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2024.10.25 11:00

『Brotherブラザー 富都のふたり』2025年1月31日公開決定!日本版ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

マレーシアと台湾で100万人を動員し、第97回アカデミー賞国際長編映画賞のマレーシア代表に選出された『Abang Adik』が、邦題を『Brotherブラザー 富都のふたり』として2025年1月31日(金)より公開されることが決定し、日本版ポスタービジュアルが解禁されました。

マレーシア・クアラルンプールの富都(プドゥ)地区にある荒廃したスラム街。この地域には不法滞在者2世とも言える様々な国籍・背景を持つ貧困層の人々が多く暮らしており、その場所で、ID(身分証明書)も与えられず、兄弟として成長してきたアバンとアディ。耳の不自由な兄アバンは市場の日雇いで堅実に生計を立てている一方、弟アディは、簡単に現金が手に入る裏社会と繋がり、その行動は常に危険を孕んでいます。そんなある日、アディの実父の所在が判明し、ID発行の可能性が出てくるも、ある事件が二人の未来に重く暗い影をもたらし──。

社会派作品のプロデューサーとして国際的な評価を獲得してきたジン・オングが、初めて自ら監督・脚本を手掛けた長編デビュー作。これまでに、妻の死をきっかけに55歳でトランスジェンダーとして生きる主人公を描いた『ミス・アンディ』(2020年大阪アジアン映画祭にて上映)、シルヴィア・チャンが末娘の死で精神に異常をきたすシングルマザーを演じた『分貝人生 Shuttle Life』などを手掛けています。

兄アバンを演じたのは、台湾の人気俳優ウー・カンレン。その演技は高く評価され、台湾のアカデミー賞(金馬奨)で主演男優賞を獲得。9月には中国の大手エージェントとの契約も発表され、今後の活躍が大いに期待されています。

無鉄砲な弟アディを演じたマレーシアのスター俳優ジャック・タンは、社会から疎外された若者の行き場のない怒りと悲しみを等身大で演じました。ジン・オング監督のプロデュース作品では常連的存在で、公私にわたる親友として知られています。また、劇中歌として使用されているテレサ・テンの名曲『千言萬語』を歌っているのは、タンの妻で歌手・女優・ラジオDJのユン・メイシン。

アバンとアディの育ての親として、二人を子どもの頃からさまざまな形で支えてきたトランスジェンダーのマニー役を演じたタン・キムワン、社会の底辺に生きる人々に寄り添い、献身的なサポートに尽力するジアエン役を演じたセレーン・リム、アバンに報われることのない思慕を寄せるミャンマー人シャオスー役を演じたエイプリル・チャンなどの抑制の効いた演技にも注目です。

プロデューサーに名を連ねているアンジェリカ・リーは、『the EYE 【アイ】』の主演でも知られ、オキサイド・パン監督の妻でもあるマレーシアの著名な俳優・歌手。

イタリアのウディーネ・ファーイースト映画祭でマレーシア映画として初の最高賞含む3部門を受賞し、台湾とマレーシアでは劇場公開されると100万人を動員。マレーシア映画史上最も国際的に成功した作品となりました。

以下、コメントが到着しています。

ジン・オング(監督・脚本)
この映画が日本の観客に、マレーシアで起きている現実を理解し、登場人物たちの苦悩を感じてもらえることを願っています。私はよく、どれほど世界が不公平であろうとも、人生が困難になろうとも、心に愛があれば、それがすべてを乗り越える勇気を与えてくれると言います。愛こそが希望をもたらす唯一の力です。このメッセージを観客の皆さんと共有したいと思っています。
いつか日本で映画撮影に参加できる日が来ることを楽しみにしています。それはきっと素晴らしい体験になると信じています。

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『Brotherブラザー 富都のふたり』(原題:Abang Adik)

出演:ウー・カンレン、ジャック・タン、タン・キムワン、セレーン・リム
監督・脚本:ジン・オング
プロデューサー : アンジェリカ・リー、アレックス・C・ロー
撮影:カルティク・ヴィジャイ
編集:スー・ムンタイ
音楽:片山涼太、ウェン・フン
2023年/マレーシア・台湾合作映画/手話・マレー語・中国語・広東語・英語/115分/2.35:1/5.1ch/DCP&Blu-ray

2025年1月31日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて公開
配給:リアリーライクフィルムズ
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