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2020.10.12 8:00

映画愛に満ちた人生ドラマ『声優夫婦の甘くない生活』12月18日公開決定!日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

イスラエルから届いたユーモラスで心あたたまる大人の珠玉作『声優夫婦の甘くない生活』(英題:Golden Voices)が12月18日(金)より全国順次公開することが決定!日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁されました。

ソ連からイスラエルに移民してきたスター声優夫婦は、夢と希望を抱いて第2の人生をスタートさせます。ところが現実は厳しく、声優の仕事にありつけない2人がようやく手にしたのは、人には言えない闇仕事!妻のラヤがテレフォンセックスの仕事を始め、夫のヴィクトルは海賊版ビデオの制作のために映画泥棒(?)になってしまいます。妻の秘密が発覚したことをきっかけに、長年気付かないふりをしてきたお互いの”本当の声”が噴出。「映画は人生を豊かにする。声優はその出会いの案内人だ」と語るヴィクトルに、「私の人生も豊かにしてほしかった」と答えるラヤ。“洋画の吹き替え声優夫婦”というこれまでにない設定で人生の再スタートを描いた本作は、アキ・カウリスマキを思わせるクラシカルな映像で、コミカルかつドラマティックに展開します。

監督を務めたエフゲニー・ルーマン自身の旧ソ連圏から移民した経験をもとに、7年の歳月をかけて丁寧に作り上げられた『声優夫婦の甘くない生活』。イスラエル史上最大の移民の波である、「鉄のカーテン」崩壊後により良い生活を願って海を渡ったロシア系ユダヤ人たちの歴史の一幕をスクリーンに描き出しています。

また、溢れんばかりの映画愛に包まれた本作は、今年、生誕100周年を迎えるイタリアの名匠フェデリコ・フェリーニに最大のオマージュを捧げている。作中ではフェリーニの『ボイス・オブ・ムーン』のほか、ダスティン・ホフマン主演『クレイマー、クレイマー』など往年ハリウッドの名作が登場し、映画ファンをノスタルジックに楽しませてくれます。

新型コロナウイルスの影響で本国イスラエルでは未公開でありながらも、ヨーロッパを中心とした各国の映画祭で上映された『声優夫婦の甘くない生活』。2019年タリン・ブラックナイト映画祭で脚本賞、NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)受賞、2020年バーリ国際映画祭では監督賞、特別賞(女優部門)受賞するなど、世界から喝采を浴びました。

コロナ禍を乗り越え、日本では少しずつ活気を取り戻している映画館。「今だからこそ、映画愛に溢れる本作の初お披露目は、ぜひ劇場で」という思いで、本作のジャパンプレミアがヒューマントラストシネマ有楽町との共同企画として、10月27日(火)夜7時より開催されます。応募の詳細はロングライド公式Twitterにて本日正午に発表されます。

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『声優夫婦の甘くない生活』(英題:Golden Voices)

1990年、イスラエルへ移民したヴィクトルとラヤは、かつてはソ連に届くハリウッドやヨーロッパ映画の吹き替えで活躍した声優夫婦。しかし、夢の第2の人生のはずが、新天地では声優の需要がなかった!生活のため、ラヤは夫に内緒でテレフォンセックスの仕事に就き、思わぬ才能を発揮。一方ヴィクトルは、違法な海賊版レンタルビデオ店で再び声優の職を得る。ようやく軌道に乗り始めたかに見えた日々。しかし、妻の秘密が発覚したことをきっかけに、長年気付かないふりをしてきたお互いの「本当の声」が噴出し始める。

監督/エフゲニー・ルーマン
脚本/ジヴ・ベルコヴィッチ、エフゲニー・ルーマン
出演/ウラジミール・フリードマン、マリア・ベルキン
2019年/イスラエル/ロシア語、ヘブライ語/88分/スコープ/カラー/5.1ch/日本語字幕:石田泰子 

日本公開/2020年12月18日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給/ロングライド 
後援/イスラエル大使館
公式サイト