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2025.06.19 12:00

ベン・ウィショー主演『リモノフ』9月5日公開決定!日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映されたベン・ウィショー主演、キリル・セレブレンニコフ監督『Limonov: The Ballad』が、邦題を『リモノフ』として9月5日(金)より公開されることが決定し、日本版予告編とポスターが解禁されました。

ウクライナに生まれ、ニューヨーク、パリを巡りシベリアの監獄へ。ファシストでも共産主義者でもリベラルでも保守派でもなく、しかしそれらすべてを内包し20世紀後半を駆けぬけた、悪名高い実在の人物リモノフの愛と破滅のシネ・バラード。

到着した日本版ポスターでは、いくつもの顔をもつリモノフの「革命家」としての顔を切り取った写真を使用。詩人として、政治家として、時には富裕層の執事になったりシベリアの地で兵士として暮らしたり──そんな彼の“異色の経歴”をランダムにあしらい、革命家としてカリスマ的存在になった勢いある表情が捉えられています。

『007』シリーズのQ役や『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(22年)など、多彩な作品に出演を続ける演技派ベン・ウィショーが破天荒なアナーキストを熱演。リモノフの妻エレナ役には『戦争と女の顔』で主人公の看護師を演じたヴィクトリア・ミロシニチェンコをはじめ、『グラディエーター』『ダークナイト ライジング』などハリウッド作品に多数出演歴のあるトマス・アラナ、マルコ・ベロッキオ監督作『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』などで活躍するコッラード・インヴェルニッツィら、様々な国の実力派俳優が脇を固めています。

監督は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門の常連で、『インフル病みのペトロフ家』(21年)や『チャイコフスキーの妻』(22年)など世界が注目するロシアのキリル・セレブレン二コフ(2022年ロシアから亡命)。数々の文学賞を受賞しヨーロッパ中が興奮した傑作伝記小説「リモノフ」を基に、圧巻の演出と徹底したシニシズムで観る者を愉快にも不快にもさせる問題作を完成させました。

以下、コメントが到着しています。

キリル・セレブレンニコフ(監督)
今日起こっているすべては、リモノフが書いたことに端を発している。彼は戦争を望み、ソビエト連邦の再来を望んだ。彼が夢見た世界に生きているような感じがするよ。ロシア政府は、彼やアレクサンドル・ドゥーギンの著作をそのまま実行に移しているのではないかと思うほどだ……昨今の情勢を踏まえ、より一層この暴挙にいたった過程を探る必要性を痛感した。ロシアのファシズムがどこから来たのか、理解するためだ。

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『リモノフ』(原題:Limonov: The Ballad)

主演:ベン・ウィショー
監督:キリル・セレブレンニコフ
原作:エマニュエル・キャレール
2024年/イタリア・フランス・スペイン/英語・露語・仏語/133分/5.1ch/シネマスコープ/字幕翻訳:北村広子/R15+

日本公開:2025年9月5日(金)より全国公開
提供:クロックワークス、プルーク
配給:クロックワークス
公式サイト
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