東京コミコン2019:ジュード・ロウがステージに登場!ファンタビ、マーベル、新作を語る
- Fan's Voice Staff
幕張メッセで開催中の「東京コミコン 2019」の最終日となる11月24日(日)、オープニングステージに、ジュード・ロウが登場しました。
アート作品からハリウッド大作まで多くの映画に主演してきた英国の名優ジュード。最近では『キャプテン・マーベル』でMCUに参戦、『ハリー・ポッター』シリーズの前日譚である『ファンタスティック・ビースト』シリーズでは若き日のダンブルドアを演じています。
15年前から何度も来日しているジュードは、親日家としても知られています。
──東京コミコンはどうですか?
「とんでもない体験をしていますよ。日本のファンは、とても熱心で真面目で、誠意があると思います。今日もこれからまた多くのファンに(サイン会などで)お目にかかると思いますが、とても楽しみにしています。とても感謝をしているんです。私が出ている映画をよく観てくれていますし、いつもサポートしてくれてますからね」
──『ファンタスティック・ビースト』シリーズで若き日のダンブルドアを演じてますね。
「作品によって役作りは違うんです。基本的には、脚本をまず読むことです。楽器を演奏する役なら楽器を学びますし、キャラクターの背景とかも考えたりします。でも、もしみなさんにアドバイスがあるとすれば、まず、監督に従うべきということですね。監督が脚本に従えといえばそうするし、反対に脚本をふくらませることもあります。もちろん、何ができるかは限界があります。『ヤング・ホープ 美しき異端児』(TVシリーズ)では、ローマ法王を演じましたが、これは想像力の限りを尽くしたのですが、それには限界がありました。『キャプテン・マーベル』のヨン・ロッグの時は、エイリアンについて想像してやるしかありませんでした」
──ヨン・ロッグについていえば、観客は見事に裏切られましたね。
「ヨン・ロッグについては、まずマーベルチームから説明を受けました。あの役はちょっと複雑過ぎるというか、古いコミックの登場人物なので、手がかりがあまりなかったんです。自分の腕を信頼して、脚本を待ってそれに従うことにしました。そしてキャタクターを構築していったんです。彼は一見、善人にみえるけど悪人です。それをストレートに演じようとしました」
──『シャーロック・ホームズ』のワトソン役はどのように作り上げたのですか?
「ワトソンに関してはたくさんの資料があるんです。私たちは映画を2本つくりましたが、アーサー・コナン・ドイルがワトソンに関して本当にさくさん書き残しています。私たちのアイデアは、ホームズとワトソンの冒険を身体をよく使って描くことでした。私は主にロバート・ダウニー・Jr.を追うのが役目で、彼は身体をよく使うので、それに負けないようにしなければなりませんでした。」
──次は、どんな役を演じる予定ですか?
「ファンタビの3作目が控えています。来年の3月から撮影が始まり、夏に終わる予定です。私は、バラエティに富んだ作品で、いろいろな役を演じるが好きなんです」
マーベル作品や、ファンタビ、シャーロック・ホームズなどの大作だけでなく、小規模の映画に出るのも好きです。アメリカの若手監督ショーン・ダーキン(『マーサ、あるいはマーシー・メイ』)の『ザ・ネスト』という作品にも出演します。家族の危機を描いたドラマです」
──『A.I.』、『ガタカ』、『スカイ・キャプテン』などにも出演されていますが、SF映画は好きですか?
「好きですね。SFのファンです。グラフィック・ノベルやコミックは、少年時代から好きでした。私にとってSFは、将来どうなるかを見ているようなもの。未来のレンズを通して、今を見ているともいえます」
気さくに、けれど真摯にMCの質問に答えてくれたジュード。最後に日本のファンへのメッセージでステージを締めくくりました。
「この15年くらい何度も日本に来ています。家族と来たこともありますし、ひとりでも来ることもあります。とても素晴らしい国です。日本のいろいろな場所を尋ねるのも好きですし、食べ物も気に入っています。日本文化も大好きなんです。人々はとても親切ですしね。また近く戻ってきたいと思います」
==
東京コミックコンベンション 2019(略称:東京コミコン 2019)
会期:2019年11月22日(金)〜11月24日(日)
会場:幕張メッセ 国際展示場9・10・11ホール
主催:株式会社東京コミックコンベンション、東京コミックコンベンション実行委員会
内容:最新技術を使った様々なゲームや体験、コミックや映画の最新情報、アメリカや世界の製品やレア物グッズ展示、ハリウッドスターとの撮影会・サイン会、ポップカルチャーやテクノロジー分野のリーダー・インフルエンサーによるパネルディスカッション、コスプレコンテスト、ライブパフォーマンス、企業出展(今後発売予定の製品や試作品の出展等)、個人で活動している漫画家やアニメーターの作品展示「アーティスト・アレイ」など。