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2025.07.26 12:00

『遠い山なみの光』広瀬すず&二階堂ふみの新場面写真7点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロの鮮烈なデビュー作を映画化し、第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映された石川慶監督のヒューマンミステリー『遠い山なみの光』で初共演を果たした広瀬すずと二階堂ふみの新場面写真7点が解禁されました。

日本人の母とイギリス人の父を持つニキ(カミラ・アイコ)。大学を中退して作家を目指す彼女は、長崎で原爆を経験し戦後イギリスへ渡った母の悦子(吉田羊)の半生を作品にしたいと考える。次女に乞われ、ずっと口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める悦子。それは、戦後間もない長崎で出会った、佐知子(二階堂ふみ)という女性とその幼い娘と過ごしたひと夏の思い出。ところが、ニキは次第にその物語の食い違いに気づき始め──。

到着した場面写真では、1950年代、戦後復興期の活気溢れる長崎で夫と共に暮らしている悦子(広瀬すず)が出会った、どこかミステリアスで凛とした強さを放つ佐知子と、その幼い娘の万里子の姿が捉えられています。

万里子が夏祭りの射的で当てた一等賞を手にし嬉しそうに歩く三人や、その夏祭りの中でひときわ華やかなスカーフを首に巻いたモダンな装いで佇み、悦子と万里子を見つめる佐知子の意味ありげな表情を捉えたカットも。

さらに、綺麗な和服を装い眼差しを向ける悦子の姿や、街で日傘をさし微笑む姿、さらに佐知子が青いバンダナを頭に巻いて働き真剣な表情を浮かべる様子が切り取られています。

キャスティングに関して、石川監督が最もこだわったのは“当事者性”。そのため、長崎パートの悦子役は20代後半の女性である必要があり、その世代の俳優の中で傑出しており、さらに企画全体の重心になるような求心力を持つ存在として、広瀬すずの名前が真っ先にあがったそう。石川監督がその気持ちを手紙に綴り、受け取った広瀬は快諾。撮影現場での広瀬について、石川監督は「これだけ周りに存在感と演技力を兼ね備えた役者さんが揃っていると、少し埋もれてしまったり、もしくは埋もれないように力が入ったりするものだと思うのですが、広瀬さんは本当にベテランのようなオーラを放って、中心にいらっしゃった。焦ることもなく、引くところは引いて、最終的には強い印象を残す。すごい方だと感服しました」

広瀬と誰の“対決”が観たいかという観点からキャスティングが始まったのが佐知子役。悦子から見た佐知子は、その時の自分にないものを持ち、圧倒的に自由で、希望を胸に自身の足で前へ進む女性。そんな、悦子がある種の憧れを抱く人物としても、二階堂ふみが適任だったといい、石川監督は「二階堂さんは、佐知子という存在の“違和感”を芝居の中に落とし込んでくれました。声の質から佇まいまで、この映画に必要な佐知子の異質さは、脚本だけでも美術や衣装だけでも難しかった。やはり、二階堂さんが持ち込んでくださったものが大きかったと痛感しています」と讃えています。

広瀬と二階堂の共演について、プロデューサーの福間美由紀は「キャスティングの時から、あの二人が並んだらどうなるのだろう、間違いなく異次元の反応が起きるだろうと、全員が期待していました。撮影中も、二人のツーショットの画の強さは圧巻でしたね」と振り返りっています。

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『遠い山なみの光』

原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)
監督・脚本・編集:石川慶
出演:広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊、カミラ・アイコ、柴田理恵、渡辺大知、鈴木碧桜、松下洸平、三浦友和
製作幹事:U-NEXT
制作プロダクション:分福/ザフール
共同制作:Number 9 Films、Lava Films

日本公開:2025年9月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
配給:ギャガ
助成:JLOX+ ⽂化庁 PFI
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