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2021.11.18 11:00

青龍映画賞2冠『ユンヒへ』日本版予告編が解禁!

  • Fan's Voice Staff

第24回釜山国際映画祭のクロージングを飾り、青龍映画賞で最優秀監督賞と脚本賞の2冠に輝いた映画『ユンヒへ』の日本版予告編が解禁されました。

韓国の地方都市で暮らすシングルマザーのユンヒが、長い間、連絡を絶っていた初恋の女性から一通の手紙を受け取ったことから始まるラブストーリー。

主人公ユンヒ(キム・ヒエ)の娘のセボム(キム・ソへ)は、ポストに届いた見知らぬ人からの手紙に気付き、それを盗み見してしまいます。差出人は、日本人女性のジュン(中村優子)。予告映像では、シングルマザーとして懸命に生きようとする日々の中で、ジュンからの手紙を受け取ったユンヒの心の揺れが伝わる表情が捉えられています。また、ユンヒの元夫であるインホ(ユ・ジェミョン)がセボムに打ち明ける寂しさを通じて、ユンヒがひとりで抱えてきた孤独が伝わってくる印象的な場面も。

セボムの「海外旅行に行こう、雪が積もる街へ」という誘いで、ジュンが暮らす小樽へ旅することになるユンヒ。時間を慈しむように小樽での何気ないやりとりを繰り広げる母と娘ですが、次第にセボムは、母の胸の奥にしまい込まれた想いに気付いていきます。一方で、伯母のマサコ(木野花)とささやかに暮らすジュンは、ユンヒとは違った孤独を抱えており、ユンヒが自分の書いた手紙を受け取り、小樽に来ていることを知らずにいました──。

簡単に連絡が取れ合える現代社会において手紙という手段を採り入れた理由について、本作が長編2作目となる新鋭のイム・デヒョン監督は「ユンヒとジュンは長い間、会うことができず、ずっとお互いを恋しく思っていました。ジュンは送ることのない手紙を書き溜めていました。かつての愛や恋愛には待って期待する、そんな時間があったはずです。だからこそ、せつない。そんな気持ちをこの映画で描きたかったのです」と語っています。

ユンヒとジュンの心の奥に閉じ込められた物語を導く重要な役割を担う、それぞれの身近な人物であるセボムとマサコを登場させた意図については、「セボムとマサコは、ユンヒとジュンを結びつけてくれる協力者であり、ふたりともそれぞれ、ユンヒとジュンの人生になくてはならない同伴者です。この映画はユンヒとジュンのラブストーリーですが、広い目で見ると、セボムとマサコの物語でもあるのです」と説明しています。

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『ユンヒへ』(英題:Moonlit Winter)

高校生の娘を持つシングルマザーのユンヒのもとに、いまは韓国を離れて北海道・小樽で暮らす友人から1通の手紙が届いた。もう20年以上も連絡を絶っていた2人には、互いの家族にも打ち明けていない秘密があった…。

監督・脚本/イム・デヒョン
出演/キム・ヒエ、中村優子、キム・ソへ、ソン・ユビン、木野花、瀧内公美 ほか
2019年/韓国/ビスタ/カラー/105分/5.1ch/原題:윤희에게

日本公開/2022年1月7日(金)シネマート新宿ほか全国ロードショー
配給/トランスフォーマー
協力/loneliness books
公式サイト
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