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2022.06.01 21:30

『神は見返りを求める』ムロツヨシ、吉田恵輔監督らが完成披露試写会に登場!

  • Fan's Voice Staff

吉田恵輔監督オリジナル最新作『神は見返りを求める』の完成披露試写会が都内で6月1日(水)夜に開催され、主演のムロツヨシ、共演の岸井ゆきの、若葉竜也、吉村界人、栁俊太郎、そして吉田監督が登壇しました。

この日の会場はステージに花道のある特殊な作り。サービス精神旺盛のムロは「打ち合わせの時にここに花道があることは聞いていませんでした。しかし花道がある以上、ここを歩くべきだとわたくしは判断いたしました!今日は連続で花道を5往復はしたいです!」と一般客の前までランウェイして挨拶し、満席の会場を盛り上げました。続いて挨拶をする岸井は困惑しつつも、満面の笑みでムロに続いてキャットウォーク。最終的には監督含めて全員が花道を闊歩しての舞台挨拶スタートとなりました。

狂気的行動を起こしていく役どころのムロは「現場での過ごし方が今までとは違った。受け身の役であり、どんどん豹変していく役どころなので、もはや“ムロシズカ(静か)”。ゆきのさんとも会話をしないようにして、吉田監督の脚本の世界にどっぷりと浸かろうと思った」と普段のサービス精神を封印。あまりの静かな佇まいゆえに吉田監督は「変わったな、ムロは」と放ち、ムロは「一人で静かな時間をもらって本番に臨みました。軽くやると吉田監督が描いた人の愚かさなどが浅く薄っぺらくなると思ったので『悲劇ではあるが喜劇だ』と頭の中で繰り返して楽しみながら演じようと、いつもの“にぎやかツヨシ”はいらないとジャッジしました」と変貌ぶりの理由を説明しました。

そんなムロの姿に驚いた岸井は、「本当にムロさんは静かでした。もっと『楽しいわ!』とかテンションが高いのかと思いきや、『本当に主役?』と思うくらい端っこにいて。キャンプ用の椅子に仏のように静かに座っていた」と“ムロシズカ”ぶりを回想。ただ、撮影も終盤に差し掛かるといつものムロになっていたようで、ムロが「役の延長かのように『歩けコラ!』とか言ってゆきのちゃんをスマホでずっと撮ったりしていました」と休憩中のお遊びを紹介すると、岸井は「その動画を見直すとすごく面白いです」と撮影時のエピソードを披露しました。

二枚舌の役どころを見事務め上げた若葉が「なんの疑いもなくセリフを言いました」とネタバレを避けて言葉少なに撮影を回想すると、若葉と10年ほどの交流があるというムロは「喜劇ではないシーンで向き合うこともできたし、映画のカメラの前でお芝居できる喜びがあった。悪意なきウソをつく悪魔のような狂った役柄をこうも体現できる役者がいるという感動と、こうして二人で並んで吉田監督作の完成披露試写会に立てるという喜び。人生何が起こるのかわからない」としみじみコメント。

人気YouTuber役の吉村は、ムロから「実際にやっているの?と聞きそうになるくらい役に成り切っていた。もっと落ち着いた男性かと思いきや、かなりノリノリで」と絶賛されると、「お弁当もごちそうさまでした!」と返礼。ムロはすかさず「いいの!いいの!結構高めのお弁当を差し入れたことはここで言わなくていいのっ!」と饒舌で、会場を爆笑に包みました。

吉田監督作品への出演を熱望していた栁が、「吉田監督はユーモアあふれる方で明るい。現場も楽しくてとても幸せでした」と振り返ると、吉田監督は、暴露系YouTuberなどタイムリーなテーマが込めれら本作について、「撮影は2年前。撮っているときはこうなるとは思わず、時代がマッチしてしまった。今の状況に対して影響を受けて作ってはいなくて、時代が俺をパクっただけ。それだけは覚えて帰ってください!」と自らの先見の明をアピールしました。

本作の内容にちなんで「豹変」エピソードを尋ねられた若葉は、「ムロさんは今でこそにぎやかに明るくやっていますが、本当はもっと怖い。お芝居に情熱的で汗を振り乱し、目を血走らせて舞台に立っているムロさんは、この明るい今のムロさんよりもはるかにカッコいい」と陽気なパブリックイメージとは異なるムロの真剣な一面を暴露。するとムロは、「僕もお返しのエピソードを…」と笑みをこぼし、「彼が10数年前からやっているブログのタイトルは『4拍子のワルツ』。もう閉鎖していますが、ぜひ検索してアクセス数を増やしてくださいね!」といじり、若葉を「それ10年くらい言っているやつ!もうやめて!」と赤面させていました。

最後に主演のムロは「非常に滑稽で愚かながらも、ピュアで可愛いところがある映画です。SNSで『神は見返りを求める』とか『4拍子のワルツ』とか書き込んでください!」と笑いを交えてアピール。吉田監督も「SNSなどの新しい文化が生まれている今、SNSを通して色々な問題を描いた作品なので、それを見ていただき皆さんがどう思ったのかをSNSで書いていただき、『4拍子のワルツ』を含めて広げてほしい」とユーモア交じりに反響の広がりを期待するメッセージを投げかけました。

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『神は見返りを求める』

監督・脚本/吉田恵輔
出演/ムロツヨシ、岸井ゆきの、若葉竜也、吉村界人、淡梨、栁俊太郎
主題歌/空白ごっこ「サンクチュアリ」
挿入歌/空白ごっこ「かみさま」(ポニーキャニオン)
音楽/佐藤望
企画/石田雄治
プロデューサー/柴原祐一、花田聖
制作プロダクション/ダブ
2022年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/105分/デジタル

日本公開/2022年6月24日(金)TOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイント他全国公開!
配給/パルコ
公式サイト
©︎2022「神は見返りを求める」製作委員会
※吉田恵輔の「吉」は“つちよし”が正式表記