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2020.11.28 17:19

【全文レポート】『アンダードッグ』公開記念舞台挨拶に森山未來、北村匠海、勝地涼らが登場!

  • Fan's Voice Staff

劇場版『アンダードッグ』の公開記念舞台挨拶が11月28日(土)に都内の劇場で開催され、キャストの森山未來、北村匠海、勝地涼と、武正晴監督が観客の前に登場しました。

森山未來が演じたのは、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で〝かませ犬〟として踏み台にされながらも這い上がろうともがく崖っぷちボクサーの晃。過去に秘密をもつ若手ボクサー・龍太を北村匠海が、テレビ番組の企画でボクシングの試合に挑む芸人ボクサー・宮木を勝地涼が演じています。

Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』総監督を務めた名匠・武正晴が、『百円の恋』(14年)ぶりにボクシングを題材に描く本作。原作・脚本を手掛けるのは『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳。その他、プロデューサー、音楽、撮影、照明、美術など『百円の恋』の製作チームが再集結しています。

『アンダードッグ』は、劇場版と配信版が製作されていますが、劇場版は前編と後編で男たち3人のドラマが中心に描かれ、全8話からなる配信版は、男たち3人と彼らをとりまく登場人物の群像劇になっています。

本記事では前編上映後に実施された舞台挨拶の内容を全文レポートします(※司会:奥浜レイラ)。

──まずはご挨拶をお願いします。
森山 はい、森山と申します。今日は本当にありがとうございました。今前編を観られたということですよね。これから後半を観ていただくということになると思うんですが、初日が昨日で、(今日は)2日目ですか。わざわざ本当にありがとうございます。ボクシング映画なんですけど…、そうなんすよ、微妙やなと思って。前半だけ観てるしなーと思って。どれくらいこう(話していいのか)。でも観ていただいて、なんとなく理解してくださっているかとは思いますが、ボクシング映画なんですけど、触れ込みでは”ルーザー”とありますが、どうしても立ち上がりたくても立ち上がることの出来ない境遇だったり環境だったり、そういうところで生きざるを得ない人たちの物語。その思いだったりそれをリングの上でぶつけるという、そこにボクシングがあるという作品です。ボクシングとなると、やっぱり多少の暴力シーンも、戦いという意味ではあるかもしれないですけど、そこに寄り添っているいろんな人間たちや、その人たちがどうしてボクシングに向かい合わなければならないのかっていう、そこにすごく物語があるので、ぜひ楽しんでいただければと思います。今日はありがとうございます。

北村 大村龍太を演じました北村匠海です。本当に今日はありがとうございます。これから後編を観られるということで…、本当に僕自身もそうだし、龍太もそうですが、ボクシングに魅せられる、ボクシングというものの虜になっていく感覚というのを、僕自身、撮影で味わいながら臨んだ作品です。ここまで自分自身と向き合い、どんなにきつくてもガンガン自分自身に牙を向けていくようなストイックにならざるを得ない撮影現場で、それがすごく充実もしていましたし、それがやっと皆さんのもとに届いたと思うと、嬉しい気持ちでいっぱいでございます。今日は最後まで楽しんでください。

勝地 こんにちは、勝地涼です。今日はお集まりいただきありがとうございます。まだ後編を観ていないので宙ぶらりんな状態だとは思うんですけど、ここから晃がどう立ち上がっていくか、そして龍太もどう立ち上がっていくのかみたいなところが気になっているとは思います。僕自身は、前編で宮木というちょっとどん底にいるところから這い上がるみたいなところを観ていただいたとは思うんですけど、宮木瞬という男に自分の中で結構リンクするところもありました。カメラが回っている時だとちょっと頑張っちゃうみたいなことが自分の中でもあったりして、少し自分と通ずるものがあるなと思いながら演らせてもらって、この役と出会えたことをすごくありがたいと思っています。自分自身は本当は真面目な男ですから、普段はふざけたりしないんですけど(場内笑い)、ついね、こういうところで、ふざけちゃうんですけど(笑)。でも僕はこの役と出会ったことによって、また次のステップに進めるなと思いましたし、後編まで観ていただいたら、たぶん皆さんも今日帰るときには少し背中をぽんと押される作品になっていると思うので、後編も楽しんでいってください。今日はありがとうございます。

武監督 武です。今日はこの映画を選んでいただきまして本当にありがとうございます。後編もありまして、ほとんど今日の半日をこの映画に費やしていただくという体験になるんですが、前半で宮木が相当頑張ったんですけども、後半の晃と龍太の死闘をぜひご覧になって帰っていってください。宮木くんもまた出てきます。後半の方もぜひお楽しみください。よろしくお願いします。

──キャストの皆さんへ、本作のオファーを受けて、出演を決めた理由を教えてください。
森山
 もう僕は、武さんと脚本の足立さん、この二人で何年か前に作られた『百円の恋』という映画が素晴らしくて、そのチームがまた再結集してボクシング映画を作るという段階でのオファーでした。もちろんあの映画は素晴らしいので、そのハードルが上がっているというのは理解しながらも、あの世界観の中に僕が飛び込めるというのは、とても魅力的だなと思いました。純粋にそれが理由です。

──武監督はプロットを読んだ時から、これは森山さんだなという考えはあったのですか?
武監督
 そうですね、森山さんがやってくれたらいいなーっていう形で、脚本の足立さんとかプロデューサーとシナリオなどの話をしていたところはありましたね。

──北村さんは、本作のオファーを受けた理由は?
北村 20代前半の僕ら世代の誰しもが、この挑戦状を突きつけられたらそのリングに上るだろうという思いで、そんな中、自分にその挑戦状がぼーんと送られてきたので、もう二つ返事で「やります」と。これにチャレンジする自分自身も楽しみでしたし、森山さんをはじめとするキャストの皆さんに揉まれながらも自分がどうなっていくのかというのに、すごくワクワクしたのを覚えています。

──どこまでもストイックにならなければいけないことへの恐れは全く無かったですか?
北村 楽しみでしたね。覚悟してた以上の大変さではあったんですけど。それこそ後半に出てくる晃と龍太の試合のシーンとか、あれを乗り越えた後になんとも言えない、味わったことのない達成感もあって、本当にすごい良い経験をさせてもらったなと思います。

──勝地さんは、本作のオファーを受けた理由は?
勝地 最初、武監督で、足立さんの脚本で、主役が森山未來くん、それで北村匠海くんっていう情報だけで、「やります」となって、本当に最初は内容をよくわかってなかったです。それでも、これは絶対に出なきゃいけない作品だと思いましたし、監督さんも含め、やりたい人とやれるってこんな幸せなことはないので、それだけでやりたいと思いました。ただそこで、ボクシングだったりとか、”あ、芸人さんの役なんだ”とか、”ネタやらなきゃいけないんだ”とか、後からプレッシャーが襲う感じでした。とりあえず「やりたい」という思いでやりました。

──”ネタやらなきゃいけないんだ”もプレッシャーなわけですね?
勝地 プレッシャーですね。ト書きには「ネタをやる」とかしか書いてないので、それで、「面白くない」とかしか書いてないから、どういうネタをやるのか、当日とか前日、早くて3日前くらいまでわからなかったので、そのプレッシャーも結構ありましたね。

──面白くない人でないといけないんですね。
勝地 そうなんですよね。

森山 難しいよね。(勝地を指して)面白いもんね(場内笑い)

勝地 難しい。やっぱり自分は面白いから(場内笑い)、面白くなくすることが、ね。

武監督 あれはシナリオの足立がものすごい書いてくるんですよ。あのネタを。普段は全然書いてこないのに(笑)。そこがすごい面白いんですよ。

──武監督は、思い描いたキャストの皆さんがこれだけ集結していることについて、改めて作品が完成していかがですか?
武監督 やっぱりこれだけの出演者、まあ後半戦もあるんですけど、ワンポイントも含めて良い俳優さんが集結してくれたというのがあって、そこの現場で生まれてくる熱量と、シナリオにも無かったような新しい世界というのが、やはりこれだけのメンバーを集めると現場で生まれてきて。何よりも本当に、試合のシーンは出演者全員が主役みたいな、そういうような現場でした。

──(キャストの皆さんへ)ボクサー役に向けて、長期間の体作りやトレーニングではどのようなことを具体的にされたのですか?
森山 役柄的に、元ライト級日本ランク1位という設定なので、やっぱりちょっとボクシングをかじっているぐらいじゃごまかしきれないだろうなと思ったので、ほぼ撮影の1年前ぐらいから始めました。そもそもボクシングを観る習慣もなかったですし、格闘技そのものをやったこともなかったので、とにかく一から、どうパンチを打つのかと。よく誰かと喧嘩をする夢とかを…、よくじゃないけどたまに見たりするんですけど、絶対に僕の夢の中で決まって、ここまで行ってるのに(拳を差し出すジェスチャー)、ここからこんな感じ(ふにゃっとした感じのジェスチャー)のパンチしか出ないっていう、本当にそういう夢を見てて。だから本当に人をちゃんと殴ったこともないし殴られたこともないから、その感覚を本当に知りたい一心で。

もちろん実際の試合のシーンは、ボディとか多少殴っていいところは殴っていましたけど、基本的にはもちろん振り付けなので、本当に殴るわけではない。けどやっぱり、実際にその感覚を知っている、知っていないというのは大きく違うだろうなと思ったので、ボクシング指導でもあり、龍太のトレーナー役を演じていらっしゃいました松浦慎一郎さん──3人全員のトレーナーをやってくれたんですけど、彼と本当にいっぱいスパーリングもやったし。スパーリングというのは、実際にヘッドギアを付けてそこの上から殴るんですけど、そういうのもやったし、呼んでくれたプロボクサーの人たちとかとも結構マジでスパーリングやらせてもらったりとか。結構仕事でバタバタしてたので、香港とか台湾にも去年の10月、11月ぐらいかな、行っていたんですけど、台湾の時は松浦さんに台湾までわざわざ来てもらったりとかして。ダンスのパフォーマンスのツアーで行っていたんですけど、稽古場みたいなリハーサル室でずーっとスパーリングやってました(笑)。

──対峙するのは恐ろしかったんじゃないかと思いますが、北村さんは10キロ体重を落とされたそうですね。どんなトレーニングをされたのですか?
北村 食事制限と、ウェイトとかよりはもうボクシングで落とそうと思っていたので、基本的にずーっとシャドーだったり、松浦さんとずーっとボクシングしながら、それで家に帰ったらまたシャドーして、縄跳びして、サウナスーツ着て10キロ走ってとか、やってましたね。本当、他の仕事にはかなり支障が出ていましたね(場内笑い)。食べ物とかも野菜が中心だったので。歌を歌ったりする時に、意外と豚肉とか食べた方が良くて。声がかなり、その、「野菜しか食べてないでしょ」って言われるぐらいカスカスだったんです。そういうのも乗り越えてというか……

森山 トンカツ食べなきゃいけなかった時に、ブロッコリー食べてたみたいな(笑)

北村 そうなんです。ブロッコリー食べてました、本当に。撮影現場で。

武監督 やっぱり豚肉を食べないといけないんだね。

北村 やっぱり豚(トン)を食べなきゃいけないんですけど、その撮影中にもうボクシングが始まっていたので、途中から、”あいつ現場で様子おかしいな”みたいな感じにはなってましたね。

──勝地さんはどういうトレーニングをされたんですか?
勝地
 僕の役は二人とはちょっと違って、ちょっと素人。でもプロテストには受かっている設定なのでもちろん技術は大事なんですけど、どちらかというと立ち向かう、無謀な挑戦という形だったので、ボクシングの技術というよりは、観ていただいたらわかるんですけど、ボコボコにやられてるわけじゃないですか。”受ける”とか、”大ぶりでどんどん外す”っていう練習だったりとか。とにかく泣きながら、泣くぐらい追い込んで追い込んで体力をつけるっていうことでしたね。

──大ぶりで外すって、ものすごく体力を奪われそうですもんね。
勝地
 疲れますねえ、本当にそれは。あとはもちろん減量もしつつでしたけど。

──では少し趣向を変えまして、キャストの皆さんが…皆さん宙を見始めましたが、これならチャンピオンだと周囲に誇れる趣味や特技があったら教えていただきたいのですが、森山さん…
森山 おぅっ、順番に行きますか…

──はい、宙から地を見るようになられた森山さんからお願いします。
勝地 これなら負けないよ。

森山 あったら言っていいよ、先。

勝地 いや、どうぞ(笑)。

森山 普通に考えたらあんまりないんですけどねえ…。チャンピオンだと言える趣味特技…(かなり考え込んでいる様子)。本当に関係ない、この映画ととっても離れていきますけども、少なくともこの中の人たちの中では……、えぇーこれでいいのかなあ(場内笑い)。

勝地 めずらし!唇震えてるよ、未来くん!

森山 まじでぇ。

勝地 いいじゃん、言ってみれば。

森山 言ってみようか。僕、KIRINJI(キリンジ)っていうバンドというかユニットがすごい好きなんですけど、KIRINJIへの愛はこの中では間違いなくチャンピオンだろうなっていうのしか、パッと出てこなかったです。

北村 2番手な自信はあります。

森山 おお、そうかい!

北村 KIRINJI好きです。

──現場ではそういう話はしなかったんですか?

北村 なかったですね。

森山 してないよね。そもそもあんまりコミュニケーションをとらない設定でもあったし。だからと言って別にしゃべらなかったわけでもなく。ナチュラルでした。

北村 うん、話も普通に。

──好きな音楽がKIRINJIは一致していたのが、今発覚しましたね。
北村
 びっくりしました。

──1位と2位がここに見事揃って。
森山
 そう、全然関係ない話になっちゃったよ。

──では北村さん、お願いします。
北村
 いろいろ考えたんですけど、今まで人生で手の大きさが負けてことがないとは思います。

森山 まじ、そんなでかい?うっそー。(北村の手を見ながら)親指長い!

北村 昔バスケ部だったんですけど、雑誌に手が大きなバスケの選手の手型がぼーんって載ってて、それに勝って以来もう負けなしっていう(場内笑い)。困ったことがなくて。ギターを弾くにも、普通じゃ届かないところまでガーって。ピアノとかもバコーンって。ボクシングにも活きていたのかもしれないですけど。これは確かに負けたことがないですね。ちょっと比較対象が難しいんですけど、負けたことはないなと思います。

──(チャンピオンといえることが)あるじゃないですか!
北村
 ずっと考えてたんですけど、これしかないです。

──勝地さんは?
勝地 なんか難しくなってきちゃったー。2つあるんだけど…(場内笑い)

森山 2つかよ!どっちもいっとこう、じゃあもう。

勝地 どっちもいっていい?

森山 うん、いいよ。

勝地 バカになることっていうのでは、誰にも負けないかな。バカになる力を持っている。

森山 宮藤官九郎さんが尊敬する人、勝地涼さんやもんな。

勝地 そやね。あれはいじってるけどな、完全に。バカになる力は誰にも負けないのと、あともう一つは、森山未來を愛しているは、俺、負けない。本当に。10代から見てて、本当にね、カッコいいんですよ、この男。15歳と17歳で出会った時も学園モノで、ちょっともうすでに異質だった。この感じ、わかります?(今日の衣装が)着物かな?っていう感じですけど(場内笑い)、そん時からそんな感じが出てて、個性もあって、自分のやりたいことを表現して世界へ行って、どこまでも遠くに行くなあっていう。その(森山を)愛してる感じがね。今回この映画が出来た時に一番嬉しかったのは、森山未來に「勝地良かったで」って言われた時。一番嬉しかったです(場内笑い、拍手)。

北村 (勝地が)めちゃくちゃ汗かいてますね。

──皆さんありがとうございました。それでは最後に、今日劇場に駆けつけてくださった皆さんにひと言ずつお願いします。
森山 うん、そうですね、さっき挨拶の時にもちょっと喋っちゃったのであれなんですけど、本当に、今年の1月2月に撮ったものだったので、いわゆるこういう状況になる直前のものだったんですけど、なんだかこう、今の時勢ともちょっとリンクしてしまうというか。この3人のボクサー役の背景を考えても、どうしてこうなってしまったのか、どうして僕の人生はこうなのかみたいなことがわからないけれども、どこかで地べたを這いずらなければならない生き方を選ばざるを得ないというところで生きている人たちの物語で、それでもやっぱり、もう一度立ち上がりたいし、何かに立ち向かわなければならない。そのエネルギーってやっぱり非常に重いし大変なことだけども、その立ち上がる、立ち向かうきっかけみたいなものを、ちょっとでも渡せるような映画になっていると想うので、ぜひぜひ観に来ていただければと思います。今日は本当にありがとうございます。

北村 今日は本当にありがとうございます。今年はとても大変な1年でしたし、映画という世界だけでなく、いろんなところで元気のない1年だったなという中で、今年も終わり際に『アンダードッグ』という、自分の中でもすごく、きっといくつになってもこの作品を思い出すだろうなっていう作品を公開できたことをとても嬉しく思いますし、この作品で本当に味わったことのない、これから観られると思うんですが、最後の死闘は2日間みっちり撮りまして、その後に森山さんと食べたカキフライがとっても美味しくて…

森山 あの店、無くなっちゃったよ…コロナで。

北村 えーーーーーーっ、悲しい。

森山 悲しい。そうやねん。

北村 すごく、最後に、悲しい。マジっすか。だとしたら、なおさら忘れられない牡蠣フライと、ビール。なんかでも、これってすごい経験だなと思ったのが、全てを出し尽くした後のあの美味しさというか感動みたいなものが、僕はすごい良い経験だったなと思って。そういう自分たちが、とにかく自分にストイックにこの作品と向き合った生き様がこの映画にちゃんと映っていると思いますし、前編・後編と長いですが、しっかり味わっていただけたら幸いです。今日はありがとうございました。

勝地 この映画を撮り終わった後に自粛期間に入っちゃったりして、今年の始めはお芝居をしたくても出来なかったりとか、それこそ今ね、そういったお店が潰れてしまったりとか、そういう世の中になってしまってはいたんですけど、その中でやっぱり僕らの仕事はお客さんがいてくれて成立するものだと思ったし、今日こうやって満杯のお客さんの前で挨拶をできることを幸せに思います。この映画は男性の物語のようですけど、今日観てくださる方はたぶん、その男を支える女性たちの物語だっていうのも感じていただけると思います。後編は特にもっと感じると思うので、いっぱい宣伝してください。今日はありがとうございました。

武監督 後編も始まりますが、今日はこの映画を選んでいただきまして本当にありがとうございます。この3人がスクリーンの中で演じてくれていることはそんなに簡単なことではなくて、非常にありがたい3人でありました。それ以外の出演者も、本当に厳しい条件下の中で撮影に参加してくれて、そしてなお、この作品が今年公開出来るという。それで今日、こうやって舞台挨拶をさせていただいているという劇場関係者の皆さん、この映画の関係者の皆さんにも感謝を申し上げたいし、ここに集まってくれたお客さまの皆さんにも感謝を申し上げたい。昨日、今日と(劇場公開が)始まりましたが、映画っていうのはこういう形で最後はお客さまが作っていただけるものだと思っています。この映画の中の最後の試合も、やはり観客として観てくれた後楽園ホールのお客さんが、この二人に名勝負というのを作ってくれたんじゃないかなという映画になっているはずなので、ぜひそこを体感してお帰りください。今日はどうもありがとうございました。

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劇場版『アンダードッグ』

出演/森山未來、北村匠海、勝地涼、瀧内公美、熊谷真実、水川あさみ、冨手麻妙、萩原みのり、風間杜夫、柄本明 ほか
監督/武正晴
原作・脚本/足立紳
音楽/海田庄吾
主題歌/石崎ひゅーい「Flowers」(Sony Music Labels Inc.)
企画・プロデュース/東映ビデオ
制作プロダクション/スタジオブルー
製作/ABEMA、東映ビデオ 

日本公開/2020年11月27日(金)よりホワイトシネクイント他にて[前編・後編]同日公開
配給/東映ビデオ 
公式サイト
©2020「アンダードッグ」製作委員会