News

2026.07.01 17:00

『ユースフル・ゴースト』監督来日決定!本編シーン映像が解禁!

  • Fan's Voice Staff

カンヌ批評家週間にタイ映画として初選出されグランプリに輝いた『ユースフル・ゴースト』のラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク監督が来日することが決定し、あわせて、掃除機が病院受付で押し問答を繰り広げる本編シーン映像が解禁されました。

粉じん公害が深刻化するタイ・バンコク。最愛の妻・ナット(ダビカ・ホーン)を呼吸器疾患で亡くしたマーチ(ウィサルット・ヒンマラット)は悲嘆に暮れる日々を送っていた。ある日、ナットの魂は掃除機に宿るかたちで舞い戻り、ふたたび愛を確かめ合う二人。その頃、マーチの家族が経営する工場では、死亡した従業員の霊が機械に取り憑き、操業停止に追い込まれていた。霊に悩まされる家族や社会から拒絶されたナットは、工場の除霊に協力することで、夫への真実の愛そして自らの存在を“役に立つ幽霊”だと証明しようとするが──。

到着した映像は、掃除機に憑依した妻が、入院中の夫との面会を巡って病院の受付で押し問答を繰り広げる一幕を捉えたもの。押し問答の末、受付の椅子で静かに朝を待つ掃除機の姿が映し出され、本作のシュールな魅力全開の映像となっています。

このシーンについて、ラッチャプーム監督は「あの場面は私にとってこの映画を定義づけるものだと感じています。というのも、あの場面のおかげで、この映画は実は“システムと闘おうとする女性”の物語なのだと気づかされたからです。看護師だけでなく、僧侶や警察も彼女が夫と一緒にいることを認めず、闘わなければなりません。このような官僚主義の不条理さが映画全体のあり方を形づくっています」

面会時間が始まるまで受付で待ち続けるというのは、システムの勝利を意味すると監督は言い、「幽霊は抵抗しますが、結局はシステムが勝ちます。システムに同化することでしか幽霊は受け入れてもらえません。私はその孤独を描きたかったのです」と語っています。

ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク監督

来日を果たすラッチャプーム監督は、公開初日となる7月10日(金)にユーロスペース、7月11日(土)に新宿武蔵野館、7月12日(日)にアップリンク吉祥寺と、3日間にわたり都内の上映劇場で公開を記念した舞台挨拶に登壇予定。

==

『ユースフル・ゴースト』(英題:A Useful Ghost)

監督・脚本:ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク
出演:ダビカ・ホーン、ウィサルット・ヒンマラット、アパシリ・ニティポン、ワンロップ・ルンカムチャット、ウィサルット・ホームフアン ほか
2025/タイ語、英語、イサーン語/タイ、フランス、シンガポール、ドイツ/130分/字幕翻訳:橋本裕充

日本公開:2026年7月10日(金)より全国ロードショー
配給:SUNDAE(Powered by Filmarks)
© 2025 185 FILMS, HAUT LES MAINS, MOMO FILM CO.