『アリータ:バトル・エンジェル』ワールド・プレミアがロンドンで開催
- Fan's Voice Staff
SF漫画の最高峰として語り継がれ、日本はもとより世界17の国と地域で出版された木城ゆきと原作による伝説の漫画「銃夢」。長年に渡り映画化を切望してきた『アバター』で知られる巨匠ジェームズ・キャメロン製作・脚本、ロバート・ロドリゲス監督による実写映画『アリータ:バトル・エンジェル』のロンドン・ワールド・プレミアが開催されました。
会場となったロンドンのオデオン・ルックス・レスタースクエア前は、華やかなライトアップにブルーカーペットが敷かれ、『アリータ:バトル・エンジェル』一色に装飾されました。気温1度の凍り付くような寒さの中、約1,000人のファン、世界各国から報道陣が集結。脚本・プロデューサーを務めたジェームズ・キャメロン、「銃夢」原作者の木城ゆきと先生が登場すると、会場は大歓声に包まれました。
さらに、黒とブルーのドレスを身にまとった主人公のサイボーグの少女アリータを演じたローサ・サラザール、アリータの父親代わりのサイバー医師のイドを演じたオスカー俳優クリストフ・ヴァルツ、アリータに好意を持ち、彼女の失った記憶を取り戻す手助けをするヒューゴを演じたキーアン・ジョンソン、イドの元妻でスリリングに繰り広げられるアクション満載のバトルロイヤルゲームモーターボールの選手の調整技師チレンを演じたオスカー女優ジェニファー・コネリー、キャメロンからメガホンを引き継いだロバート・ロドリゲス監督、キャメロンと共に『タイタニック』『アバター』など数多くの大作をプロデュースしたジョン・ランドーと豪華キャスト&スタッフが登場しました。
さらに本作の主題歌を歌う、2019年グラミー賞にて最優秀新人賞と最優秀ダンス・レコーディング賞にダブル・ノミネートされた世界的なトップ・シンガーのデュア・リパが登場すると、会場はさらにヒートアップ。
構想20数年を費やし、遂にこの日を迎えたキャメロンは「レッドカーペットに木城先生と一緒に立つことが出来て光栄です。木城先生が『気に入った』と言ってくれたので、安心しました。彼が満足であれば、私も満足です」と木城氏に敬意を示しました。
木城氏もまた「ジェームズ・キャメロンさん、ジョン・ランドーさん、ロバート・ロドリゲスさんが、非常にリスペクトしてくれたので、信頼して映画を任せることができました」とコメント。その言葉を裏付けるように「映画を観て、漫画の核心の部分が、見事に継承されていたと思いました。見かけだけではなく、キャラクターの心の動きや存在理由といったものも含めて、ちゃんと映画で反映されていて、非常に嬉しかったです」と、自身が作品に込めた想いが、しっかりと映画に反映されていると太鼓判を押しました。
レッドカーペット後には、790席が満席となった劇場で上映が行なわれ、エンディングでは拍手が巻き起こりました。
構想20数年、キャメロン自ら執筆して創り上げた“超進化”スペクタクル・アドベンチャー『アリータ:バトル・エンジェル』。いよいよ2月14日(木)には、サラザールとヴァルツ、ロドリゲス監督が来日し、作品の世界観をイメージした大規模なプレミアに登壇予定です。
以下、各ゲストのコメント全文です。
ジェームズ・キャメロン(脚本・製作)
「レッドカーペットに木城先生と一緒に立つことが出来て光栄です。今日は、私の長い旅の終わりでもあり、また始まりでもあります。木城先生は私が映画権を獲得してからも、たくさんの「銃夢」の新作を描かれているので、私の孫が観る映画を作ることになるかもしれません。これから私達は、木城先生が漫画人生をかけて作り上げた世界を3Dで命を吹き込まれた映像で見ることができます。木城先生が「気に入った」と言ってくれたので、安心しました。彼が満足であれば、私も満足です。最初に漫画を読んだ時にアリータをとても好きになりました。私は、娘を持つ父親ですが、娘たちが感情移入できる傷つきやすくても、強くて、知的で、温かな心を持ったキャラクターを描くことが、私のゴールでした」
木城ゆきと(原作)
「人が多くてビックリしました。普段、直接ファンと触れ合う機会がほとんど無いので、すごく嬉しいです。映画を観て、漫画の核心の部分が、見事に継承されていたと思いました。見かけだけではなく、キャラクターの心の動きや存在理由といったものも含めて、ちゃんと映画で反映されていて、非常に嬉しかったです。ジェームズ・キャメロンさん、ジョン・ランドーさん、ロバート・ロドリゲスも非常にリスペクトしてくれていたので、信頼して映画を任せることができました。(日本のファンへのメッセージ)素晴らしい映画になっているので、是非良い映画館で観てください。宜しくお願いします」
ローサ・サラザール(アリータ役)
「木城ゆきと先生が作品を気に入ってくれたと聞いて、私も嬉しいです。アリータはキャメロンにとって娘のような存在だから、彼の私を見る目が父親みたいなの。それが私にとって、とても誇らしいわ。さっき彼が私の手を取って「よくやったな」って言ってくれたの。このことは一生忘れないわ」
ロバート・ロドリゲス(監督)
「木城先生が映画を観て気に入ってくれたので、私もとても嬉しいです。日本に行くのはとても楽しみで待ちきれません。日本でも木城先生に会いたいし、僕は今、アリータの絵を描く練習をしているんです」
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『アリータ:バトル・エンジェル』(原題:Alita: Battle Angel)
舞台は、“支配する者”と“支配される者”の2つの世界に分断された、謎めいた遠い未来。サイバー医師のイドは、瓦礫の中から少女の人形の頭部を拾い上げる。彼女は300年前のサイボーグであり、なんと脳は生身のまま生きていた。イドは、過去の記憶を失っていた少女に新たな機械の身体を与え、アリータと名付けて成長を見守る。ある日、自分の中に並外れた戦闘能力が眠っていることに気づいたアリータは、自分が300年前に失われたテクノロジーで創られた“最強兵器”だということを知る。逃れられない運命に直面した少女は、与えられた自分の命の意味を見つけるために、二つの世界の秩序を揺るがす壮大な旅に出る──。
原作/「銃夢」木城ゆきと
脚本・製作/ジェームズ・キャメロン
監督/ロバート・ロドリゲス
出演/ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリほか
日本公開/2019年2月22日(金)全国ロードショー
配給/20世紀フォックス映画
公式サイト
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