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2024.04.26 9:00

アリーチェ・ロルヴァケル監督『墓泥棒と失われた女神』7月19日公開決定!日本版予告編&ティザービジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたアリーチェ・ロルヴァケル監督最新作『La chimera』が、邦題を『墓泥棒と失われた女神』として7月19日(金)より全国順次公開されることが決定し、日本版ティザービジュアルと予告編、場面写真が解禁されました。

80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持ち、墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては、日銭を稼いでいました。ところがある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していき──。

予告編は、不思議な能力とダウジングを使って、埋葬品が眠る遺跡を探す墓泥棒たちの姿から始まります。貴重な女神像を発見する彼らですが、アーサーは同時に忘れられない恋人の影も追っているよう。愛の幻想に囚われた男がその先に見つけたものとは何なのか──?生と死、現実と空想が交差する、アリーチェ・ロルヴァケルの独特な世界観が垣間見える映像となっています。

ティザービジュアルは本国イタリア公開時のビジュアルを日本版にアレンジしたもの。「吊るされた男」のタロットカードは、犠牲や献身、慈愛の精神を意味し、その見た目とは裏腹に高い精神性を表すもの。男は自らの意思で木に吊り下がってその辛さに耐えながら心を鍛えているといい、本来はその高い精神性は頭を取り巻く後光となって光り輝くところ、このビジュアルでは男の頭からこぼれ落ちる金貨のようなものが描かれています。その金貨に群がる人々と少し離れた位置から顔をのぞかせている金髪の女性、さらに、男を囲む2本の樹木、樹木から咲く花、鳥など、本作にまつわる意味深なアイテムが散りばめられています。

監督のアリーチェ・ロルヴァケルは、カンヌ国際映画祭において『夏をゆく人々』(15年)でグランプリ、『幸福なラザロ』(19年)で脚本賞を受賞。フェリーニ、ヴィスコンティなどの豊かなイタリア映画史の遺伝子を確かに受け継ぎながら革新的な作品を発表し続けており、マーティン・スコセッシ、ポン・ジュノ、ソフィア・コッポラ、グレタ・ガーウィグ、アルフォンソ・キュアロンらがファンを公言、製作のバックアップに名乗りをあげるなど、世界中の映画人がその唯一無二の才能に惚れこんでいます。

海外メディアからは「生と死の境界を驚くほどしなやかに描いた、風変わりでロマンチックな物語」(Variety)、「★★★★★。失われた愛を描いた魅惑的なファンタジー。その冒険は生命力にあふれている」(The Guardian)などと称賛を集め、北米ではNEONが配給権を獲得。第95回ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画トップ5に選出されました。

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『墓泥棒と失われた女神』(原題:La Chimera)

80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っている。墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々。ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していく。

監督・脚本:アリーチェ・ロルヴァケル
出演:ジョシュ・オコナー、イザベラ・ロッセリーニ、アルバ・ロルヴァケル、カロル・ドゥアルテ、ヴィンチェンツォ・ネモラート
2023年/イタリア・フランス・スイス/カラー/DCP/5.1ch/アメリカンビスタ/131分/G

日本公開:2024年7月19日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給:ビターズ・エンド
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