【東京コミコン 2016】いよいよ開幕!スタン・リーがくれた最高の時間
- Kazu Oshima
12月2日(金)。ついに始まった第1回東京コミコン!プレビューナイトに行ってきました!! 今日は、日本に住む我々マーベルファンにとって忘れられない一生の思い出になることは間違いない。そう、「スパイダーマン」や「X-MEN」等、数々の大作を生み出したマーベル界のレジェンド、スタン・リーの会えるのだから。
“テープカット”に続いて、行われたオープニング・セレモニー。客席の通路を抜け、ステージに向かうゲストの中、一際存在感を放つマーベル界のレジェンド。運よく通路側に座っていた私の数十センチ横をスタン・リーが通り過ぎると、これ以上ないくらいの幸福感に包まれ、その気持ちだけで、書いても書いても、書ききれなさそうだ。そして、司会者の紹介とともにステージに上がるスタン・リー。もちろん会場からは拍手と大歓声。それらに満面の笑みで応えた“レジェンド”は、自分が写っているバックスクリーンを指さし、はしゃぐ。そのはつらつとしたスラっとした立ち姿、力強い歩き、元気な声も合わさり、93歳とは思えない若々しさが感じられる。数々の作品にカメオ出演している際に私たちが観ている“元気なおじいちゃん”そのものである。
まずは、「皆さんとても素敵だ。このような素晴らしいコンベイションというものがここで開催できることは非常にワクワクしている、皆さんが待っていること分かっていれば、もっと早く出てきたのに」とフレンドリーに挨拶し、場内を笑いで包んだ。親善大使の竹内涼真とのフォトセッションでは会場内のカメラのシャッター音が止まない。スタン・リーはスパイダーマンのウェブを出すポーズを披露するなど、サービス精神旺盛だ。あまりに楽しそうなので、こちらもなんだか、嬉しさが倍増して楽しくなってしまう。この、レジェンドでありながら、ファンとの距離感を全く感じさせない、これこそがスタン・リー作品の根本にある最大の魅力なのかもしれない。竹内が言うように「マーベル界の神様のような存在」である。
そしていよいよトークイベントが開始!東京コミコンについて彼は「すっかりアメリカにいるような気分」と本場さながらといううれしいコメントに加え、「これが最初の東京コミコンと信じるのが難しい。非常に専門的でワクワクできる素晴らしい雰囲気」と語った。今後の東京コミコンついては、「アメリカのコミコンと同じように発展していく。このコミコンは毎年大きくなっていくと信じている」と宣言し、これからの東京コミコンの成長を期待していた。丁寧に訳す通訳の方に、「私今そんなに話したっけ?」と突っ込みを入れるところなど、さすがに神様。
竹内がスタン・リーに「マーベルが大好きだ」と伝えると、「とてもいい趣味だ」と返す等、コメントの一つ一つが丁寧だし、ファン心掴む。楽しすぎてあっという間にトークイベントは終わってしまったが、最後の花束贈呈でもプレゼンターの女性の頬にキス。ステージから観客全員をバックに自撮りするなど、最後まで茶目っ気たっぷりにファンを心から楽しませてくれた。最後に彼は「本当に私は今回感動した。この雰囲気にすっかり感心して、皆さんのユーモアの感覚や素晴らしい性覚に感銘を受けている。(中略)またぜひ招待してほしい」と素晴らしい言葉と共にステージを去っていった。 30分弱という短い時間に我々ファンにかけがえのない思い出と素敵な言葉の数々をプレゼントしてくれたスタン・リー。会場にいたすべてのファンと共にこの幸せをを共有できたことは私にとって一生の宝物となる。彼に会えてよかった!そして、マーベルが好きでよかったと心から思える時間であった。彼の言葉通り、またコミコンで会えることを私だけではなく、この場にいた全てのファンが心待ちにしていることだろう。