C.B.セブルスキーが東京コミコンに登壇!”マーベル × End of the World”カスタムコミックを描いたタケシ・ミヤザワ先生に突撃インタビュー
- Akira Shijo
千葉・幕張メッセで開催されている「東京コミコン 2018」2日目の12月1日(土)、メインステージにてマーベル・コミックス編集長のC.B.セブルスキー氏によるトークイベント「マーベル トーク・セッション with C.B.セブルスキー」が行われました。
“C.B.さん”の愛称で呼ばれ、日本のファンからの信頼も厚い彼。日本では編集長に就任後初となるトークイベントであったことから、立ち見も出るほどの超満員の会場となりました。
C.B.はまず、マーベル・コミックスの制作現場となるNY本社内部の様子や、 編集長としての1日のタイムスケジュールなどを紹介。
C.B.のデスクには、日本で特別に”マーベル”と名入れしてもらった提灯をはじめ、中国やヨーロッパなどの各国のアイテムがズラリ。
続いて、サプライズゲストとして人気バンドEnd of the World(SEKAI NO OWARI)のDJ LOVEさんが登場。マーベルとEnd of the World(SEKAI NO OWARI)が2年前より共に創り上げたというオリジナルコミック「End of the World」の実物と、本作を用いた人気曲「スターゲイザー」MV制作の現場を追う『Re:IMAGINE』の特別トレーラー映像が初公開されました。
『Re:IMAGINE』は、新サービス“YouTube Premium”における日本オリジナル番組の第1弾としてすでに発表されており、その内容に注目が集まっていました。
コミックに実在の人物が登場することはよくありますが、マーベルが”ロックバンド”とのコラボレーション・コミックを発売するのは、KISS(77年)、The Flaming Lips(16年)以来3作目で、アジアからは初。今回のカスタムコミックは、 C.B.とメンバー4人がゼロから制作に関わり、 数回にわたる会議などを重ね、 約2年の制作期間を経て完成させたとのことでした。
今回のコラボレーションについてDJ LOVEさんは、 「本当に素晴らしい経験ができました。 マーベル好きの友達にめちゃくちゃ自慢したいです!」とコメント。C.B.は「クリエイティビティあふれる二つの力が合わさって、 特別なものを生み出しました。 みなさんにはぜひこの作品を愛してほしい」と語り、DJ LOVEさんに向かって「われわれをEnd of the World(SEKAI NO OWARI)の世界に入れていただいたことに感謝します。そして、 マーベルにようこそ!」と話し、温かく歓迎しました。
全7話で構成される『Re:IMAGINE』は、1〜3話が12月11日より一挙に配信される予定です。
……というステージを取材していた私(筆者)。マーベルのコミックはもちろん、End of the World(SEKAI NO OWARI)もかなり好きでよく聴いている身としては、のっけから大興奮のプログラムでした。
そんな私の目に飛び込んできたのは、このトレーラー動画。
「…………これ、タケシ・ミヤザワ(先生の画)じゃねーか!!」
そう。ステージ内でも発表された通り、本コミックのペンシラー(作画担当)は、「ミズ・マーベル」、「ランナウェイズ」などでも活躍する日系カナダ人アーティスト、タケシ・ミヤザワ先生。さらに、C.B.とEnd of the World(SEKAI NO OWARI)による原案をコミックのストーリーに落とし込むライターを、グレッグ・パク(「Mech Cadet YU」などでもミヤザワ先生の原作を担当)、絵に色をつけるカラリストをイアン・ヘーリング(「ミズ・マーベル」などでもミヤザワ先生のカラリストを担当)が担当したとも発表されました。
そこで、ステージが終わるやいなや、会場の反対側に位置するアーティストアレイへ直行。筆者が当日の朝、個人的に依頼していたコミッション(有料のリクエスト・スケッチ)をちょうど仕上げようとしていたミヤザワ先生に、今回の企画について少しばかりお話をうかがってきました。
──今回の企画で制作されたMVをご覧になった第一印象は?
「まず、自分の絵が動くのを見て感動しましたね。マンガ家としては、躍動感を加えるとはいえ、動かない一枚の絵を描くだけなので。音楽や効果音もつけていただいて、ありがたかったです」
──End of the World(SEKAI NO OWARI)メンバーとはお会いになったんですか?
「上映会でお会いしました!でも、あまり時間がなくてほとんど話していません(笑)。C.B.も来日中だったので、みんなで一緒に観て。リアクションも撮ってもらいました。みなさんいい人でしたよ!」
──ライターは、グレッグ・パク先生が担当されたとのことでしたが。
「もう10年くらい一緒にやっていますよね。企画をいただいて、脚本を書く人を選ぶようお願いされたので、もちろんグレッグで、と。カラリストは「ミズ・マーベル」のイアン(・ヘーリング)。全部任せてもらえたので、僕の好きな人ばっかりかき集めて作りました(笑)何度も一緒にやってきている分、それぞれに任せた部分などはすぐ僕の意図をわかってくれて、やりやすかったですね。とても楽しかったです」
──制作期間はどのくらいでしたか?
「脚本もない状態から……締め切りが2ヶ月後くらいで。脚本を作ってまとめるのに2週間くらいかかるので、描いていたのは実質1ヶ月くらいですね」
──C.B.さんはステージで「これをきっかけに、日本での特別な何かを続けていきたい」とも語られていました。続編や、類似の企画などがあれば……?
「機会があれば、ぜひまたやりたいと思います!」
──ありがとうございました。ところで、ヴァースコミックス×ヴィレッジブックスのブースで買ったミヤザワ先生のアートポスターにサインいただけますか?
「もちろん、喜んで!(笑)」
※アーティストアレイではプリントやスケッチブックの販売のほか、アーティスト本人の担当した作品を持っていくと余裕のある時間帯などにサインをいただけることがあるのです。重ね重ね、ありがとうございました!
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『Re:IMAGINE』
End of the World (SEKAI NO OWARI)とMARVELがカスタムコミックを共作。そのコミックをもとにミュージックビデオを完成させるまでのプロセスを追ったドキュメンタリー番組。待望のミュージックビデオも後日公開。
SEKAI NO OWARI YouTubeチャンネルにて12月11日より配信スタート。
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