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2020.07.27 17:00

『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』日本語字幕付き予告編&場面写真が解禁

  • Fan's Voice Staff

ジョーン・ジェットの半生を描いたドキュメンタリー映画『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』の日本語字幕付き予告編、海外サンダンス映画祭上映時のビジュアル、場面写真が一挙到着しました。

70年代末に日本でも大ヒットした女性5人組バンド、ザ・ランナウェイズの中心メンバーであり、解散後もソロ活動を経て〈ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ〉として活躍が続く、ロックンロールの象徴ともいわれる女性ギタリストのジョーン・ジェット。「アイ・ラヴ・ロックンロール」がビルボードチャート7週連続1位を獲得、2015年にはロックの殿堂入りを果たしました。

ジョーン・ジェット本人の言葉で「ジミ・ヘンドリックスは女性がロックンロールをやるのは〈宇宙人のようだ〉と語っていたが、まったくその通りだった」との言葉で始まる予告編。ジョーン・ジェットが男社会である音楽業界で生き延びてきた一端が、イギー・ポップやデボラ・ハリー(ブロンディ)の言葉とともに紹介され、当初は「かわいいね」と言われたのが後に「アバズレ」と呼ばれるように変化していった様子が語られています。多くのレコード会社に拒絶され、〈ギターはいらない〉と言われ、あくまで性的興味を引くための道具としてしか自身の存在を見ない世界の中で(実際、日本でレコードが発売されたランナウェイズの1st アルバムの邦題は「悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クィーン」だった)、迎合せず、妥協せず、純粋にロックをやることだけを目的に生き延びてきたジョーン・ジェットの人生を垣間見れる映像となっています。

映画では、ジョーン・ジェットがギターを手にした幼少期から現代まで、約半世紀にわたるロック人生を95分間で映し出します。ロサンゼルスのプロデューサー、キム・フォウリーに発掘されたザ・ランナウェイズの全盛期、ビートルズ並みの熱狂で迎えられた来日公演、そして日本でのメディアによる取材がきっかけとなった解散の顛末など、ザ・ランナウェイズの歴史も描きつつ、完全なる男社会だった米国音楽業界で女性であるがゆえに経験してきた苦労と、ソロ活動以降のバンドメンバーであり盟友のケニー・ラグーナ(The Blackhearts)とのレーベル運営など、厳しい音楽業界のなかで〈純粋にロックンロールを演奏し続ける〉ことでもがいてきたジョーン・ジェットの姿が炙り出されていきます。

また、オハイオ州出身のバンド、ギッツの女性ボーカル、ミア・サパタが93年に強姦され殺害された事件においては、ジョーン・ジェットが残されたメンバーとアルバムをリリース、印税を全額捜査の資金に寄付し、11年後の2004年に犯人逮捕にこぎつけたエピソードも綴られていたり、契約上の義務を果たすべく生まれた苦い思い出『ジョーン・ジェットの爆裂ムービー』(84年)や、ブルース・スプリングスティーンが演じるはずだった役をジョーン・ジェットが演じたハリウッド映画『愛と栄光への日々/ライト・オブ・デイ』(87年)もフィーチャーされています。

出演には本人のほか、サンディ・ウェストとシェリー・カーリー(ザ・ランナウェイズ)、イギー・ポップ、ドン・ボールズ(ジャームス)、ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)、アダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズ)、キャスリーン・ハンナ(ビキニ・キル)、イアン・マッケイ(フガジ)、ピート・タウンゼンド(ザ・フー)、マイリー・サイラス、アリソン・モシャート(ザ・キルズ)、マイケル・J・フォックス、クリステン・スチュワート(映画『ランナウェイズ』でジョーン・ジェット役を演じた)など、錚々たる面々が揃いました。さらに、LAパンク界のボス、マイク・ネス(ソーシャル・ディストーション)も出演。音楽ドキュメンタリーにマイク・ネスが出演するのは非常に珍しいことです。

『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』は今秋、シネマート新宿・シネマート心斎橋で開催されるロック・ドキュメンタリー特集上映映画フェスティバル「UNDERDOCS」にて日本初上映。

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『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』(原題:Bad Reputation)

70年代末に日本で大ヒットしたガールズバンド、ザ・ランナウェイズの元中心メンバーであり、<ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ>としてソロ活動を続け、2015年にはロックの殿堂入りを果たした、女性ギタリストでありロックンロールの象徴ともいわれるジョーン・ジェットの半生を描いたドキュメンタリー映画。2018年サンダンス映画祭正式出品。

出演/ジョーン・ジェット、ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)、デビー・ハリー(ブロンディ)、マイケル・J・フォックス、イアン・マッケイ(フガジ)、イギー・ポップ、マイク・ネス(ソーシャル・ディストーション)、ピート・タウンゼンド(ザ・フー)、マイリー・サイラス、クリステン・スチュワート
監督/ケヴィン・カースレイク
2018年/アメリカ/95分

© 2018 Bad Reputation LLC