News

2020.09.21 2:09

第45回トロント国際映画祭 観客賞はクロエ・ジャオ監督『ノマドランド』!

  • Fan's Voice Staff

第45回トロント国際映画祭が現地時間9月19日(土)に閉幕し、クロエ・ジャオ監督『ノマドランド』が観客賞を受賞したことが発表されました。

クロエ・ジャオ監督『ノマドランド』2021年1月全国公開/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン © 2021 20th Century Studios. All rights reserved.

『ノマドランド』は、リーマンショック後に住処を失い、車上生活者として生きる60代女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)が、過酷な季節労働の現場を渡り歩きながら、往く先々で出会う実在のノマド(遊牧民)たちとの心の交流とともに、今を生きる希望を広大な西部の自然の中で探し求める“現代のノマド”のロードムービー。

『スリー・ビルボード』でアカデミー賞主演女優賞受賞したフランシス・マクドーマンドが主演・製作を務め、撮影ではマクドーマンド自らが実在のノマドたちの中に身を投じ、ドキュメンタリーとフィクションの境界を超えた、新しい表現ジャンルを開拓しました。

クロエ・ジャオ監督(奥)、フランシス・マクドーマンド

監督のクロエ・ジャオは、アメリカ西部に生きるロデオライダーたちの姿を力強くも痛切に描いた『ザ・ライダー』(17年)でインディペンデント・スピリット賞の作品賞・監督賞など4部門にノミネートされ、MCU映画『エターナルズ』(原題/2021年劇場公開)が控える注目の新鋭。

今回の受賞にあたり、ジャオ監督からは感謝のコメントが動画で寄せられました。

『ノマドランド』は現地時間9月11日(金)に、第77回ベネチア国際映画祭、第45回トロント国際映画祭、テルライド映画祭主催によるLAにて開催されたドライブ・イン・シアターで同時にワールドプレミアが行われ、ベネチアでは金獅子賞を受賞。2021年の賞レース最前線を早くも独走しています。

レジーナ・キング監督『One Night in Miami…』Photo Courtesy of TIFF

観客賞次点1位にはレジーナ・キングの初監督作『One Night in Miami…』、次点2位にはトレイシー・ディア監督『Beans』が選出。

ミシェル・ラティマー監督『Inconvenient Indian』Photo Courtesy of TIFF

ドキュメンタリー部門観客賞をミシェル・ラティマー監督『Inconvenient Indian』(カナダ)、サイドバーのミッドナイト・マッドネス部門観客賞をロザンヌ・リャン監督『Shadow in the Cloud』(アメリカ、ニュージーランド)がそれぞれ受賞しました。

==

第45回トロント国際映画祭

会期/2020年9月10日(木)〜9月19日(土)
開催地/カナダ・トロント