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2023.12.09 21:30

東京コミコン2023:トム・ヒドルストンがメインステージに登場!

  • Fan's Voice Staff

幕張メッセで開催中の「東京コミコン 2023」のゲストとして来日中のトム・ヒドルストンが12月9日(土)、ステージイベントに登場しました。

東京コミコンには、2018年以来2度目の参加となったヒドルストン。『マイティ・ソー』(11年)以降、『アベンジャーズ』シリーズのロキ役として絶大な人気を集め、直近ではドラマシリーズ『ロキ』シーズン2がフィナーレを迎えました。

イベントはLiLiCo、小田井涼平、杉山すぴ豊が進行役を務め、事前に募集したファンからの質問も交えながら、様々な質問を投げかけました。

──日本へ、東京コミコンへようこそ。2018年の東京コミコンで「また来るよ」と言ってくださって、本当にまた来てくださって嬉しいです。ありがとうございます。
はい、ありがとうございます。(日本語で)ロキが「ありがとう」と言っています。

──ロキの“ツノ”を初めてかぶった時は、どんなお気持ちでしたか?
最初にかぶったのは2009年だったので、もう14年も前のことですね。コミックで2次元だったものを3次元したのだから、すごいことですよね。王冠のようであり、ある種の意思を示すようなものでもあって、立派な感じがしました。その時はヘルメット型で、耳が覆われていたので、何も聴こえませんでした。今は違いますがね。

──撮影会では“ロキポーズ”で撮影されているファンが多くいらっしゃるようですが、会場の皆さんとロキポーズを一緒にやりませんか?
もちろんです。3、2、1、ロキ〜〜〜!

──ありがとうございます。
(日本語で)ありがとうございます。

──ヘルメット型だったとのことですが、今でもですか?
今は王冠に近いですね。本物の。ロキは王子として生まれ、オーディンから“王になるために生まれてきた”と言われました。そして『ロキ』シーズン2では、そのツノは孤独な王の冠となりました。でも彼は、自分の目的の重荷を理解しています。非常に高貴なものでもあります。

──ロキというキャラクターとの出会いは、あなたの人生を大きく変えるきっかけとなったと思います。ロキがここまで愛された理由はなんだと思いますか?
そうですね。ロキを演じたことで僕の人生は大きく変わったし、個人的にも最も大きな出来事のひとつでした。質問の後半は……本当に興味深いものだったと思うのですが……

──ロキがここまで愛された理由はなんだと思いますか?
まず第一に、皆さんがいなければ、僕がこの場に座っていることはないでしょう。これほど長きにわたりこのキャラクターを演じさせてもらっているのは、観客の皆さんが彼を魅力的だと思い続けてくれているからです。皆さんのことを感謝しています。

そして彼は、神でありながら、驚くほど人間的だと思います。彼は複雑で、遊び心があり、弱いところもあり、チャーミングで、いろいろなものを内に秘めています。とても人間的だと思います。

──2018年は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が公開された年だったので、映画でのロキを観てとても悲しい時にトム・ヒドルストンさんが来てくださって、とても癒されました。今年は、『ロキ』シーズン2のファイナルが素晴らしかったですよね?

(場内拍手)

──あの最後のシーンを演じた時は、どんなことをお考えになっていたのですか?
僕にとって、とても感動的でした。『ロキ』での最後のセリフは、「もう分かってる どんな神になるべきなのか お前たちのために 我々のために」というものでしたが、この「for you, for all of us(皆のために)」というのは、『マイティ・ソー』の終わりでの、ロキの最後のセリフだったことを覚えていますでしょうか。でも、その言葉が意味することは、今はまったく異なります。

今回の最後のシーンを演じながら、ロキを演じてきたこの14年間で一緒に働いてきたすべての人たちのことを思い描いていました。俳優の皆さん、監督の皆さん、スタッフの皆さん。とても大切な方々です。僕の場合、それぞれの作品に6~8カ月、時には1年半をかけて取り組みます。そうした方々との経験は、とても意義深いものとなりました。クリス・ヘムズワース、ケネス・ブラナー、アンソニー・ホプキンス、レネ・ルッソ、そして『アベンジャーズ』に至り、ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、ジェレミー・レナー、スカーレット・ヨハンソン、さらには『ロキ』に至り、オーウェン・ウィルソン、ソフィア・ディ・マルティーノ、ウンミ・モサク、キー・ホイ・クァン、ユージン・コルデロらまで、みんなを僕は背負い、心の中で彼らのことを想っていました。

ロキは旅路の終わりで孤独だったかもしれませんが、僕は決して一人ではありませんでした。

(場内拍手)

──ロキを続けられてきたというのはファンのおかげというお話がありましたが、トム・ヒドルストンさんがロキを演じていなかったら、ロキは単なるヴィランで終わって、ここまで続かなかったと思います。
とても親切に、ありがとうございます。

──これは(会場の)皆さんの気持ちだと思います。絆の話が出たので、ベネディクト・カンバーバッチさんととても仲が良いと聞いていますが、今回、話をする機会はありましたか?
はい、そうです。ベネディクトと僕は、2010年の夏に『戦火の馬』の撮影で出会いました。将校のように馬に乗れるように、一緒に乗馬の練習をして、すぐに仲良くなりました。何度も落馬しましたがね。彼とはそれ以来の友人で、ここでまた会えるのはとても嬉しいです。

実は、彼が忙しくて最近は会えていなかったのですが、今日は一緒にランチして、いろいろと話ができました。

──なにを召し上がったのですか?
お寿司をいただきました。

それと、2016年だったかと思いますが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』でロキがドクター・ストレンジと出会ったことで、ベネディクトと一緒に仕事をすることができました。短いシーンで、残念ながらロキは負けてしまいますがね。30分落ち続けるという。

──興味本位でお聞きしたいのですが、好きな寿司ネタは?
今日の昼食はシンプルで、マグロ、サーモン、ハマチを、サビありで。ワサビが好きなんです。

──ロキの色ですね。
そうですね(笑)!。グリーン。(ワサビは)ロキの食べ物の一種かもしれません。

──ぜひ、ロキと言えばこのセリフというのを選んで言っていただきたいのですが、いかがでしょうか。
『ロキ』のシーズン1とシーズン2から?

──なんでも、映画でも大丈夫です。
2、3個あります。まず思いつくのが、「私はアスガルドのロキ 名誉ある目的を担っている」。

それから、『ロキ』シーズン1で、シルヴィから「じゃ ロキらしさって何?」と聞かれて、ロキが「独立心や権威そしてスタイルだ」言うところ。でも正直、一番気に入っているのは、「もう分かってる どんな神になるべきなのか お前たちのために 我々のために」。

それともう一つ、今日言われてとても嬉しかったのが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』の終わりで、ソーが「ここにいたら ハグしてる」と言って、ロキが「いるよ」と答えるところです。

トークセッション後には、マーベル・コミックス現編集長のC.B.セブルスキーと、ステージを埋め尽くすほどのコスプレイヤーが登場し、フォトセッションが行われました。

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東京コミックコンベンション 2023(略称:東京コミコン 2023)

会期:2023年12月8日(金)11:00〜20:00、9日(土)10:00〜20:00、10日(日)10:00〜18:00
会場:幕張メッセ 1ホール〜4ホール(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
※開催時間およびホールは変更となる可能性があります。
主催:株式会社東京コミックコンベンション、東京コミックコンベンション実行委員会
イベント内容:
・国内外映画、コミックなどの最新情報公開
・企業出展(限定・先行商品の販売、グッズの展示など)
・実際に映画で使用されたプロップ(小道具)や、レアグッズの展示
・最新技術を使った様々なコンテンツの体験
・海外セレブ俳優との交流
・ステージでのライブやパフォーマンス・コスプレイヤーとの交流、コンテスト・漫画家やイラストレーターの作品展示や販売、「アーティストアレイ」