた東京2025 デフリンピック卓球日本代表の川口功人(トヨタ自動車)は、この日のプレミアにも登場。
さらに、本作でアカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞にノミネートされているジョシュ・サフディ監督も大きな歓声で迎えられました。
以下、ステージイベントの全文レポートです。

MC 日本の熱いファンがこんなに集まってくれています。まずはファンの皆様に向けてご挨拶いただければと思います。もちろん最初はこの方、本作の主役を演じているティモシー・シャラメさん!
シャラメ 皆さん、今日はお越しいただきありがとうございます。見覚えのある顔がいくつか…(観客の男性を指して)素晴らしい髪型ですね、見てください、あの髪の“流れ”を。さて、皆さんありがとうございます。見たことのある方がたくさんいらっしゃいますね。去年お会いした方や、2、3年前にお会いした方もいます。皆さんありがとうございます。これはとても特別な映画です。ジョシュ・サフディが監督で、信じられないほど素晴らしい仕事をしました。日本からは功人(川口)も出演していて、素晴らしい演技を見せてくれています。皆さんにこの映画を観てもらうのが待ちきれません。
MC 続いて、今の話にもありました本作が映画初出演、マーティのライバルのエンドウ役を演じた、トヨタ自動車に所属する現役の男子デフ卓球選手でもあります川口功人さん、お願いします。

川口 よろしくお願いします。ありがとうございます。
MC 最後に、ジョシュ・サフディ監督お願いします。
サフディ監督 こんにちは。この映画を再び日本に持ち帰ることができて光栄です。私たちは1年前にここで撮影を行いました。ここは“極端さ”の国であり、深い精神性があり、多くの章からなる豊かな歴史があり、あらゆるものに意味を見出す文化があります。そのことに感謝していますし、皆さんがこの映画を観て、“極端な”(エクストリームな)気分になってくれることを楽しみにしています。

MC ティモシーさん、去年会った方や2、3年前に会った方もいるとおっしゃってましたが、今回で3度目の来日になります。昨年、まさに上野でこの作品を撮影されていたと伺っておりますが、1年ぶりの日本はいかがでしょうか?
シャラメ 最高の気分です。世界でも最高の食べ物がありますからね。美味しいものをたくさん食べています。日本には撮影のためという明確な目的を持って来ていたので、ただただ嬉しいです。外国を舞台にした映画を撮る時、ロサンゼルスやニューヨークにいながら日本にいるかのようにごまかすこともあります。でも、ジョシュにとって、僕たちが実際にここに来て、東京で撮影することがとても重要でした。なぜなら、日本と東京はこの映画の非常に重要な部分だから。1年後にこうして戻って来られて嬉しいです。アメリカでもヨーロッパでも大成功を収めたので、日本でもそれが続くことを願っています。映画をご覧になる時には、皆さんに楽しんでもらいたいです。
MC まさに今、日本での撮影の話が出ましたが、ティモシーさんと監督に伺います。日本での撮影で特に印象に残っていることは?
シャラメ そうですね、思い出と言えば…正直なところ、食べていたことですね。うわ、これはあまり良い答えじゃないな。でも、人生で一番美味しいものを食べていました。ええと…これといった良い答えが見つからないですね。すごく良い買い物をしたことくらいかな。最低の回答ですね(笑)。

MC ちなみに何を食べて美味しかったのですか?
シャラメ 素晴らしいラーメン、最高のお寿司。バカなアメリカ人みたいに聞こえるかもしれないけど…本当に素晴らしい食べ物ばかりです。実は、人生最高のイタリア料理をここ日本で食べました。それはどういうことなのか……。『マーティ・シュプリーム』を観に行ってください、素晴らしい映画です!(笑)
MC 監督にも是非、日本での撮影で印象に残ったことを伺いたいと思います。
サフディ監督 初めて上野公園を訪れて野外ステージを見つけた時のことを覚えています。その時、1952年の日本がどのようなものであったかというビジョンが見えました。戦後、ここで多くの時間を過ごした私の曽祖父と心を通わせているような気がしました。そして、二度と見ることのできない非常にユニークな時代、非常にユニークな人々の場所とつながっているように感じました。そこに足を踏み入れた時、自分が当時のそこにいるような、そして今のここにいるような感覚になりました。
ティミー(=ティモシー)が言ったように、この映画はニューヨークでも撮影できました。周りからは「日本にいるふりをすればいい、日系アメリカ人を見つければいい」と言われました。でも私は「いや、日本に行かなければならない」と言いました。「なぜ?」と聞かれたので、私は「日本の人々がいるから行くんだ」と言いました。なぜなら、人々こそがロケーションだからです。人々が物語を語ってくれる。そして、この会場にも来ている私の素晴らしいプロデューサーのマイコ・エンドウ(遠藤麻衣子)とジョージナ(・ポープ)が集めてくれた、信じられないほど素晴らしいエキストラのグループを見た時──彼らが衣装を着た姿を目にした時は、本当に信じられないような経験でした。タイムトラベルでしたね。
MC まさにその上野公園で撮られたティモシーさんと川口さんの卓球対決のシーンは、呼吸止めるぐらいものすごい対決でした。その撮影の時の話を是非ティモシーさんと川口さんから聞きたいのですが。
川口 はい、今回はマーティのライバル役として出演させていただいたのですが、ティモシーさんは卓球の部分では本当に難しい部分もあって大変だったと思うのですが、演技がすごくて、アドリブだったりとか、もう本当にアスリートの顔になっていたので、本当に素晴らしいなと思いました。
シャラメ それに付け加えさせてもらうと、功人はこの映画で信じられないほど素晴らしい仕事をしました。彼は素晴らしい俳優で、さらに素晴らしい卓球プレーヤーです。そして、この映画に信じられないほどのリアリティをもたらしてくれました。功人と仕事ができたことは光栄です。先ほど、彼の素敵なお母様にもお会いしました。後ろの方にいる功人のお母さん、こんにちは!彼女には素晴らしい、とてもハンサムな息子さんがいて、アメリカのネット上ではたくさんの人が功人に夢中なんですよ。みんな彼のことをとても美しい男性だと思っています。彼と一緒に仕事ができたことは光栄でした。
MC 本日はもう一人、ゲストをお招きしております。日本の卓球映画といえばもちろんこの方!窪塚洋介さんです!

[窪塚洋介が特製の熊手を持って登壇。シャラメに渡し、握手・ハグを交わす]
窪塚 Congratulations!
シャラメ ありがとうございます。大変光栄です。

MC マーティ・シュプリーム特製の熊手が渡されました!熊手というのは、日本で幸せを掴むために願いを込めて飾るもので、この映画の大ヒット、夢を世界を掴めということで窪塚さんから贈っていただきました。改めて、大きな拍手をお願いします。
『ピンポン』で主人公ペコを演じた窪塚さんにお越しいただきました。まずはご挨拶と、映画をご覧になっての感想を伺ってもよろしいでしょうか?
窪塚 皆さんこんばんは。まずですね、(シャラメに向かって)Congratulations。日本には美しい大和撫子たちがたくさんいらっしゃるのに、なんで窪塚? 父?って思われてますよね。多分、ティム(=ティモシー)も、ジョシュ監督も、川口選手も思ってると思うんですけど、俺が一番思ってたから!(『ピンポン』の公開は)もう24年前なんで、ティムが俳優デビューする前だと思うんですよ。卓球、シュプリームということで呼ばれたんじゃないかなとは思ってるんですけれども。
1つ、実はティムと共通することがあります。最年少主演男優賞(笑)!昔獲った窪塚になっちゃってますけれども。そんなことは置いておいて、作品は本当に、今皆さんがもう感じていると思いますけど、ティムのこの人柄──爽やかな、そしてこの独特のオーラを持った素晴らしい俳優さんだと思うんですが、この作品の中のティムはもう最低なんですよ。無責任で、そして破天荒で。でも、彼が演じるとそれがなんだか、カッコいい生存術みたいな、そういう風に見えてしまう。よく言えば、そのドタバタストーリーを楽しませていただきました。とっても面白い映画です。

MC お二人とも卓球選手を演じられましたが、ティモシーさん、そして窪塚さん、演じる時に何か参考にされたものはあるのですか?
シャラメ はい、もちろんです。ドイツのティモ・ボル選手は素晴らしかったです。1950年代当時の選手たちも参考にしましたし、ジョージ・バランシンやバリシニコフのようなバレエダンサー、マイケル・ジョーダンやジョン・マッケンローのようなアメリカの偉大なアスリートらも参考にしました。本当にあらゆるところからヒントを得ました。
MC 窪塚さんは演じる時に誰かを参考にしたりしたことはあったのですか?
窪塚 僕は漫画ですかね。松本大洋さんの漫画の原作だったので、毎日撮るシーンを読んで、撮影に臨んでいました。
MC そして真ん中に挟まれている川口さんですが、川口さんも『ピンポン』を観たとおっしゃっていました。卓球選手を演じた3人が並んでるわけですが、川口さん、このステージに立って、改めて今の状況をどういう風に思っていらっしゃいますか?
川口 まさか自分も映画の中に卓球選手として出れるというのが夢にも思わなかったので、今回出れたのはすごい良い機会になりました。ちなみに、『ピンポン』は僕が2歳の頃で…再放送で1回観て凄かったです。
MC 嬉しいですね、窪塚さん、こういうの。
窪塚 いやもう、すごい数の俳優が川口さんに嫉妬していると思いますよ。めちゃくちゃ良い役なんで。本当に。カッコいい役ですから。素敵なあの当時の日本のイメージ、世界が持っていた日本のイメージを見事に体現する侍のようなプレイヤーを演じていたと思います。この後ね、ご覧になってください。
MC そして窪塚さんからもティモシーさんにちょっと聞いてみたいことがあると伺っています。
窪塚 さっきとちょっと重複しちゃうんですけれども、素晴らしい俳優さんだなと思って僕もファンなんです。今回マジで今までの彼の作品とは全然違うムード、空気、その目もそうだけど──ヒース・レジャーだったりホアキン・フェニックスとかが好きだというようなことをご自分でも語られてるんですけど、勝るとも劣らない素晴らしい空気感を纏っていた。そういう風に演じるために、通して一番気をつけていたことは何ですか?というのを、俳優としても聞きたいなと思います。
シャラメ とにかく、マーティが卓球に対して抱いているあのレベルの激しさ、情熱を保ち続けることです。僕が自分の人生で演技や他に追求してきたことに対して感じていたのと同じようにね。答えはそれほど複雑なものではありません。プロジェクト全体を通して、その“激しさ”を保ち続けること。あなたが映画『沈黙 -サイレンス-』でやったようにね。僕は『沈黙 -サイレンス-』のことを本当に尊敬しているのですが、あなたはとてつもなく素晴らしい俳優でした。だから、常にそのレベルを維持しようとしていました。

MC 監督も『沈黙 -サイレンス-』を観たと先ほどおっしゃっていましたが、窪塚さん、監督にも何か聞いてみたいことありますか?
窪塚 日本の当時のシーンがものすごく作り込まれていて、書いてある文字だったり看板だったり衣装だったりがすごく徹底されていたと思うんです。「いや全然簡単だったよ、CGだから」というようなところと、「本当にここは難しかった」というところ、この両極端を聞いてみたいと思いました。
サフディ監督 リサーチで最も難しかったのは、当時の日本の状況を理解し、近代とそれまでの古風なものがどのように交わっていたかを理解することだったと思います。少なくとも衣装において、その適切なバランスを見つけ出すこと、それが一つの課題でした。しかしもっと重要だったのは、3〜400人のグループをまとめ、彼らがまだ生まれていなかった歴史上のある地点に、全員を連れて行くことでした。そして、そのシーンを利用して彼ら自身に表現してもらい、いろいろな意味で本当にこの国を映し出すこと。繰り返しになりますが、日本は非常に独特な場所であり、他にはない人々であり、アメリカでは見つけられなかったでしょう。そして、当時のスナップ写真はあまりなかったため、リサーチは本当に大変でした。
それと、漫画の「ピンポン」についても話したいのですが、7年前にこのプロジェクトを始めた時、ポン・ジュノ監督が買ってくれました。でも日本語版しか──(日本語で)「日本語話せる。ちょっと待って。ちょっと、ちょっと待って」。だから読むのがとても難しかったのですが、読みました。ポン・ジュノ監督のお気に入りの漫画の一つなんです。
MC 窪塚さん、またピンポンの話戻ってきましたけども、嬉しい…
窪塚 もうね、喋りすぎなんじゃないかっていうぐらい、俺は。ティモシー・シャラメを見に来たんで。(笑)
MC お時間が迫ってきました。最後に、日本のファンに向けてティモシーさんから一言メッセージをいただけますか?
シャラメ 本日はお越しいただき本当にありがとうございます。この映画を持って来られたことは、ただただとてつもない名誉です。ジョシュが完璧に言ってくれましたが、僕たちはこの映画をここで撮影しなければなりませんでした。日本、そして日本の人々は、この映画が何なのか、何を表現しているかにおいて非常に重要です。皆さんがこの映画を観て楽しんでくれることを本当に願っています。僕たちはこの作品に多くの労力を注ぎ込みましたし、自分たちが大いに誇りに思い、ここに持ってくることができて光栄に思っている映画です。来てくださった皆さん一人一人に感謝します。今夜は時間を取ってくださってありがとうございます。後ろの方にいる皆さんもありがとうございます。

メディア向けのフォトセッションの後には、会場一丸となって叫んだ「マーティ最高!!」の声にあわせてキャノン砲が発射!大きな歓声が起こるなか、イベントは盛況のうちに幕を下ろしました。
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『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(原題:Marty Supreme)
監督・脚本:ジョシュ・サフディ
出演:ティモシー・シャラメ、グウィネス・パルトロウ、オデッサ・アザイオン、ケビン・オレアリー、タイラー・オコンマ(タイラー・ザ・クリエイター・ラッパー)
2025年/アメリカ/英語
日本公開:2026年3月13日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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