『大統領のケーキ』“絶対に選ばれたくない”くじ引きシーンが解禁!
- Fan's Voice Staff
イラク映画として初めてカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)と監督週間観客賞を受賞し、第98回アカデミー賞国際長編映画部門のイラク代表に選出された『大統領のケーキ』の本編シーン映像が解禁されました。
1990年代、独裁政権下のイラク。祖母と二人で暮らす9歳のラミアは、学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。フセイン大統領の誕生日に、お祝いのケーキを準備する係だ。翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。ところが、日々の食卓も満足に揃えられない祖母の目的はケーキではなく、ラミアを養子に出すことだった。思わず逃げ出したラミアは、自らの手でケーキの材料を集めれば、祖母との暮らしを続けられると信じて、クラスメイトのサイードと協力して町を駆け回る。十分なお金も時間もなく、あるのは知恵と想像力だけ。果たして、“名誉あるケーキ作り”の行方は──?
到着した映像は、授業前の教室で、フセイン大統領の誕生日を祝うために毎年行われる“係決め”のシーン。ジュース係の発表に続き、最も重要な役目である“ケーキ係”として、主人公ラミアの名前が読み上げられると、教師は「おめでとう。誇りに思いたまえ」と称えるものの、ラミアの表情は強張ったまま。多くの国民が日々の生活にも苦しむ時代、祖母とふたりで暮らす彼女にはケーキを用意する余裕など到底なく──。
イラク出身のハサン・ハーディ監督が、自身の幼少期の体験をもとに手がけた初長編作品。ハーディ監督は「私は花係でしたが、友人はケーキ係に選ばれ、ケーキを用意できなかったことで退学となり、少年軍への入隊を強いられました」と明かし、「なぜ誰も不条理に声を上げなかったのか、その問いと罪悪感がこの物語を書く原動力になった」と語っています。
ハーディ監督が執筆した脚本に惚れ込み、その才能を見出したのは、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94年)でアカデミー賞脚色賞を受賞し、『DUNE/デューン 砂の惑星』(21年)など数々の話題作を手がけてきたハリウッド屈指の脚本家エリック・ロス。彼の後押しにより、本作はサンダンス/NHK賞やドーハ映画研究所からの助成金を獲得しました。
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『大統領のケーキ』(英題:The President’s Cake)
監督・脚本:ハサン・ハーディ
出演:バニーン・アハマド・ナーイフ、サッジャード・モハンマド・カーセム、ワヒーダ・サーベト、ラヒーム・アルハジ
プロデューサー:リア・チェン・ベイカー
エグゼクティブ・プロデューサー:エリック・ロス、マリエル・ヘラー
撮影監督:トゥードル・ヴラディミール・パンドゥル
編集:アンドゥ・ラドゥ
音響:タマーシュ・ザーニ
美術:アナマリエ・テク
2025年/イラク、アメリカ、カタール/105分/アラビア語/シネスコ/カラー/5.1ch/日本語字幕:星加久実/字幕監修:中町信孝/PG12
日本公開:2026年7月10日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
配給:松竹
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