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2025.08.13 12:00

『そこにきみはいて』11月28日公開決定!特報&ティザービジュアル2種が解禁!

  • Fan's Voice Staff

福地桃子主演、寛一郎共演で新たな“詩的リアリズム”の世界を描く映画『そこにきみはいて』が11月28日(金)に公開されることが決定し、特報映像2種とティザービジュアル2種が解禁されました。

海沿いの街を旅する香里(福地桃子)と健流(寛一郎)は、恋人というより、どこか家族のよう。ところが、入籍が近づいたある日突然、健流は自ら命を絶つ。お互いにとって一番の理解者だと信じていた香里はショックを受け、健流と出会う以前のように他人へ心を閉ざす。そんな中、香里は健流の親友であったという作家・中野慎吾(中川龍太郎)を思い出し、彼の元を訪ねる。健流の知らなかった一面を知るために、ふたりは街を巡り──。

到着した特報は、「-side 香里-」「-side 健流-」の2種。香里と健流それぞれの視点からモノローグが語られ、唯一無二の存在との“出会い”と“喪失”を思わせる映像となっています。

当て書きされたヒロインの香里役で主演を務めるのは、舞台『千と千尋の神隠し』や是枝裕和監督の短編映画『ラストシーン』で注目を集めた福地桃子。香里と特別な絆を結ぶ健流役には、『菊とギロチン』などの演技で新人俳優賞を総なめして以来、『ナミビアの砂漠』や連続テレビ小説『ばけばけ』など活躍の場を広げる寛一郎。

ほかキャストには、兒玉遥、朝倉あき、筒井真理子らが名を連ねています。

原案は、映画作家で詩人の中川龍太郎(『走れ、絶望に追いつかれない速さで』『四月の永い夢』)。中川の盟友であり、作品ごとに新たな側面を見せ続ける映画作家の竹馬靖具(『今、僕は』『蜃気楼の舟』『の方へ、流れる』)が監督・脚本を務め、静謐な映像と誠実な語り口で、誰かと共に生きることの難しさと希望を描き出します。中川は俳優としても参加し、中野慎吾役を演じています。

以下、コメントが到着しています。

竹馬靖具(監督・脚本)
中川さんから原案を受け取ったとき、正直に言えば、私にはこの脚本は書けないと思いました。

けれど、主演の福地さん、中川さん、寛一郎さんという3人の存在から強いインスピレーションを受け、
この物語は、自然と輪郭を持ちはじめたように思います。
福地さんは、非常に難しい役柄に真正面から向き合い、見事に演じてくれました。
この役を演じられるのは、やはり福地さんしかいない──作品が完成した今、あらためてそう感じています。

中川龍太郎(原案・中野慎吾 役)
“演じる”ことによってのみ癒すことができる痛みがあることを竹馬監督に教えていただきました。
“中野慎吾”という小説家は、自らの痛みから目を背けることで大切な人たちを傷つけつづけてきた人物です。
その姿には、自分が監督として映画に関わる中では表現できなかった感情や言葉が詰め込まれています。

拙作『走れ、絶望に追いつかれない速さで』が公開されてちょうど十年。
あの時、観客の皆様との対話を通して、自分の抱えていた問題にわずかな光明が見えた気がしました。
あの日々のように、この作品を見ていただいた方々と対話できる日を楽しみにしています。

福地桃子(主演・香里 役)
私たちはどこまで行けるのだろう。深い繋がりがあると信じるふたりの人生の1ページです。

信じたい気持ちと信じるということが、すれ違うことを知っている。“ほんとう“を知りながら、人はどこまで信じることができるのだろう と考えます。

じっくり流れていく時間の中には沢山の学びがあり、大切な時間を過ごさせてもらいました。
この作品を通して、彼らの人生を通して、皆さまに何が届くのか、楽しみにしています。

寛一郎(健流 役)
自分自身の一つの節目を刻んだ作品。
大切な作品です。
監督共演者共に素敵な出会いでした。
少しでも多くの人に見てもらえることを願ってます。

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『そこにきみはいて』

出演:福地桃子、寛一郎、中川龍太郎、兒玉遥、遊屋慎太郎、緒形敦、長友郁真、川島鈴遥、諫早幸作、田中奈月、拾木健太、久藤今日子、朝倉あき、筒井真理子
脚本・監督:竹馬靖具
エグゼクティブ・プロデューサー:本間憲、河野正人
企画・プロデュース:菊地陽介
ラインプロデューサー:本田七海
原案:中川龍太郎
音楽:冥丁
制作プロダクション:レプロエンタテインメント

日本公開:2025年11月28日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか 全国順次公開
配給:日活
公式サイト
©「そこにきみはいて」製作委員会