ウィル・スミス来日!『ジェミニマン』ジャパンプレミアにアン・リー監督、ジェリー・ブラッカイマーらと登壇
- Fan's Voice Staff
近未来アクションエンターテイメント映画『ジェミニマン』の日本公開に先立ち、10月17日(木)に都内でジャパンプレミアが開催!主演ウィル・スミス、監督のアン・リー、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが来日し、レッドカーペットと舞台挨拶に登場しました。
大ヒット作『インデペンデンス・デイ』(96年)で映画界を代表するスターの座にのぼりつめ、常にハリウッドの中心で活躍し続ける世界的スターのウィル・スミスは、5月の『アラジン』プロモーション以来、今年2度目の来日を果たしました。
2度のアカデミー賞監督賞受賞を誇る巨匠アン・リーは『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(13年)以来、『トップガン』(86年)や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど、映画史に残る大ヒット作を次々と生み出し続けている映画界のレジェンドのジェリー・ブラッカイマーは『ローン・レンジャー』(13年)以来と、2人とも映画のプロモーションでは6年ぶりの来日となります。
『ジェミニマン』は、ウィル・スミス演じる伝説的暗殺者ヘンリーが、政府に依頼されたミッションを遂行中に若い自分自身に襲撃され、政府を巻き込むクローン技術の巨大な陰謀に巻き込まれていく近未来アクション。前代未聞のW主演となるウィルは、自身の演技をもとに最新技術を用いてフルCGで制作された”23歳のウィル”と、”現在のウィル”を一人二役で演じ分け、なおかつ自分自身との激しいアクションにも挑戦しています。
Wウィル・スミスの対決を描く本作にちなんで、青とオレンジの2色に彩られた“VS(ヴァーサス)カーペット”が敷き詰められた会場では、あいにくの天気にも関わらず約600人のファンが六本木ヒルズアリーナに集結!
会場が熱気に包まれる中、まず姿を現したのは日本語吹替声優を務めた江原正士、山寺宏一、菅野美穂の三人。
“江原ウィルvs山寺ウィル”として、同じ作品で2人が同じ俳優を演じるという世紀のレジェンド共演に大きな期待が寄せられている江原と山寺は、積極的にファンサービスをこなしながら、報道陣の取材にも絶妙なコンビネーションを見せました。
黒のエレガントなドレスに身を包んだ菅野には会場中の視線が集中し、ハリウッド実写映画声優初挑戦となった本作で豪華絢爛なカーペットを歩く喜びいっぱいの様子で、多数の取材に笑顔を見せました。
アン・リー監督、ジェリー・ブラッカイマー、最後にウィル・スミスが満面の笑みで大きく手を振りながら登場すると、会場のボルテージはMAXに!ウィルは「ヘーイッ!」と片手を挙げて会場を煽ると、大量の投げキッスを送りファンも大興奮!
「ウィルー!」と掛け声が止まないなか、『アラジン』(19年)でのジーニー役から一転、ダブル主演で若いご自身と対決した本作について「今回はものすごく面白い体験をしたよ。若い自分というのは100%CGの自分なんだ。8か月間はキャラクターがどういう顔をしているのか見れなかったけど、初めて若い自分を見たときはとても圧倒された。やってないことをやり、行ってないところに行っているというのが本当にビックリ!このテクノロジーはすごい。アン・リー監督は映画に革命を起こした!」と興奮気味にコメント。
アン・リー監督は、2人のウィル・スミスによる対決という誰も考えられなかった撮影について「『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(13年)でCGでトラを作ることに挑戦した経験もあったので論理的には出来ることはわかっていたのですが、今回の難しさはスーパースターであるウィルを使って、年の違う同じ人間の顔を作り出さなければならなかったので、観客がどのように受け止めてくれるかわからないという難しさがありました。非常に大変な作業でしたが、とてもワクワクする体験でもありました。若いウィルのジュニアという役は、ウィルの非常に心のこもった演技と、そして、500人ものアーティストが2年がかりで作った技術を投じた結果がジュニアを生み出しました」と力をこめて語りました。
ジェリーも「ウィルとは今回で5回目の仕事で、アン・リー監督とは初めての仕事だったのですが、素晴らしい監督の下で素晴らしい俳優と仕事が出来たことは素晴らしい体験となりました」とウィル×アン・リー監督というハリウッドきってのスター俳優&監督との共作に自信を見せました。
続けて、豪華ゲストは場所を移し舞台挨拶にも登場!
ウィルが「ミナサン、コンバンハ!(日本に来るのは)毎回毎回楽しくなっていく。前回が『アラジン』での来日で、今回は『ジェミニマン』を引っ提げて来た!楽しんでほしい!」と先陣を切って挨拶しました。
ジェリーは「コンバンハ、トウキョウ!まずは、先日の台風で被災されたみなさんに心よりお見舞い申し上げます」、アンも「心は皆さんと共にあります。是非、一刻も早い復旧をお祈りいたします。この映画を観て、少しでも元気になればと願っています」と、先日の台風被害を慮るコメントをしました。
ハリウッドを代表するヒットメイカーたちと言えど本作の制作には苦労も多かったようで、現代と若い役を一人二役で演じたウィルは「若い自分を演じる時の“純粋無垢”が難しかった。今の僕は色々経験も積んで知識もあるので、それが体に蓄積されて細胞や目に表れるんだ。若いジュニアを演じるにあたってはその純粋無垢を表現するのが一番大変でした」と明かました。
アン・リー監督は「一人のウィルと仕事をするのはとても楽しいことですが、これが二人となると大変な仕事になってしまいます。今回は色んな最新の技術を使って未踏の地を踏んでいるわけですが、若いジュニアを作るのに信じられないような労力がかかりました。監督として演出するうえで大変なこともあったのですが、それはウィルが演技が出来ないわけではなく、また、若々しくないからということでは全くなく、芝居が上手くなってしまったからなんです。そういう技術をそぎ取って、もう一回若いころの純粋無垢さを出してもらいたい。これが、一つのチャレンジでした。ジュニアの瑞々しさを生かしつつ、彼のチャーミングさを活かしつつ作り上げたことは大変なチャレンジであるとともに、非常に摩訶不思議でミステリアスな作業でもありました」と、充実の内容でたっぷり回答。そんなアン・リー監督にウィルは「アンサーは(コメントを)もっとコンパクトにお願い!」と軽快にツッコみ、会場は笑いに包まれました。
かなり前から温めてきたとされる本作の企画がなぜ今のタイミングで実現できたのかを問われたジェリーは、「当初はまだ技術が追い付いていなく待ち続けることになったのですが、アン・リー監督がウィルに声をかけて実現しました。このくらいの長さで大丈夫かな?(笑)」と、コンパクトな解答で再び会場の笑いを誘い、3人の仲の良さを垣間見せました。
続いて日本語吹替版の3人も登壇。来日ゲストと並ぶのはこの場が初めてだということで、ウィルは壇上でひとりひとり熱い抱擁と握手で迎え入れました。
江原は高揚した様子を見せつつ「ウィルの役は何役も吹替えさせていただいているんですが、今回は非常に渋いですよね。どうやって吹替えようと思ってかなり焦りました。今までの僕が演じたウィルの中では一番渋くかったです。日本語吹替版チーム頑張りました!」と自信をのぞかせました。
山寺は「僕は今年、親友であるウィルと会うのは2回目なんですよね。すみません、勝手に言いました(笑)そして、なんといってもハリウッドを代表するジェリーさんとアン・リー監督と一緒の舞台に立っているという、今年でこんな体験が出来たことは一生分の運を使い果たしたと思います。この作品は本当に素晴らしい作品で、ジュニアという役で今回は歌はなかったんですが(笑)すごく繊細なお芝居で、僕はいま50代なんですが、20代の純粋なところを心を込めて一生懸命演じました。今日は字幕版を観ると思いますが、是非気に入っていただけたら吹替版のほうもご覧ただければと思います!」と、すぐさま実現した再会に声を弾ませながら本作をアピール。
菅野も「今回、ウィル・スミスさん、アン・リー監督、ブラッカイマーさんとお会いできてすごく光栄です。ありがとうございます!ウィルがウィルと演技をしているのを見るというのは初めての体験で、こういうことができる時代になったんだなと感動しましたし、最新の技術をもって皆さんが作りあげたこの世界観をどう日本語で伝えたらいいのかな、そのお手伝いが出来ればいいなと思い吹替をさせていただきました。アクションも素晴らしいし、アン・リー監督がこの映像を思いついたのが本当にすごいなと思います。今までなかった映画です。みなさん、楽しんでください!」と熱く語りました。
菅野がウィルに対し、演じる相手が自分自身だったことについて尋ねると、「本当に奇妙な感じだった。現場では相手が俳優さんであったりスタントマンだったりもして、8か月後に僕が初めて(映像で)ジュニアを見たときは美しいショックだったんだ。とにかく素晴らしい体験で、アン・リー監督は映画の技術を未来に向けて発信したと思う。….ちょっと、長かったかな?(笑)」と、ウィルは自分の分身を見たときの衝撃をおどけた様子で明かしました。
舞台挨拶の最後、500人の観客が一斉にウィルのお面をかかげ、映画さながらウィルのクローンが一堂に集まるというサプライズ!ウィルは目を丸くしながら「ファニー!!!」と声を上げ、興奮のまま500人のウィルをバックに、セルフィーで動画を収めご満悦の様子でした。
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『ジェミニマン』(原題:Gemini Man)
監督/アン・リー
製作/ジェリー・ブラッカイマー
出演/ウィル・スミス、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、クライブ・オーウェン、ベネディクト・ウォン
全米公開/2019年10月11日
日本公開/2019年10月25日(金)、全国ロードショー!
配給/東和ピクチャーズ
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