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2020.08.14 12:00

インド映画祭「インディアンムービーウィーク2020」開催決定!全ラインナップ10作品&メインビジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

インド映画祭「インディアンムービーウィーク2020」が開催決定!全ラインナップとメインビジュアルが発表されました。

年間の映画製作本数が2,000本(※)を超えるインドでは、主要な地域言語ごとに映画産業があり、作風も異なれば、スター俳優がいます。作り手たちの間では若干の越境もありますが、市場としては各言語圏の独立性が高く、複数の映画界が並立しているのがインド映画のユニークさです。

キネカ大森にて9月11日(金)より開幕するインディアンムービーウィーク2020では、映画製作が盛んな5つの言語圏(ヒンディー、タミル、テルグ、マラヤーラム、カンナダ)のヒット作・注目作品10作品を、日本語字幕付きで上映。うち7作品が日本初上映となります。

各作品の本国版ポスターをコラージュして作成されたメインビジュアルは、様々な特色にあふれ、インド映画の多様性が伝わってきます。

ナーグ・アシュウィン監督『伝説の女優 サーヴィトリ』

目玉作は、1950年代から80年代にかけての「映画の都」マドラス(現在のチェンナイ)を舞台に、実在の大女優サーヴィトリの一代記を情感豊かに描くナーグ・アシュウィン監督の『伝説の女優 サーヴィトリ』。物語は、意識不明で病院に搬送されたかつての大女優サーヴィトリ(キールティ・スレーシュ)の人生を、サマンタ・アッキネーニ(マッキー)演じる新聞記者が取材を通じて明かしていくという形で展開します。

タミル、テルグの2言語で製作された『伝説の女優 サーヴィトリ』は、アシュウィン監督の母語であるテルグ語のバージョンが主要な映画賞を総ざらい。このヒットにより同監督は、プラバース(『バーフバリ』)とディーピカー・パードゥコーン(『パドマーワト 女神の誕生』)というビッグスターが共演する注目の新作にも、監督として抜擢されています。

「インディアンムービーウィーク2020」開催概要
キネカ大森:2020年9月11日(金)〜10月8日(木)
新宿ピカデリー:2020年9月25日(金)〜(終了日未定)
ほか全国順次開催予定

※2018年4月1日から2019年3月末日までに中央映画検定局の検閲を受けた長編劇映画作品は55言語2,446作品。

上映作品(全10作)

『無職の大卒』(原題:Velaiilla Pattadhari)

大学で土木工学を学んだラグヴァランは、花形のIT専攻でなかったばかりに職が見つからない。ようやくチャンスを掴むが、大手建設会社の御曹司と対決する。インド映画定番の「職のない若者」をダヌシュが好演した、爽やかで痛快な一作。

監督/ヴェールラージ
出演/ダヌシュ(『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』)、サムドラカニ(『カーラ 黒い砦の闘い』)、アマラ・ポール(『神さまがくれた娘』)
2014年/タミル語/日本初上映

『ウイルス』(原題:Virus)

原因不明の高熱と嘔吐で病院に運び込まれた男性は、程なく死亡する。2018年にケーララ州北部で発生したニパ・ウイルス感染症。原因究明と感染拡大防止に努めた対策本部、治療に当たった医療従事者らを描く群像ドラマ。

監督/アーシク・アブ
出演/レーヴァティ(『マルガリータで乾杯を!』)、パールヴァティ(『チャーリー』)、クンチャーコー・ボーバン
2019年/マラヤーラム語/日本語字幕版初上映

『浄め』(原題:Shuddhi)

インドを訪れた米国人女性が、バンガロールで拳銃を入手する。そこからマイソール、マンガロールと、一見ただの観光旅行にみえるその行程は、危険な使命を帯びた旅だった。インドに根深い「女性への暴力」の問題と向き合う一作。

監督/アーダルシュ. H. イーシュワラッパ
出演/ニウェーディタ、ローレン・スパルターノ
2017年/カンナダ語/日本初上映

『僕の名はパリエルム・ペルマール』(原題:Pariyerum Perumal)

弁護士を目指し法科大学に進学したパリエルム・ペルマール。ダリト(不可触民)出身の彼は、仲良くなった女子学生の親族から激しい差別を受ける。インド社会の暗部であるカースト問題を、圧倒的なリアリズムと幻想的表現で描いた名作。

監督/マーリ・セルヴァラージ
出演/カディル、アーナンディ、ヨーギ・バーブ
2018年/タミル語/日本初上映

『ジャパン・ロボット』(原題:Android Kunjappan Version 5.25)

ケーララ州の片田舎にやってきた日本製ロボット。頑固老人の心はロボットの登場によって変化し、一人息子との関係も揺らぎ始める。着ぐるみ感満載のロボットなど脱力系コメディに見せかけ、鋭い皮肉を随所に散りばめる。

監督/ラティーシュ・バーラクリシュナン・ポドゥヴァール
出演/サウビン・シャーヒル(『ナイジェリアのスーダンさん』『チャーリー』)、スラージ・ヴェニャーラムード(『アブ、アダムの息子』)
2019年/マラヤーラム語/日本初上映

『お気楽探偵アトレヤ』(原題:Agent Sai Srinivasa Athreya)

探偵業を始めたアトレヤは、レイプ殺人事件を調査するうちに、線路脇で身元不明死体が多数見つかる別の怪事件に絡め取られ、自身が容疑者となる。『きっと、またあえる』にも登場のナヴィーン・ポリシェッティ主演のユーモア探偵映画。

監督/スワループ R. S. J.
出演/ナヴィーン・ポリシェッティ(『きっと、またあえる』)、シュルティ・シャルマー
2019年/テルグ語/日本初上映

『結婚は慎重に!』(原題:Shubh Mangal Zyada Saavdhan)

密かに愛を育んでいたカールティクとアマン。アマンが妹の結婚式のため帰郷した時、二人の関係が彼の父に知られてしまう。両親に逆らえず、アマンは許嫁との結婚を承諾する。男性カップルの波乱を通じ、結婚と幸せについて疑問を投げる。

監督/ヒテーシュ・ケワルヤー
出演/アーユシュマーン・クラーナー(『盲目のメロディ』)、ジーテンドラ・クマール
2020年/ヒンディー語

『ビギル 勝利のホイッスル』(原題:Bigil)

花形サッカー選手だったマイケルは、友人に代わり女子サッカー州代表チームの監督となり、全国大会に進出する。女性のエンパワーメントをテーマに据える一方、ヴィジャイのダンス、アクション、一人二役も盛り込み、見どころ満載。

監督/アトリ
出演/ヴィジャイ(『サルカール 1票の革命』)、ナヤンターラ(『永遠の絆』)、ヨーギ・バーブ(『サルカール 1票の革命』)
2019年/タミル語

『ストゥリー 女に呪われた町』(原題:Stree)

祭りの季節になると女の幽霊(ストゥリー)が現れ、若い男性をさらうという伝説がある町。仕立て屋のヴィッキーはある日、謎めいた女性に出会う。その頃、ヴィッキーの友人が幽霊にさらわれる。都市伝説を基にした幽霊コメディ。

監督/アマル・カウシュク
出演/ラージクマール・ラーオ(『バレーリーのバルフィ』)、シュラッダー・カプール(『サーホー』)
2018年/ヒンディー語/日本初上映

『伝説の女優 サーヴィトリ』(原題: Nadigaiyar Thilagam)

1940年代末、女優になろうと「映画の都」マドラスにやって来た少女サーヴィトリ。小さな役を求めて奔走していた彼女は、数年の後に大スターとなっていた。実在の大女優の一代記。豪華絢爛なソングと古映画の再現シーンが見もの。

監督/ナーグ・アシュウィン
出演/キールティ・スレーシュ(『サルカール 1票の革命』)、ドゥルカル・サルマーン(『ウスタード・ホテル、チャーリー』)、サマンタ・アッキネーニ(『マッキー』)
2018年/タミル語/日本初上映