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2018.12.11 20:32

『アリー/ スター誕生』ジャパンプレミア開催!ブラッドリー・クーパーがレッドカーペットに登場

  • Fan's Voice Staff

歌手としての成功を夢みて、ウェイトレスをしながらクラブで歌っているアリー。有名ミュージシャンのジャクソンとの偶然の出会いが、彼女の人生を大きく変える──。レディー・ガガ初主演、ブラッドリー・クーパー監督・主演による映画『アリー/ スター誕生』がついに12月21日(金)に公開されます。

日本公開に先駆け、本作で主演だけでなく、監督デビューを飾ったブラッドリー・クーパーが5年振りに来日し、12月11日(火)、六本木ヒルズでジャパンプレミアイベントが開催されました。

ブラッドリー演じるジャクソンは、アリーの歌の才能を見抜きアリーの音楽人生を全身全霊でサポートするスター的ミュージシャン。本作が初監督作品にして俳優人生で初めて歌にも挑戦したブラッドリーは、ガガと息ピッタリのメイン曲やギターを片手に弾き語る曲など、新たな才能を発揮する姿が世界中で話題となっています。

プレミア上映に先立ち六本木ヒルズアリーナで実施されたレッドカーペットイベントには、あいにくの雨模様にも関わらず1,000人のファンが集結。マスコミ陣も、テレビカメラ20台とフォトグラファー60人が所狭しと並び、本作の注目度の高さを見せつけました。

多くの著名人も来場したレッドカーペットには、まず、”アリー”つながりということで水沢アリーが登場。

その後、岡本至恩、デーブ・スペクター夫妻、パンツェッタ・ジローラモ、すみれ、関根麻里、叶姉妹、けみおらが続々とカーペットに姿を現し、会場に集まったファンのサインやセルフィーのリクエストに応えていました。

続いて、本作のスペシャルサポーターとして、LAから駆けつけた歌手・モデルのローラが到着。緑色の鮮やかなドレスに身を包み、颯爽と車からカーペットに降り立ちました。

会場が盛り上がってきた頃、黒塗りの車がもう一台、会場脇のスロープを降りてきます。

中から登場したのは、本イベント出席のために来日したブラッドリー・クーパー!会場からは今日一番の歓声が沸き起こり、興奮は最高潮に。ブラッドリーは、フォトコール、サウンドバイツ取材、ファンサービスに笑顔で懸命に応えていきます。

ステージイベントでは、まずローラが登場。本作を観た感想として、「すごく共感する部分もあったし、切ないという気持ちにもなったし、これを観たらたくさんの女性が共感するんじゃないかと感じた」と明かします。「見どころはいっぱいあって、全部言うとネタバレになるから、少しずつ言うね(笑)」と話すと、会場は笑いに包まれました。

そしてついに、お待ちかねのブラッドリー・クーパーが登場!

まずは日本語で「こんにちは。ありがとうございます」と挨拶。続けて「こうしてこの場にいられることを、本当に嬉しく思っています。日本に来るのをとても楽しみにしていました。日本のレディー・ガガのファンが一番ということもガガ自身が知っていますし、彼女は今回来れなかったことを大変残念に思っています。私にとってこの作品は、夢というもの、夢を追い、自分の声を見つけることがテーマです。みなさんにもこの作品を観て、そう感じてもらえたらと思いますし、もっと夢を見て、その夢を叶える後押しになる作品であれば大変嬉しいです。みなさん、今日はお集まりいただき本当にありがとうございます」。

ステージに登場した時、開口一番「寒いっ!」と口にしていたローラ。震え凍えるローラの様子に気がついたブラッドリーは、通訳が日本語に訳している間に、さっと自分が来ていたコートを脱ぎ、ローラに着せてあげました。その様子を目撃した会場からは、一際大きな歓声が。

これを受けて、ローラは「あったかーーい。優しいね!Thank you」とコメント。

『アリー/ スター誕生』は現在、全世界で興行収入400億円を突破、サウンドトラックは全米で3週連続No.1、世界86ヶ国でNo.1というガガ史上最大のヒットを記録。グラミー賞では、主題歌「シャロウ~『アリー/ スター誕生』愛のうた」が主要2部門を含む計4部門にノミネート。ゴールデングローブ賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、歌曲賞の5部門にノミネート入りを果たしています。

初監督作品でこのような快挙を成し遂げたことに対し、ブラッドリーは「とてもほっとしています。自分にとって非常にパーソナルな作品でしたから、作り手の意図が観客に無事に伝わるのを祈るばかりでした。そして制作陣みんなが本当に努力して、全てをこの作品に注ぎ込み、出来る限りリアルに感じてもらえるように追求して作った作品です。ですので、このように認めてもらえるのは、感激です」と胸中を明かします。

ブラッドリーは俳優として3度のアカデミー賞ノミネート歴がありますが、本作の役作りでは、「とにかくジャクソンがリアルなキャラクターだと感じてもらわなければ、観客はこの作品に入り込めないだろうと思っていました。けれども、自分は歌ったこともなければ、ギターもピアノも弾いたことがなく、しかも本作の歌のシーンは全て生歌で収録しています。そのために出来る限りの努力をしましたし、数々の方が力を貸してくれました。一緒に作曲・作詞したルーカス・ネルソン、それから彼のバンド”プロミス・オブ・ザ・リアル”はジャクソンのバンドを務めています。ボーカルコーチのロジャー・ラブも素晴らしく、レディー・ガガが本当に勇気づけてくれました。なるべく本物に近づけるよう、とにかく時間をかけて根気強く努力しました」と仲間たちへの感謝の言葉を述べました。

共演相手として、また監督の立場から見たレディー・ガガについては、「(ガガが)これまでステージで歌ったことがないという演技をしなければならないシーンがあったのですが、彼女は現実ではあれほどの成功を遂げているのに、ステージに上がるのが怖くて怖くてしょうがないという演技をみせ、それを完全に信じることができました。これだけでも素晴らしいものです。彼女はあらゆる面においてとにかく努力し、自分のもてるすべてを出してくれて、アリーというキャラクターが求める脆い部分もオープンにさらけ出してくれました。この映画がこれほどリアルに感じられるのは、彼女のおかげであることが大きいと思います。彼女は自分自身の魂と心をこの作品に捧げてくれました」と絶賛。

さらに、レディー・ガガと一緒に歌ったことは、「一生忘れない経験になりました。一緒に歌うにあたり、彼女は僕に本当に安心感を与えてくれて、僕自身を本当にジャクソンであるかのように見てくれるんです。そのことが僕にとっては、大きな自信となりました。本作の制作初期から、彼女は”歌は全て生で歌わなければ”と言い、僕もそうしたかったのですが、彼女の励ましがあればきっと可能だろうと思っていました。現場では、彼女の歌っている姿を見るのはもちろん素晴らしかったのですが、同時に、彼女が勇気をくれたからこそ、自分も歌えるだろうと、自分を信じることができました」とコメント。

監督として、楽曲制作へのこだわりや、ガガとどんな話をしたのか尋ねられたブラッドリー。「今回の曲も、この作品の役回りとしては、例えば二人が恋に落ちる時、アリーの”アート”を分かち合う時などで、欠かせない役割を果たすのが歌になります。一語一語が脚本中に綿密に盛り込まれ、この物語に欠かせない一部になっていったわけです。すべての曲はこの物語にとって意味のあるものになっていて、ガガはもちろん、ジェーソン・イスベル、ヒラリー・リンジー、マーク・ロンソン、ルーカス・ネルソンといった素晴らしい音楽家の方に参加してもらい、最高といえる楽曲を練って練って作り上げていきました。素晴らしい体験だったのですが、この作品に入る前、まさか自分が作詞作曲アレンジをするなんて、思ってもいなかったので、制作過程の中で、ジャクソンという人間が少しずつ命が吹き込まれていったのだと感じます」。

イベント後半では、今回のイベントへ来日が叶わなかったレディー・ガガから、会場に集まった日本のファンにスペシャルメッセージが上映されました。

抽選でレディー・ガガのラスベガス公演のリハーサルに招待されるとサプライズ発表された時には、会場からは悲鳴のような歓喜の声があがりました。

この動画を見たブラッドリーは、「とても素敵ですよね。彼女はいつも思いやりに溢れていて、まさに彼女の人となりを感じるようなメッセージだったと思います。みなさんぜひツイートしてくださいね。”ツイート”で良いんだっけ?SNSやっていないので……(笑)」とコメント。

ここで、ローラがブラッドリーにプレゼントを用意しているとのことで、舞台袖からは日本の伝統的な縁起物である熊手が運び込まれてきました!

「ありがとうございます」と嬉しそうに日本語で御礼を言い、「美しいですね。ワオ」と続けるブラッドリー。ローラから「飛行機で持って帰ってね」とお願いされると、「空港に持っていくよ。でもアメリカに持ち込むのは難しいかもね……」とおどけてみせました。

フォトセッションの後には、(ガガからのメッセージ動画にあった)約束通りブラッドリーが「グッド・ナイト」と締めの言葉を述べ、レッドカーペットイベントは終演を迎えました。

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『アリー/ スター誕生』(原題:A Star Is Born)

父とふたりで暮らすアリーのたった一つの夢──それは歌手になること。昼はウェイトレスとして働き、夜は小さなバーで歌う日々。自分に自信がなく、夢を諦めかけていた彼女は、ある日1人の男性と出会う。それ は、世界的シンガーのジャクソンだった。 「アリー、あの歌を聴かせてくれ」──歌にほれ込んだジャクソンに導かれるように、瞬く間にスターダムを駆け上っていくアリー。2人は激しく恋に落ちるが、脚光を浴び続けるアリーとは反対に、既に全盛期を過ぎたジャクソンは歌う力を失っていってしまい…。ラストステージ──ジャクソンの愛が、アリーの覚悟が、そして2人のうたが、見るものすべての心を震わす圧巻の感動エンターテインメント。

監督・製作/ブラッドリー・クーパー
出演/レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー
2018 年/アメリカ

日本公開/2018年12月21日(金)全国ロードショー
配給/ワーナー・ブラザーズ映画
公式サイト
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC