過去最大規模で展開!「DISNEY EXPO JAPAN 2017」レポート
- ichigoma
むかしむかし、あるところにいちごまと言う社畜がおりました。
彼女は東京ビックサイトで開催の「DISNEY EXPO JAPAN」に行くことを夢見ていましたが、仕事の納期があるため外に出ることが出来ません。「一度でいいからDISNEY EXPO JAPANに行ってみたい」と悲しみに暮れる社畜でしたが、その前に何と突然魔法使いが現れて、しゃらんと杖を一振り。
「可哀想な社畜。いいかい?今の業務をここまで進めれば、明日の午前中だけならDISNEY EXPO JAPANに行けるようにしてやろう」
と言うのです。大喜びの社畜は前日に猛然と仕事を片付けて午前半休を取得。当日、念願のビックサイトの地に降り立ったのです。めでたしめでたし。
ということで、年に一度のディズニー商品総合展示会イベント「DISNEY EXPO JAPAN 2017」にファン・ライターとして取材に行ってまいりました。お宝の山がざっくざくって本当?ひゃっほう楽しみー!
DISNEY EXPO JAPAN 2017って?
さて、「DISNEY EXPO JAPAN 2017」。これは正確には「東京インターナショナル・ギフト・ショー」と言う生活雑貨やアパレル、キャラクターグッズ等の商品見本市の一角にて同時開催されている展示イベントとなります。同人誌即売会で言うところの併設オンリーイベント、といった方が分かる人には分かるかもしれません。
とは言え、エリアはパーテーションでかっちり区切られているし、入場するには専用の入口もあったりと、併設ではなく「同時開催」と言う言葉に納得です。ちなみに「東京インターナショナル・ギフト・ショー」自体は東京ビックサイトの西・東の全館開催とコミケばりにかなり大規模なイベントです。何しろ会場で配布されていた会場案内図のキャッチコピーが「もう迷わない!全ホール会場案内図!」でしたから。
「DISNEY EXPO JAPAN 2017」の広さは東京ビックサイトの東4ホールの約1/3、そのエリア内の更に約2/3がグッズを制作・販売しているメーカーさんのブース(何と154ブース!)、残り約1/3がディズニー公式の展示ブースでした。
ホール1/3の広さで、更にその1/3。「そんな広くないし、2時間もあれば余裕じゃないの?」
ええ、ええ。私もそう思っていたのですが、結果2時間じゃぜんぜん足りませんでした。
それでは早速、ディズニー公式の各ブースをさくさくっと見ていきましょう。
マーベルブース
公式ブースの中でも後述するスター・ウォーズと同率一位の広さだったマーベルブース。対角線上にパーテーションを配置し、それぞれ別の雰囲気を持った展示形態が取られていました。
一方は、マーベルのホームタウン、NYのヘルズキッチンを彷彿とさせるポップなレンガ調。8月11日公開の『スパイダーマン/ホームカミング』に合わせてスパイダーマンのアイテムを集めたラックの他、マーベルのヒーロー達を紹介したパネル展示などがありました。1939年のマーベル創業から各ヒーローのコミックデビュー年、2017年に公開される映画群までを並べた時系列表は普通に見ていても勉強になります。
どうでもいい話ですが、背表紙に「CAPTAIN AMERICA」と書かれたハードカバーの上に、ソーのグラスとロキちゃんのバストアップ貯金箱が展示されていたのは神妙な気持ちになりました。その近くにキャップの貯金箱が置いてあっただけに余計です。
その裏のブースは、ブルーグレーと木目を使用した明るいリビング調。コテコテのマーベルカラーとは異なり、和テイストの雑貨やシルエットモチーフと言ったスタイリッシュなアイテムが展示されていました。
こちらの展示は女性向けと明らかに分かるアイテムがこちら。コットンパールにコミック画のアイアンマン等が描かれているネックレスにピアスにリング等のアクセサリー。
そしてマーベルツムツム!東京コミコンでやっとフィギュアを見かけたマベツムグッズですが、知らない間に増殖していました。ぬいぐるみも雑貨もモバイルバッテリーまでありましたよ!
個人的に気に入ったのがブタの貯金箱ならぬマベツムの貯金箱。この貯金箱の上にマベツムのフィギュアを飾るといい感じです(貯金しろよ)。
スター・ウォーズブース
こちらも賑わっていたスター・ウォーズブース。展示エリア自体をパーテーションで囲い、その中にぐるりとテーマ毎のアイテムが並んでいます。
まずは2016年末に公開された『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。シリーズ初のスピンオフ作品で、正直言って公開前はどうなる事かと思っていましたが、ふたを開けてみたら最高傑作!まだ公開から日も浅いせいか品数はちょっと少なめでしたが、個人的にはこの映画で大ファンになったドニー・イェン演じるチアルートのあんなグッズやこんなグッズが出てくる事を期待しています!
それから、ボーディーのPOP! 『ローグ・ワン』の主要メンバーを並べて飾りたいと思いますが、なぜかボーディーだけ販売されてないんですよね……。演者のリズ・アーメッドに合わせてボーディーのビジュアルが大きく変わったからグッズ間に合わなかった、と言う説も聞きますが……。
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が米国での公開から今年で40周年。ということで限定アイテムも多々販売されるようです。記念すべきアニバーサリーということもあり、どれも重厚感溢れる逸品です。
年齢層が下がってキッズ・ファミリー向けのアイテムと、LINEゲーム「ディズニーツムツム」の中で提供されててるスター・ウォーズのツムツムシリーズ。ここでBB-8危機一髪の現物に出会えるとは。
スター・ウォーズの和アイテムブース。中でも異彩を放っていたのがダース・ベイダーとストームトルーパーの白黒ダルマ。ダルマって禅宗の開祖を模した縁起物じゃなかったっけ。ダース・ベイダーって暗黒面に落ちちゃっているけど大丈夫なのかなぁ。
ディズニープリンセスブース
ディズニープリンセス全般を扱ったブース。こちらの目玉は4月に劇場公開を控えた実写版『美女と野獣』。アンティークテイストのテーブルの上には作中でも重要なアイテムでもあるガラスケースに入った一輪のバラとコスメの数々。サイドにはシンプルなワンピースやベルっぽい雰囲気のデスクです。
最も存在感を放っているのはやはりガラスケースの薔薇です。全面に草葉の装飾が施されたガラスケースに、おそらくプリサーブドフラワーとして加工された真紅の薔薇が一輪。はらりと落ちた花弁が添えられてあって、とても美しいです。ガラスの装飾、いい仕事してるなぁ……。
ん?商品名の札に金額書いてある。
ええっと、いち、じゅう、ひゃく……ひゃくろくじゅうにまん? 162万円!? 日比谷花壇がヲタ達に挑戦状を送ってきたぞ!!(汗)
でも公式アイテムだし、完全オーダーになるだろうからコレクターアイテムとしての貴重価値は高そうだしし…むむむ。2017年2月発売とのこと。ご希望の方はお近くの日比谷花壇までご連絡してみたらいかがでしょうか。オーダーしたら本社のすんごい応接室とかに連れて行かれてショートケーキとか出てくるんでしょうか?(ただの偏見&妄想です)
テーブルの下に置いてあった鮮やかな黄色のパンプスも気になりました。うんうん、ベルと言ったら黄色ですよね!こちらは婦人靴ブランドDIANAの参考出展でしたが、濃淡二色の黄色いふんわりオーガンジーがベルのあのドレスを連想させます。お値段は…考えたくない。薔薇よりは安いと思うけど。
その他、シルバーフレームで作られた薔薇のブローチやサマンサタバサとのコラボバッグ、絵皿、フレームなどなど。資生堂INTEGRATEとのコラボ化粧品(参考出展)もありました。雰囲気からするとティーンと言うよりは20代以上の女性向けかな?ってアイテムが多かったです。
モアナと伝説の海ブース
3月10日公開のアニメ『モアナと伝説の海』も、個別ブースで展示されてました。米国ではすでに昨年11月に公開され、アカデミー賞長編アニメーション賞候補になっています。日本にもあと一ヶ月たらずで上陸。待ち遠しいですね。
って、めっちゃアイテム数多い!? 雑貨に文房具、フィギュア、ぬいぐるみ。ところせましと展示されてます。
キングダムハーツブース
ゲーム好きとしてははずせない、キンハーの展示もちゃんとあった!今年で15周年を迎えたディズニーとスクウェア・エニックスのコラボRPG「キングダム ハーツ」、略してキンハー(KHとも)です。
今年の1月17日、3DSで発売された過去タイトルのHDリマスター、ブラウザゲー・スマートフォンゲーで配信された過去タイトルのアナザーストーリーを描いた映像作品(ゲームではなく動画)、そしてのPSPで発売された過去タイトルと次作タイトルの間を繋ぐ完全新作ショートストーリーの3つを詰め込んだ、PS4ソフト「キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ」を発売。
あえて”過去タイトル”と表記しましたが、タイトル名を細かく入れると名称の長さで頭がパァンする方が出てくると思うので、省略させて頂きました。
こちらはタイトルの歴史パネルとソラ達のフィギュアが並べられた展示ケース。「キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ」の予約特典のクリアスタンド。
ヘルシーフードブース
ちょっぴり異色?いいえ、いい食。そんなブースがこちら、ヘルシーフードブースです。ディズニーが定めた栄養成分のガイドラインに準拠した食品や飲料を示すマークである「ディズニー・チェック」。そのディズニー・チェックを取得しているパックサラダや食材、無洗米、お豆腐、スナック類が陳列されていました。そう言えばTDRのパーク内で販売しているお土産用のお菓子、どれも、うんまいですよね。洋菓子もいいですが、あられやお煎餅もなかなか。
お醤油も濃口薄口甘口と揃っていて、ボトルラベルに紋が随所にあしらわれています。こっそりミッキーもいました。写真には写っていませんが、出汁醤油もありました。これ詰め替えとか出来るといいなぁ、捨てるのもったいないな。
以上がディズニー公式のブースの一部。他には「カーズ」「ちいさなプリンセスソフィア」「ディズニーツムツム」「モンスターズインク」「くまのプーさん」等。こちらは写真でお許しを(涙)
ここからはメーカーさんのブースをご紹介しましょう。
ホットトイズブース
再現の正確さと付属パーツの豊富さ、稼動域で様々なポーズやシーンを再現できる1/6フィギュア、「ムービー・マスター・ピース」シリーズを筆頭とした自社製作のフィギュアをはじめ、POP!シリーズのFunko社やハズブロ社等の他社メーカーのフィギュアなども販売しているトイズショップの大手さんです。
こちらで目をひいたのは、今年5月に公開される『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編に関するアイテム。サンプル展示だと思いますが、もう出来上がっているんですね。
こちらはマイ文字のマーベル・コミックシリーズ。Twitter等で見かける絵文字を立体化したフィギュア。どのヒーローも喜怒哀楽がはっきりしていて、いい味出ていますが、流し目キャップがちょっとイラッ☆と来ます。
ホットトイズのブース前で、スタッフさんとお話する機会がちょっとあったので、”あの疑問”を投げ掛けてみる事にしました。
いちごま「あのぅ、今回のイベントと全然関係ないんですけど…。何でトイサピエンス(原宿にあるホットトイズの実店舗)にスタートレックのアイテムって無いんでしょう?」
そう、マーベルからDCコミック、スター・ウォーズ等手広く扱ってるトイサピエンスにも無いんですよスタートレック!一点も。するとスタッフさんは困り顔。
スタッフさん「僕も映画が好きなんですが、その、日本国内での人気とか考えると色々と……(苦笑)」
やっぱり。やっぱり人気の問題なのか! 実店舗はスペースの関係もあるから難しいと思うけど、オンライン限定販売でもいい。いっそのこと、完全受注でもいいからぁなんとかしてもらえませんか。
でもトイサピエンスの商品検索のページの作品名のカテゴリーに「スタートレック」が存在するので、もしかしたら昔は扱ってたんでしょうか? 立ち上がるんだトレッキー、いつかトイサピエンスの一等地にエンタープライズを誘致しようじゃないですか!
あ、その前にホットトイズ様。どうか、どうかブルース・バナー博士の「ムービー・マスター・ピース」のリリースをなにとぞよろしくお願いします。どうして『アベンジャーズ』版のバナー博士は発売されているのに(他キャラと比べたらかなり後発でしたが)、『エイジ・オブ・ウルトロン』版のバナー博士はないんでしょうか、ぐっすん(涙)
そういえば、渋谷109MEN’Sで開催されているポップアップストア、「MARVEL:JOIN THE HEROES」の特設会場に展示されていたホットトイズの全員集合ショーケースにも、バナー博士いませんでした。そりゃ博士もすねるワケです。
マーク・ラファロ版のブルース・バナー博士が大好きな私としては、どの会社からもバナー博士が商品化されない現実が切ない。
エンスカイブース(番外)
こちらは完全に番外。帰りがけにたまたま立ち寄ったブースです。目立つところにマーベルブースのマベツムコーナーにあったスパイディの貯金箱が置いてあって、「あー、あの貯金箱だ」と足を止めたところ、スタッフさんが声を掛けてくださいました。
スタッフさん「この貯金箱、結構いいと思うんですよ。この上にマベツムのフィギュアの載せてみちゃったりとかすると可愛いですよねー♪」
やべぇそれさっき、マベツムコーナーで同じこと思ってた!!まさか完全にメーカーの思うツボ、手のひらで踊らされてた…だと…。まさか完全に読まれていたとはとビビッていたその時、スタッフさんの背後にチラ見えしたのがスター・ウォーズコーナーにあったダース・ベイダーとストームトルーパーの、縁起物かどうなのかよく分からない白黒ダルマ。
あのダルマも御社でありましたか!(笑)
そんな遊び心ならびにヲタ心も理解しているエンスカイさん、今度アベンジャーズのヒーローがデフォルメキャラで描かれたラバーストラップを発売される予定とのこと。デフォルメと言っても「萌えキャラ」化ではなく、三頭身くらい。写真のみの展示でしたが可愛かったです。写真撮る時間もなかったものでテキストのみですがレポっておきます。
とまあ、ディズニー公式のブース数箇所とメーカーさんのブース1箇所のみで鑑賞に2時間も掛かるという「DISNEY EXPO JAPAN 2017」。お宝の山というより、魔性の展示イベントでございました。
来年も機会があったら行って見たい「DISNEY EXPO JAPAN」。イベントで見たあの商品やこの商品が今後店頭に並ぶと思うとワクワクしてきます!
あー、こんな事だったら午前半休と言わず強行突破で全休取ればよかったです。今月は、弊社の福利厚生である誕生月休暇と言う名のジョーカーがあったのでした(笑)ちなみに、誕生日は2月26日、226事件の日でございます。誕生日おめでとうのメッセージ、お待ちしていますね!(てへっ)
©Disney
©Disney/Pixar
©&TM Lucasfilm Ltd.
©2017 MARVEL