『サターン・ボウリング』日本版特報&ティザービジュアルが解禁!
- Fan's Voice Staff
フランスのパトリシア・マズィ監督によるネオノワール『サターン・ボウリング』の日本版特報とティザービジュアルが解禁されました。
亡き父が遺したボウリング場の管理を、疎遠だった弟に託した警察官。だが彼らは気づいていなかった──自分たちが、父から“内なる暴力”までも受け継いでいたことに。
父親によって心に深い傷を負わされた異母兄弟を主人公に、家族の崩壊やネグレクトがもたらす負のスパイラルを寓話的な語り口で描いたのは、本作が長編5作目となるフランスのパトリシア・マズィ監督。ニコラス・レイ、パク・チャヌク、大島渚などにオマージュを捧げながら、古典的なフィルムノワールの方法を踏襲し、かつてない衝撃とともに現代的な暴力の問題を炙り出します。
『落下の解剖学』などの撮影監督シモン・ボーフィスによる陰鬱で美しいカメラ、俳優の凄まじい演技によって強化されたグランジなネオノワールの雰囲気にも注目です。
第75回ロカルノ国際映画祭インターナショナルコンペティション部門にノミネートされたほか、 2022年の「カイエ・デュ・シネマ」ベストテンでは第6位に選出されました。
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『サターン・ボウリング』(原題:Saturn Bowling)
寝る場所を求めて街を徘徊するアルマンのもとへ、疎遠になっていた異母兄ギヨームが⽗の死を告げに現れる。彼らの父はボウリング場〈サターン・ボウリング〉の経営者であり、狩猟を趣味とするハンターでもあった。警察官として働くギヨームは、遺産として継いだボウリング場を職も家も持たないアルマンに委ねる。だが婚外子の自分を捨てた父への怒りを抱えたアルマンは、傍若無人な経営で揉め事を起こしてばかり。そんなある日、兄弟の周囲で若い女性を狙った連続殺人事件が発生。ギヨームは事件を追うなかで、底知れぬ暴力の螺旋へと足を踏み入れていく。
監督:パトリシア・マズィ
脚本:イヴ・トマ、パトリシア・マズィ
出演:アリエ・ワルトアルテ、アシル・レジアニ、Y・ラン・ルーカス、レイラ・ミューズ
2022年/フランス、ベルギー/114 分/カラー/1.85:1/NSTC/スクイーズ/2ch/字幕翻訳:橋本裕充/R18+
日本公開:2025年10月4日(土)よりユーロスペースほか全国ロードショー
配給:SENLIS FILMS
公式サイト
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