News

2020.11.05 4:00

柏葉幸子「岬のマヨイガ」アニメ映画化&2021年公開決定!ティザービジュアル&PV、豪華メインスタッフ陣が発表!

  • Fan's Voice Staff

「霧のむこうのふしぎな町」や「地下室からのふしぎな旅」などのベストセラー群を世に送り出した柏葉幸子による小説「岬のマヨイガ」が、アニメ映画として2021年に公開されることが決定!ティザービジュアルとティザーPV、豪華メインスタッフ陣が発表されました。

居場所を失った17歳の少女が辿り着いたのは、どこか懐かしさと共に温かみを感じさせる、海の見える古民家“マヨイガ”。それは、“訪れた人をもてなす家”という、岩手県に伝わるふしぎな伝説。血のつながりがない新しい家族たちとの、ふしぎだけどあたたかい共同生活が、新しい居場所“岬のマヨイガ”で始まります──。

ティザーPVでは、物語の舞台である岩手の緑豊かで美しい自然、誰もが懐かしさを覚える古民家、凛とした表情の少女、そしてそれぞれ雰囲気の異なる3足の靴が描かれており、本編への期待が膨らむ映像となっています。ナレーションは岩手県出身の久慈暁子(フジテレビアナウンサー)が担当しています。

「岬のマヨイガ」は、岩手県出身の柏葉幸子が東日本大震災をモチーフに描いた日常ファンタジー。過去受賞作に「魔女の宅急便」や「バッテリー」が名を連ねる野間児童文芸賞を2016年に受賞しています。

以下、スタッフ陣からのコメントです。

柏葉幸子(原作)
東日本大震災から十年がたとうとしています。
あの恐ろしさ、悲しさ、辛さを、被災されたみなさんには、はやく忘れて欲しいと願い、
忘れてはいけないと自分に言い聞かせるという日々だったと思います。
被災地といえば三陸でしたのに、この十年の間に、日本中に被災地と呼ばれる地があり、今はコロナ禍です。
心の中に明るい思いが欲しいです。
遠野物語のマヨイガは、山で道に迷った人をマヨイガが幸せにするというお話です。
本家のマヨイガのように、『岬のマヨイガ』も、出会った人を幸せにしてくれるはずです。
明るい幸せな思いで心が満たされる。そんな素敵なアニメーション映画にしてくださると確信し、感謝しております。
狐崎のマヨイガに会いに行ってください。

川面真也(監督)
おいしいごはんと、隣にいる人の笑顔。
いい香りのお茶と、楽しい会話。
家族という言葉に縛られない、あたたかなつながり。
『岬のマヨイガ』はその心地よさを必要とする人たちが出会う家です。
疲弊した心に弾力をつけて、自立へと踏み出す場所です。
ぜひ劇場で柔らかな風景と音楽に包まれて、彼女たちと一緒にマヨイガへと足を踏み入れてみてください。

吉田玲子(脚本)
今に迷い、未来に迷い、過去にも迷いを残しながら、人は生きているのかもしれません。
原作を拝読し、そんなことを考えました。
迷いながらも、ここから始めたい……ここに戻ってきたいと思える、家のような作品になればと思っております。

久慈暁子(フジテレビアナウンサー/ティザーPVナレーション)
鮮やかな緑の中の大きな茅葺き屋根の家。
土間に靴を脱ぎ捨て、畳の上で寝そべる少女に、
岩手出身である自分の姿を重ねました。
まるで草の香りや川のせせらぎまで聞こえてくるようです。
様々な伝説が生活の中に溶け込み、
私たちを優しく包み込んでくれる岩手の自然を舞台にした作品の
PVナレーションを担当させていただき、
とても嬉しく思っています。

==

『岬のマヨイガ』

居場所を失った17歳の少女。彼女が辿り着いたのは、どこか懐かしさと共に温かみを感じさせる、海の見える古民家“マヨイガ”だった。それは、“訪れた人をもてなす家”という、岩手県に伝わるふしぎな伝説。血のつながりがない新しい家族たちとの、ふしぎだけどあたたかい共同生活が、新しい居場所“岬のマヨイガ”でいま始まる──。

原作/柏葉幸子「岬のマヨイガ」(講談社刊)
監督/川面真也
脚本/吉田玲子
制作/david production

日本公開/2021年公開
配給/アニプレックス
助成/文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会
公式サイト
Ⓒ柏葉幸子・講談社/2021「岬のマヨイガ」製作委員会