『スパイダーマン:スパイダーバース』公開記念舞台挨拶が開催!小野賢章、宮野真守、悠木碧が登壇
- Fan's Voice Staff
全米公開初登場1位を獲得し、各メディアから「スパイダーマン映画史上最高傑作!」と空前の大絶賛を受けている『スパイダーマン:スパイダーバース』がついに3月8日(金)に封切られ、大ヒットスタートを切りました。
本作の公開を記念した舞台挨拶が、3月9日(土)にTOHOシネマズ 新宿で開催され、日本語吹替えを担当した小野賢章、宮野真守、悠木碧が登壇しました。
時空が歪められたことにより、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集められた世界を舞台に描かれる本作。小野賢章が演じたのは、ニューヨーク・ブルックリンの名門私立校に通う中学生で、スパイダーマンでありながらも、まだその力をうまくコントロールすることができない若き主人公マイルス・モラレス役。そして、そんなマイルスを導く師匠であり、『スパイダーマン』シリーズでお馴染みのピーター・パーカー役を宮野真守、女性スパイダーマンであるスパイダーグウェン(グウェン・ステイシー)役の悠木碧が務めています。
TOHOシネマズ 新宿で最大の客席数499名を誇るスクリーン9が満員御礼となった本日の会場。MCが登場しイベントが開始したかと思えば、会場が突然暗転!舞台袖よりマイルス・モラレス、スパイダーマン、そしてスパイダーグウェンのスーツアクターが登場!
続いて、小野、宮野、悠木の3名が登壇!
小野は「ありがとうございます。みなさんこれから本編をご覧になるということなので、ネタバレに気をつけつつ、話せる所は目一杯楽しく話していけたらと思います」と挨拶。
続いて宮野が「ついに『スパイダーバース』が公開されまして、とても嬉しく思っております。最高の作品なので、これから皆さんに観ていただけるのが嬉しいです」と話し、悠木が「憧れのスパイダーマンシリーズにキャストとして参加させていただけたのがとても嬉しいです。今日は楽しんで帰ってください」とコメント。
先月末に授賞式が開催された第91回アカデミー賞では長編アニメーション賞を受賞、日本では昨日3月8日に公開されて既に52,000人が観賞したという本作。
そんな作品に関われたことについて、小野は、「本当にスパイダーマンが大好きで、こうやって自分がこの場に立たせていただいているのが、いまも不思議です」と喜んだ様子。「本来なら、皆さんと同じ客席で、ポップコーンを食べながら、バターをかけて、あとコーラで…」と細かく話し出すと、「細かいディテールはいいんだよ!(笑)」と宮野が早速ツッコミを入れる始末。「本当に嬉しくて、しょうがないです。感無量です」と小野が続けると、「便利な言葉!」と宮野がさらにイジります。小野は、「日本で公開される前にゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞を受賞したというニュースを知って、そんな素晴らしい作品に日本語吹替版で参加できたというのは本当に嬉しいし、光栄だなと思いました」。
続いて宮野もコメント。「僕もうれしいです。スパイダーマンといえばピーター・パーカーじゃないですか!そのピーター・パーカー役ですと言われた時は、正直僕でいいのかとすごくドキドキしました。とても光栄なことなので、喜んで台本を開いたら、ちょっと様子がおかしかったので(笑)、これはある意味僕にしか出来ないかな!みたいな。そんな自信を持って作品には臨むことができました。公開後なので、どんな役なのかちょっと言って良いということなので、今回はいろんな次元があって、僕はマイルスの次元ではなく別の次元から来るピーター・パーカーで。みなさんが思っているような格好いいスパイダーマンからちょっと外れてしまって、うだつの上がらないおじさんピーター・パーカー、おじさんスパイダーマンなんですよ。そんなこと今までありました?ありませんよね。そういうので、僕が呼ばれたのかな?よくわかんないですけど、楽しくできればいいなと思って演じさせていただきました」。
さらに悠木は、「(この仕事の)話を聞いた時、スパイダーマンでヒロインですと言われたので、”MJか…!”って思っていました。すごいワクワクしていて、蓋を開けてみたら、”ちょっと待って、え、私、グウェンのところに名前が書いてある!え、え、戦うやつじゃん最高”と思って。カッコいいじゃないですか。マーベルシリーズで女子がなかなかヒーローサイドにいれてもらえないので、本当に嬉しかったです。私のパブリックイメージとグウェンちゃんのイメージは全然違うので、みなさんすごく不安かも知れませんが、そこは吹替させていただいているので、オリジナル版のヘイリーの声を聴きながら録っているので、大分そちらに助けられながら、楽しくできました」。
「カッコいいよ、アオちゃん」と返す宮野。それに対し悠木は、「ぶっちゃけ、私が一番付き合いたい女でした。(台本を)読んだ時、”あー無理無理、めっちゃ付き合いたい”と思ったから、これは私と似ている部分を探すよりも、私が一番付き合いたい女にするのがいちばんカッコいいと思いました。だからすごい好みの女に仕上がっていて、すごく個人的にはうまくいったのではないかと思っていますが、みなさんと女の好みが一緒だったらいいなと。本当に光栄です。でも面白いから、賞を受賞して大納得というか、全然びっくりとかない。でしょ?って感じですね」と、自身が演じたキャラクターの魅力を熱弁しました。
今回のキャラクターと似ている点を尋ねられたキャスト陣。
まずは宮野が「おじさんなところ……。本当にびっくりして…、声優の仕事では実年齢より若い役が多いので、自分の年齢に近い役を演じるのは、意外と逆にプレッシャーと言うか、ドキドキして緊張感がありました。声の感じもそうですし…、ちょっとぐーたらなんですよ。あんなスパイダーマンの姿を見せられたら、笑うよ、ホント。食っちゃ寝とかしてるので。どうアプローチしようか、最初は非常に考えましたが、実年齢感があるので、自分なりに引き出される部分が多かったので、そこには不安が逆に無かった。僕がぐーたらしたらこんな感じなんだろうなと思いながらやってました」と話すと、ここから小野と宮野の掛け合いが加速します。
小野「マモさんはやっぱりカッコいいところと面白いところしか見てないので…」
宮野「ほんとに?」
小野「今日もなんか……決まってますね…」
宮野「(返しに間があったので)一回考えたじゃねーか」
小野「なんかちょっと…見たことある…」
宮野「いや、違うわ!違う作品じゃないわ!三世じゃないわ!」
小野「ぐーたらしてるのが全然想像できないです。どんな風にぐーたらするんですか?」
宮野「え、なにが?家で?どんなふうに……?」と言いつつ、ステージのど真ん中で客席側に向いて寝そべりだす宮野(注:本イベントは全国63箇所の劇場に生中継されています)。
「ここにこう…ポップコーンとか置いて、ピザがあったりするでしょ…」と言いながら宮野が片足を上げ下ろしすると、その足の長さに一同驚愕。悠木は「三角定規みたいでしたよ、足……」と驚き、小野も「コンパスみないになってた……」。
気を取り直して、MCからの質問に答える小野。「マイルス君と似ているというか共感するところはたくさんありました。本当に普通の中学生なので、僕も台本を読みながら、こういうことがあったなと思うことが本当にたくさんありました。親の言うことに反抗してみたり、気が大きくなって自分を大きく見せようとしているところだったり。本当に誰しも、特に男の子ならなおさら通ってきているんじゃないかなと思うところがすごいたくさんありました」。
宮野は「あと、カッコいい、憧れの人の真似をしたくなるっていうね…」と割り込み、「ヘイ…」と小野の肩に触れます(※本編のとあるシーンの再現)。それを受けて今度は、小野が悠木の肩に「ヘイ…」と触る展開に。宮野が「ちょっと触るのは…くっついちゃうからね」と、本編を観た人なら首を縦に振るツッコミを入れていました。
再び気を取り直して、今度は悠木の回答の番。「グウェンちゃんはカッコつけずにカッコよくて。本当は私こういうカッコいい女子になりたかったはず。だから、憧れが詰まっていて、逆に言うと、いかにその憧れている感を抑えてカッコよく見えるかというのを、プラマイ(プラスマイナス)していくと言うか、というのがうまくいったらいいなと思っていました。いちばんイケメンになってるはずなので、楽しみにしていてください。絶対好きになっちゃう」。
ここで、生中継先の劇場と映像を繋いで、サイン入りポスタープレゼントの企画が。席番が書かれた紙を抽選箱の中からキャストが引き、中継が繋がったTOHOシネマズ なんば、仙台、海老名の3会場よりそれぞれ1名、さらにイベント会場となっている新宿からも1名、当選者が選ばれました。
終わりに、各キャストより次の通り応援コメントが寄せられ、笑いに包まれた舞台挨拶は和やかに幕を閉じました。
悠木「あまり無責任なことを言いたくないタイプなので、絶対面白いですみたいなことはあまり言わないようにしているんですけど、絶対面白いので、帰ったら誰に勧めようかなって考えながら楽しんでください」。
宮野「アオちゃんは本当に(そんなことを)なかなか言わないと思うので、自信を持って届けられるくらい、僕ら自身が存分に楽しんじゃったんですよ、この映画自体を。だから、吹替えできてとても幸せなのと同時に、この作品の大ファンです。笑って、泣けて、勇気をもらえる、本当に素晴らしい映画になっていますので、ぜひこの作品から大事な想いを受け取っていただけたらと思います」。
小野「僕は本当にマーベル作品が大好きで、その中でもスパイダーマンがすごく好きなんです。『シビル・ウォー』を観た時に、スパイダーマンが出てきて、劇場で絶望しました。やりたかったので。(スパイダーマンが登場することは)知らなかったので、突然スパイダーマンが出てきて絶望したのをよく覚えています。この映画のキャッチコピーの”運命を受け入れろ”というか、この作品に出会うための運命だったんだなと、今はすごく思います。本当に夢が叶った瞬間ですし、ずっと言い続けてきたマーベル作品に参加したというのが、こういう素晴らしい形で夢が実現して、本当に嬉しく思っています。作品自体も、”誰でもスパイダーマンになれる”というすごい強いメッセージというか、背中を押してくれるようなメッセージがこもった、本当に素晴らしいものになっていますので、みなさん帰る時はきっと手がこうなって(ウェブシューターを打つ手)いるんじゃないかなと思います。素晴らしくて、楽しくて、ずっと瞬きできないような作品になっています。ぜひ大きなスクリーンで、上質な音で、思いっきり楽しんで体感してください。本日はどうもありがとうございました」
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『スパイダーマン:スパイダーバース』(原題:Spider-Man: Into The Spider-Verse)
ニューヨーク、ブルックリン。マイルス・モラレスは、頭脳明晰で名門私立校に通う中学生。彼はスパイダーマンだ。しかし、その力を未だ上手くコントロール出来ずにいた。そんなある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。その天地を揺るがす激しい衝撃により、歪められた時空から集められたのは、全く異なる次元=ユニバースで活躍する様々なスパイダーマンたちだった──。
製作/アヴィ・アラド、フィル・ロード&クリストファー・ミラー
監督/ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
脚本/フィル・ロード
全米公開/12月14日
日本公開/2019年3月1日(金)・2日(土)・3日(日) IMAX®先行上映、2019年3月8日(金)全国ロードショー
配給/ソニー・ピクチャーズ