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2022.08.12 11:00

『アフター・ヤン』日本版予告編&新場面写真5点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

コゴナダ監督とA24がタッグを組んだ『アフター・ヤン』の日本版予告編と新場面写真5点が解禁されました。

緑あふれる風景のなか、家族写真を撮影しようと父・ジェイク(コリン・ファレル)や養女・ミカ(マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ)から呼ばれたAIロボットのヤン(ジャスティン・H・ミン)が、意味深長な表情を浮かべるシーンから始まる予告編。ある日、ヤンは故障し動かなくなってしまいます。家族の一員であるヤンを修理すべく奔走するジェイクでしたが、「修理は無理だ」と現実を突きつけられる一方で、ヤンには他のAIロボットにはない“記録映像”を撮影する特殊なパーツが備わっていることを発見します。 人間にとって愛おしい日々の記憶は、AIロボットにはどう映るのか?ヤンの体内に残された映像とは──?

場面写真では、小津安二郎を敬愛するコゴナダ監督らしいこだわりの感じられるカットや、どこかノスタルジックな雰囲気のある美しいカットに加え、家族4人で挑戦するダンスバトルの模様も切り取られています。

監督・脚本を務めたコゴナダは、前作『コロンバス』が世界中で話題となった韓国系アメリカ人の映像作家。長編第2作となる本作で気鋭スタジオA24とタッグを組み、派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼ることなく、唯一無二の未来的な世界観を構築しました。

以下、優しく切ないピアノの旋律が印象的なオリジナルテーマを作曲した坂本龍一と、観客にそっと寄り添うような音楽を担当したAska Matsumiyaよりコメントが到着しています。

坂本龍一(オリジナル・テーマ)
コゴナダのvideo blogは以前からよく見ていました。それらはとても素晴らしいもので、小津への愛が尋常ではないことがよく伝わります。
その点で非常に興味をもっていましたし、一度LAでコンサートをした時にお会いしたことがあり、とても好印象を持ちました。
彼の前作「Columbus」はとても静かで美しい映画でしたので、今作にも期待していました。関わることができて幸せです。

Aska Matsumiya(音楽)
コゴナダ監督とは「新しく、近未来的でありながら、人間味のある音楽にしたい」と話し合いました。未来に必要なのは人間らしさであり、原点回帰である、という逆説的な意味合いを込めて、チェロやピアノといった人間味のある楽器を、未来的なシンセ音やAIで作ったバリエーションと混ぜていきました。
初めてRyuichiの音楽を映像と合わせて聴いた時、とても感動しました。観客の感情をヤンと共にリアルタイムで変えていくため、彼はコードの間の空間を絶妙に配置しています。加えて、段々と移り変わっていく和音の繊細さと力強さ。まさに完璧です。

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『アフター・ヤン』(原題:After Yang)

“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭にまで普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク、妻のカイラ、中国系の幼い養女ミカは、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしロボットのヤンが突然の故障で動かなくなり、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に一日ごとに数秒間の動画を撮影できる特殊なパーツが組み込まれていることを発見。そのメモリバンクに保存された映像には、ジェイクの家族に向けられたヤンの温かな眼差し、そしてヤンがめぐり合った素性不明の若い女性の姿が記録されていた……。

監督・脚本・編集/コゴナダ
原作/アレクサンダー・ワインスタイン「Saying Goodbye to Yang」(短編小説集「Children of the New World」所収)
撮影監督/ベンジャミン・ローブ
音楽/Aska Matsumiya
オリジナル・テーマ/坂本龍一
フィーチャリング・ソング/「グライド」Performed by Mitski、Written by 小林武史
出演/コリン・ファレル、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ、ヘイリー・ルー・リチャードソン
2021年/アメリカ/英語/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/96分/字幕翻訳:稲田嵯裕里/映倫:G

日本公開/2022年10月21日(金)TOHOシネマズ シャンテほかロードショー
配給/キノフィルムズ
提供/木下グループ
公式サイト
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