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2020.10.27 17:00

『声優夫婦の甘くない生活』フェリーニにオマージュを捧げた『ボイス・オブ・ムーン』版ビジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

イスラエルから届いたユーモラスで心あたたまる大人の珠玉作『声優夫婦の甘くない生活』の映画愛あふれる新ビジュアルと新場面写真5点が解禁されました。

今年、生誕100周年を迎えたイタリアの名匠フェデリコ・フェリーニに最大のオマージュを捧げている本作。その理由について監督のエフゲニー・ルーマンは、大好きな映画制作者であることはもちろん、主人公の声優夫婦、そして監督自身も幼少期を過ごした当時のソ連圏で観ることのできた、数少ない外国映画の監督のひとりだったからだと語っています。

月に見立てた黄色い映画フィルムのリールが印象的な新ビジュアルは、フェリーニ監督の『ボイス・オブ・ムーン』(89年)の日本公開時のポスターをイメージしています。『ライフ・イズ・ビューティフル』で知られる人気俳優ロベルト・ベニーニが主演した『ボイス・オブ・ムーン』は、”月の声”を求める無垢な主人公と周囲の人々が繰り広げるお祭り騒ぎを、詩的でファンタジックな映像で綴ったフェリーニ監督最後の長編映画で、まさに真骨頂といえる作品です。『声優夫婦の甘くない生活』では、1990年、ちょうど新作として発表されたこの映画を、フェリーニを敬愛する主人公のヴィクトルがイスラエルでも上映しようと奮闘します。

10月27日(火)に開催されるジャパンプレミアでは、来場者に本ビジュアルのポストカードがプレゼントされるほか、10月31日(土)からは、都内のヒューマントラストシネマ有楽町と、新宿武蔵野館の劇場ロビーにも本ポストカードが設置される予定(なくなり次第配布終了)。

劇中では他にも、ダスティン・ホフマン主演『クレイマー、クレイマー』(79年)、マーロン・ブランド主演『波止場』(54年)など、往年のハリウッドの名作の数々が登場し、映画ファンをノスタルジックに楽しませてくれます。

『声優夫婦の甘くない生活』は、ソ連からイスラエルに移民してきたスター声優夫婦の再スタートを描いた人間ドラマ。ルーマン監督自身の旧ソ連圏から移民した経験をもとに、7年の歳月をかけて丁寧に作り上げられ、イスラエル史上最大の移民の波である、「鉄のカーテン」崩壊後により良い生活を願って国境を渡ったロシア系ユダヤ人たちの歴史の一幕をスクリーンに描き出しています。

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『声優夫婦の甘くない生活』(英題:Golden Voices)

1990年、イスラエルへ移民したヴィクトルとラヤは、かつてはソ連に届くハリウッドやヨーロッパ映画の吹き替えで活躍した声優夫婦。しかし、夢の第2の人生のはずが、新天地では声優の需要がなかった!生活のため、ラヤは夫に内緒でテレフォンセックスの仕事に就き、思わぬ才能を発揮。一方ヴィクトルは、違法な海賊版レンタルビデオ店で再び声優の職を得る。ようやく軌道に乗り始めたかに見えた日々。しかし、妻の秘密が発覚したことをきっかけに、長年気付かないふりをしてきたお互いの「本当の声」が噴出し始める。

監督/エフゲニー・ルーマン
脚本/ジヴ・ベルコヴィッチ、エフゲニー・ルーマン
出演/ウラジミール・フリードマン、マリア・ベルキン
2019年/イスラエル/ロシア語、ヘブライ語/88分/スコープ/カラー/5.1ch/日本語字幕:石田泰子 

日本公開/2020年12月18日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給/ロングライド 
後援/イスラエル大使館
公式サイト