『神々の山嶺』新場面写真9点&夢枕獏よりコメントが到着
- Fan's Voice Staff
第47回セザール賞アニメーション映画賞を受賞し、フランスで大ヒットを記録した日本原作のアニメーション映画『神々の山嶺(いただき)』の新場面写真9点と、原作者・夢枕獏よりコメントが到着しました。
「登山家マロリーはエベレスト初登頂に成功したのか?」──登山史上最大の謎の鍵を握る一台のカメラと孤高のクライマー・羽生、そして彼を追うカメラマン・深町が初登頂の謎に迫りながら、前人未到の冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む姿を描く本作。到着した場面写真では、必死の形相で急斜面の壁に喰らいつく羽生と、彼を追ってエベレストまでやってきた深町の姿が切り取られているほか、山の中腹で羽生と休憩を取る登山仲間の文太郎や、深町と話をする文太郎の姉・涼子など、原作にも登場する重要キャラクターたちが初披露されています。
原作の夢枕獏著の小説「神々の山嶺」(集英社文庫/角川文庫)は1998年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。同作を漫画化した谷口ジロー画「神々の山嶺」(集英社文庫)も2001年に、第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・優秀賞を受賞しており、いずれも作者の代表作として、現在もなお愛され続ける伝説的作品。さらに谷口ジローはフランスでも絶大な人気を誇り、「漫画界の小津安二郎」と称され、フランス文化省から芸術文化勲章シュヴァリエ章を授与されるほどリスペクトを受けています。
本作の完成を願いながら惜しくも2017年にこの世を去った谷口ジローは、2度渡仏し本作の製作に参画。惜しくも完成版を観ることは叶いませんでしたが、大ヒットアニメーション映画『ウルフウォーカー』の製作チームが7年の歳月をかけ、熱い人間ドラマと実写では再現不可能な命がけの登攀シーンを圧巻の映像で表現した新たな傑作を作り上げました。
谷口ジローへ向けて、夢枕獏からは最大の賛辞となるコメントが到着しています。「二度観れば二度、三度観れば三度のあらたな感動がある。これはそういう映画だ。谷口ジローにこれを観せたかった」
==
『神々の山嶺』(原題:Le Sommet des Dieux)
監督/ パトリック・インバート
原作/「神々の山嶺」作・夢枕獏 画・谷口ジロー(集英社刊)
日本語吹替えキャスト/堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美
2021年/94分/フランス、ルクセンブルク/仏語/1.85ビスタ/5.1ch/吹替翻訳:光瀬憲子/英題:The Summit of the Gods
日本公開/2022年7月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給/ロングライド、東京テアトル
公式サイト
© Le Sommet des Dieux – 2021 / Julianne Films / Folivari / Mélusine Productions / France 3 Cinéma / Aura Cinéma