『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』日本版予告編が解禁!
- Fan's Voice Staff
第74回ベルリン国際映画祭でドキュメンタリー賞と観客賞をW受賞し、第97回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたパレスチナ人とイスラエル人の若手監督による映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』の日本版予告編が解禁されました。
ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区マサーフェル・ヤッタの現状をカメラに収め世界に発信することで、故郷を守ろうとするパレスチナ人青年バーセル・アドラーと、彼に協力しようとやって来たイスラエル人青年ユヴァル・アブラハームによる決死の活動を、2023年10月までの4年間に渡り記録したドキュメンタリー。
予告編のナレーションを担当したのは、俳優の池松壮亮。「並外れた作品だと思いました。このような形でこの作品に賛同できることをとても光栄に思っています。異なるバックグラウンドを持つ4名の監督が親密に手を取り合い、同じ空の下の現実を伝えようと、ジャーナリズムへの献身と努力で世界に情報を伝えてくれました。決して他人事ではいられず、無関心ではいられませんでした。今作に出会えたことに感謝しています。 今この映画を、是非観ていただきたいです」
世界各地での高評価とは裏腹に、アメリカ国内では劇場公開しようと手を挙げる配給会社が未だなく、本来であれば配給会社へ権利を販売する役割であるセールス会社が、みずから劇場に働きかけ1月末の公開を実現させるという異例の事態に。現地時間1月8日のニューヨーク映画批評家協会賞の授賞式では、作品賞を受賞した『ブルータリスト』のブラディ・コーベット監督がスピーチの締めくくりに「最後に言いたいことがあります。『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』を配給する時が来ました」と述べ、大きな注目を集めました。日本はフランスやドイツなど欧州各国に続く劇場公開となり、アジアでは最速公開となります。
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『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』(原題:No Other Land)
ヨルダン川西岸地区のマサーフェル・ヤッタで生まれ育ったパレスチナ人の青年バーセルは、イスラエル軍の占領が進み、村人たちの家々が壊されていく故郷の様子を幼い頃からカメラに記録し、世界に発信していた。そんな彼のもとにイスラエル人ジャーナリスト、ユヴァルが訪れる。非人道的で暴力的な自国政府の行いに心を痛めていた彼は、バーセルの活動に協力しようと、危険を冒してこの村にやってきたのだった。同じ想いで行動を共にし、少しずつ互いの境遇や気持ちを語り合ううちに、同じ年齢である2人の間には思いがけず友情が芽生えていく。しかしその間にも、軍の破壊行為は過激さを増し、彼らがカメラに収める映像にも、徐々に痛ましい犠牲者の姿が増えていくのだった──。
監督:バーセル・アドラー、ユヴァル・アブラハーム、ハムダーン・バラール、ラヘル・ソール
2024年/ノルウェー、パレスチナ/アラビア語、ヘブライ語、英語/5.1ch/95分/日本語字幕:額賀深雪
日本公開:2025年2月21日(金)TOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋 ほか全国公開
配給:トランスフォーマー
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