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2022.07.29 7:00

細田佳央太 × 駒井蓮『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』2023年春公開決定!

  • Fan's Voice Staff

大前粟生による同名小説を原作とした映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の製作が決定し、2023年春に全国公開されることが発表されました。

大学の「ぬいぐるみサークル」を舞台に、”男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手な大学生・七森(細田佳央太)、七森と心を通わす麦戸(駒井蓮)、そして彼らを取り巻く人びとを描く本作。『花束みたいな恋をした』『子供はわかってあげない』『女子高生に殺されたい』『線は、僕を描く』、2023年の大河ドラマ「どうする家康」など注目作に相次いで出演を果たす細田佳央太が『町田くんの世界』以来となる映画作品での主演を務めるほか、『いとみち』で国内映画祭を席巻し、2022年は「ちむどんどん」への出演も話題となった駒井蓮が共演。

監督は、『21世紀の女の子』の一篇「projection」や『眠る虫』などで注目を集めてきた新鋭・金子由里奈。原作の大前粟生とは元々交流があり、金子監督にとっては「商業での長編デビューをするならこの作品」と熱望していた原作の映画化となります。

監督の実兄であり演劇ユニット「コンプソンズ」の主宰を務める金子鈴幸が共同脚本として参加。監督とかねてより親交のあった立石草太率いるバンド「ジョンのサン」が劇伴を担当。『街の上で』などを手がけてきた髭野純がプロデューサーを務めています。

大前粟生は、最新刊「死んでいる私と、私みたいな人たちの声」をはじめ、「おもろい以外いらんねん」「きみだからさびしい」など繊細な感性で話題作を生み出し続けている小説家。今作が初の映像化作品となります。

以下、コメントが到着しています。

細田佳央太(七森剛志 役)
初めて『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』のお話を聞いたときは、間違いなく今やるべき作品だと感じました。現代が不安定な中で、ぬいしゃべを世に送り出すことで必ず誰かを救うことができるのではないかと。繊細で優しすぎる七森を演じることはプレッシャーや不安が付き纏っていましたが、本当に温かいぬいしゃべチームに支えて貰い、演じ切ることができました。七森と同じような苦しみや悩みを抱えている人たちの気持ちが少しでも楽になって貰えたら嬉しいです。

駒井蓮(麦戸美海子 役)
「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」に出会えて本当に良かったです。また、金子監督をはじめキャスト、スタッフの皆さんが、ずっとずっと「やさしい」空間を作ってくださったからこそ、私も麦戸として楽しくぬいぐるみと喋ることが出来ました。
 この映画は、肯定するしないに拘らず、まず今の気持ちを受け止めてくれて、人々のグレーな部分に寄り添ってくれる作品だと思います。是非、楽しみにして頂けると嬉しいです。

大前粟生(原作)
最終日に撮影を見学させて頂いたのですがめちゃくちゃ雰囲気のいい現場でした。スタッフさんキャストさんひとりひとりが登場人物たちやぬいぐるみたちと友だちになっているみたいで、ぬいぐるみサークルの部室はとっても居心地が良かったです。金子さん監督の”ぬいしゃべ”超楽しみです!

金子由里奈(監督)
弱いひとが弱いまま生きられる場所はないのだろうか。そう思っていた時にこの原作に出逢いました。
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』には傷ついた人がたくさん出てきます。
撮影中、私自身も人間が持つ加害性や言葉について幾度も省みていました。
物語に共鳴してくれた俳優さんやスタッフ陣と、傷つくことや優しさについて、一緒に立ち止まって考えながら作り上げた映画です。
私たちは圧倒的に対話が足りてない。社会が少しでも優しくなりますように。日々の無力さに疲れてしまったあなたに観てもらいたいと願っています。

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『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

出演/ 細田佳央太、駒井蓮 ほか 
原作/大前粟生「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」(河出書房新社 刊)
監督/金子由里奈
脚本/金子鈴幸、金子由里奈
音楽/ジョンのサン
プロデューサー/髭野純

日本公開/2023年春、全国ロードショー
製作・配給/イハフィルムズ
公式サイト
©映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」