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2020.10.09 12:00

『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』スケートボード2人乗りで街を駆ける冒頭シーンが解禁!

  • Fan's Voice Staff

『ムーンライト』でアカデミー賞作品賞を受賞したA24とプランBによる最新作『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』の、主人公のジミーと親友・モントがスケートボードで2人乗りをしながらサンフランシスコの街を駆ける、冒頭シーンの映像が解禁されました。

公開に先駆けた試写会の感想でも、映像の美しさが話題となっている本作。雄弁で壮大な音楽に乗せて2人を映すこのシーンはカメラワークやスローモーションが印象的で、米Rolling Stone誌は「冒頭の5分でこれが特別な作品であることが分かる」と評価しています。

変わりゆく街・サンフランシスコへの愛情が詰まったこの作品は、ジョー・タルボット監督のこだわりが冒頭から多く現れています。スケートボードに乗る2人はもちろん、サンフランシスコの街並みやそこに生きる人たちの姿を、スローモーションを用いて撮影。その意図を「サンフランシスコという街を、動きをつけて見せたかった。最近のサンフランシスコは、ITの進化が原因で生活のペースが早くなってしまったから、スローダウンさせて、写真に近い形で何が起きているのかを伝えたかった」と語っています。

スケートボードでの2人乗りに関しては監督のアイディアでしたが、実現が難しいのではという現場の意見も多かったそう。そこで監督は、Thrasher Magazineの創設者の息子で、現発行人であるトニー・ヴィテロに相談。ヴィテロが古い板を使ってスケボーを作っている人に連絡し、通常のボードよりも幅が広く長いものを映画のために特別に制作。主演ジミー・フェイルズと、モント役のジョナサン・メジャースは練習を重ね、2人乗りを習得しました。「モントがジミーの肩に手を置くだけで、2人の友情が、いかに親密かが分かる。スケボーのシーンで役者2人の絆は強くなった」と監督は振り返っています。

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『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(原題:The Last Black Man in San Francisco)

変わりゆく街・サンフランシスコで、変わらない大切なもの。
家族の記憶が宿る家とたった一人の友。それだけで人生はそう悪くない──。
サンフランシスコで生まれ育ったジミー(ジミー・フェイルズ)は、祖父が建て、かつて家族と暮らした記憶の宿るヴィクトリアン様式の美しい家を愛していた。変わりゆく街の中にあって、観光名所になっていたその家は、ある日現在の家主が手放すことになり売りに出される。この家に再び住みたいと願い奔走するジミーの思いを、親友モント(ジョナサン・メジャース)は、いつも静かに支えていた。今や”最もお金のかかる街”となったサンフランシスコで、彼は自分の心の在り処であるこの家を取り戻すことができるのだろうか。多くの財産をもたなくても、かけがえのない友がいて、心の中には小さいけれど守りたい大切なものをもっている。それだけで、人生はそう悪くないはずだ──。そんなジミーの生き方が、今の時代を生きる私たちに温かい抱擁のような余韻を残す、忘れがたい物語。

監督・脚本/ジョー・タルボット 
共同脚本/ロブ・リチャート
原案/ジョー・タルボット、ジミー・フェイルズ
音楽/エミール・モセリ 
出演/ジミー・フェイルズ、ジョナサン・メジャース、ロブ・モーガン、ダニー・グローヴァー
2019年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/120分/PG12/字幕翻訳:稲田嵯裕里 

日本公開/2020年10月9日(金)より、新宿シネマカリテ、シネクイント他全国ロードショー
提供/ファントム・フィルム、TCエンタテインメント 
配給/ファントム・フィルム 
公式サイト
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