渋谷パルコにオープン「WHITE CINE QUINTO」内覧レポート
- Fan's Voice Staff
11月22日(金)にグランドオープンを迎える新生「渋谷PARCO」の8階に開業するミニシアター「WHITE CINE QUINTO(ホワイトシネクイント)」のプレス内覧が19日(火)に開催され、館内が初お披露目されました。
渋谷PARCO建て替えのため2016年から一時休館後、渋谷ロフト隣の映画館・渋谷シネパレス跡地に復活した「シネクイント」に続き、“来場すること自体がイベントとなるミニシアター”をコンセプトとして誕生した「WHITE CINE QUINTO」。
“WHITE”には、新しい発見、可能性、才能、楽しみ方、そして無限に広がる無垢な場所という意味が込められており、映画、映画館の概念にこだわらず、様々なカルチャーや実験的な企画を提供し、共感を生み出せる場所を目指すとのこと。ジャンルを問わない個性的で良質な作品のほか、ファッションブランドのコレクションなど“映画以外”の作品も積極的に上映し、カルチャー好きが満足できる企画が実施される予定です。
株式会社パルコのエンタテインメント事業部の岩垂史兼氏によると、「従来の映画館の概念にとらわれず、渋谷パルコに来店する客層に沿った“アートやファッション、渋谷カルチャー”をコンセプトに空間を作った」そう。同じフロアには、PARCO劇場、”ほぼ日刊イトイ新聞”によるギャラリースペース「ほぼ日曜日」が入っていますが、それぞれのスペースを訪れた人たちが、異なるカルチャーから刺激されることを目的としています。
「シネクイント」とのプログラミングの差別化も気になるところですが、「WHITE CINE QUINTO」は、パルコの客層をより意識したラインナップになる予定。オープニング作品として11月22日(金)より公開される、コンテンポラリー・アーティスト草間彌生氏のドラマチックな半生を追ったドキュメンタリー『草間彌生∞INFINITY』は、その象徴といえそうです。今後もミュージシャンの森山直太朗についてのドキュメンタリーや、ジョージ・マイケルの大ヒット曲をモチーフにしたラブストーリー『ラスト・クリスマス』などの上映が予定されています。
座席
108席+車椅子スペース1を備えた定員109名のスクリーン。コトブキシーティング社製の座席には両脇にカップホルダーが用意され、ゆったりとした配置となっています。
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WHITE CINE QUINTO
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 8階
開業日:2019年11月22日(金)
スクリーン数:1
スクリーンサイズ:5.9 x 2.5 m
上映可能フォーマット:DCP、ブルーレイ、DVD
座席:コトブキシーティング社製
音響:デジタル7.1chサラウンド対応
座席数:108席(+車椅子スペース1)
公式サイト
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『草間彌生∞INFINITY』(原題:Kusama: Infinity)
70年以上にわたり独自の芸術を表現し続け、2016年にTIMES誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出された草間彌生氏。そんな彼女がまだ無名だった頃、芸術家としての高みを目指し、単身で渡米。本作で捉えるのは幼少期の芸術への目覚めから、アメリカへ移住するまでの日々。そして激動の1960年代ニューヨークで苦悩しながら行った創作活動と、当時それらの作品が国内外でどのように評価されたのか、アメリカで活動するアーティストへ与えた影響といった、草間氏の知られざる過去が映される。
監督/ヘザー・レンズ
脚本/へザー・レンズ、出野圭太
出演/草間彌生ほか
2018年/アメリカ/76分/カラー/音声:5.1ch
配給/パルコ
公式サイト
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