ジャ・ジャンクー監督『新世紀ロマンティクス』2025年5月9日公開決定！

Fan's Voice Staff

第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された中国の巨匠ジャ・ジャンクー監督の最新作『Caught by the Tides』が、邦題を『新世紀ロマンティクス』として2025年5月9日（金）より全国順次公開されることが決定し、場面写真3点が到着しました。

2001年、炭鉱産業が廃れ失職した者で溢れていた山西省・大同（ダートン）。2006年、三峡ダム建設により水没が運命づけられた長江・奉節（フォンジエ）。2022年、マカオに隣接する経済特区として発展する珠海（チューハイ）とすっかり様変わりして都会となった大同。

チャオ（チャオ・タオ）は大同を出て戻らぬ恋人ビンを探して奉節を訪ねる一方、仕事を求めて奉節から珠海を訪れるビン。時は流れ、二人はまた大同へ。恋人たちの関係と比例するように、街は変化していき──。

到着した場面写真には、2001年、大同のバスの中でのチャオとビン、2006年、奉節でビンを探して雨宿りをしているチャオ、2022年、大同に戻りスーパーマーケットで接客ロボットとやり取りするチャオの姿が収められています。

主人公チャオを演じたチャオ・タオは、ジャ・ジャンクー監督の妻でもあり、本作で長編ドラマは8作目のタッグ。

「過去の作品のすべては『新世紀ロマンティクス』のために、素材を集めていたのではないか、そう思わせるほど、ジャ・ジャンクーの斬新な試みは成功している」（Variety）と評されたように、過去の名作『青の稲妻』『長江哀歌』『帰れない二人』などの本編映像と共に、未使用映像やドキュメンタリー映像も駆使して中国激動の22年間を活写。チャオ・タオが24歳・29歳・45歳だったときの姿とともに、実際に変化していく街の景色とその時々の人々の顔を捉えた、ドキュメンタリーとフィクションが融合した作品が誕生しました。

『新世紀ロマンティクス』は本日11月22日（金）に中国で全国公開、日本では明日11月23日（土・祝）に開幕する第25回東京フィルメックスのオープニング作品として上映されます。

＝＝

『新世紀ロマンティクス』（英題：Caught by the Tides）

2001年、中国北部の大同。モデルのチャオと恋人のビンは怖いもの知らずに青春を謳歌していた。しかし、炭鉱産業で築かれた大同の繁栄は失われつつあった。ある日、ビンは一旗揚げるために大同を去る。2006年、チャオはビンを探して長江・奉節を訪れる。2022年コロナ禍、潮の流れはふたりを大同に連れ戻すが、街はすっかり様変わりしていた……。

監督：ジャ・ジャンクー
脚本：ジャ・ジャンクー、ワン・ジアファン
撮影：ユー・リクウァイ、エリック・ゴーティエ
音楽：リン・チャン
出演：チャオ・タオ、リー・チュウビン、パン・ジアンリン、ラン・チョウ、チョウ・ヨウ、レン・クー、マオ・タオ
2024／中国／中国語／1:1.85／111分／G