News

2022.07.28 12:00

金馬奨5部門受賞『アメリカから来た少女』10月公開決定!日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第58回金馬奨で5部門に輝いたロアン・フォンイー監督作『American Girl』(英題)が、邦題を『アメリカから来た少女』として10月上旬より全国順次公開されることが決定し、日本版予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

SARSウィルスが猛威をふるった2003年、台北を舞台に、乳がんになった母をもつ少女の心の軌跡を描く、注目の新星ロアン・フォンイー監督による半自伝的映画。

母と妹とロサンゼルスで暮らしていた13歳のファンイー(ケイトリン・ファン)は、母(カリーナ・ラム)が乳がんを患ったため、3人で父(カイザー・チュアン)が暮らす台北に戻り、久々に家族4人で暮らすことに。ところが、台北の中学校では「アメリカン・ガール」と呼ばれ、学校生活には馴染めずにいました。ある日、教師から勧められたスピーチコンテストで、母への正直な想いを伝えようとしますが、その前日に妹がSARS感染の疑いで家族全員が隔離され、想いを伝えられなくなってしまい──。

予告編では、母の病気への不安と戸惑い、アメリカとは違う台北の学校で感じる疎外感、やり場のない怒りを募らせるファンイーの姿や家族の日常が陰影深い圧倒的な映像美で収められており、本編への期待が高まる詩情あふれる映像となっています。

ファンイー役を演じたケイトリン・ファンは、演技経験はなかったにも関わらず、バイリンガルの少女を探すオーディションを経て主人公に大抜擢。そのみずみずしい演技が大絶賛され、金馬奨と台北映画祭において最優秀新人賞を受賞しました。

病への恐れと母としての強さを見事に体現した母親役には、香港映画・台湾映画で活躍してきた歌手で女優のカリーナ・ラム(『男人四十』『百日告別』)、病気の妻と娘たちを気遣いながらも生活のため仕事に多忙な父親役には、台湾の映画とドラマで活躍し、豊川悦司、妻夫木聡主演の映画『パラダイス・ネクスト』で殺し屋役を演じたカイザー・チュアンという実力派が配され、幼い娘役の二人を支えています。

第58回金馬奨では新人監督賞、新人俳優賞、撮影賞、観客賞、国際批評家連盟賞の5部門を制したほか、作品賞、脚本賞、主演女優賞(カリーナ・ラム、ケイトリン・ファン)などにノミネート。第34回東京国際映画祭ではアジアの未来部門に選出されました。

==

『アメリカから来た少女』(英題:American Girl)

監督・脚本/ロアン・フォンイー
製作総指揮/トム・リン
撮影/ヨルゴス・バルサミス
出演/カリーナ・ラム、カイザー・チュアン、ケイトリン・ファン、オードリー・リン
2021年/台湾/北京語・英語/101分/ビスタサイズ(1.85:1)/5.1ch/原題:美國女孩

日本公開/2022年10月上旬よりユーロスペース他にて全国順次ロードショー!
配給/A PEOPLE CINEMA
公式サイト
©Splash Pictures Inc., Media Asia Film Production Ltd., JVR Music International Ltd., G.H.Y. Culture & Media (Singapore).