『BAD GENIUS/バッド・ジーニアス』オリジナル版のバズ・プーンピリヤ監督よりコメント映像が到着!
- Fan's Voice Staff
アジアでサプライズヒットを記録したタイ映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』をハリウッドリメイクした『BAD GENIUS/バッド・ジーニアス』の公開に先立ち、オリジナル版のバズ・プーンピリヤ監督よりコメント映像が到着しました。
オリジナル版『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』は2017年、バズ・プーンピリヤ監督の長編2作目としてタイで公開され、国内興行収入1位、16の国と地域でサプライズヒット(うち中国・香港・ベトナム・マレーシア・ブルネイ・マカオ・フィリピンではタイ映画史上歴代興収1位)を記録。日本公開時も満席続出の大ヒットとなり、高い注目を集めました。
プーンピリヤ監督は、「私も今回のハリウッド版を鑑賞させていただきましたが、オリジナル版と同じくらい面白く、スリリングだと感じました。同時に、この新しいバージョンは新たな解釈と視点を提供し、ハリウッド版『バッド・ジーニアス』をさらにエキサイティングで興味深いものにしています。皆様に『バッド・ジーニアス』ハリウッド版を楽しんでいただければ幸いです」とコメントを寄せています。

バズ・プーンピリヤ監督
リメイク版の脚本・監督を務めたJ・C・リーは、「原作のタイ映画はとても凄い作品でした。海外でヒットした映画をリメイクする場合、オリジナルのイメージを崩してしまうのではないか?など、多くの人が心配になる気持ちはよく分かります。ですから、原作に負けないような作品にすると同時に、あの映画に対するオマージュになってほしいとも思いました。巧みな部分は変えずに、同時に異なる観客にアピールしたいとも思ったのです。真に素晴らしい映画を負かそうとか、軽視しようとかいうわけではないです」と敬意を表しました。
リメイク版では、主人公のリンは中国系アメリカ人の高校生に、そして、彼女のライバルあり相棒ともなるバンクはナイジェリアからの移民という設定に変更。これにより、アメリカという国の「大学システムの問題」と「自由の幻想」を暴いていくという新たな切り口が追加されています。J・C・リー監督は、「一人の若者が意外なことを成し遂げるという、とてもエキサイティングなストーリーです。単純に楽しんでもらえることを期待しています。そして、本作を観て、リンやバンクなどに共感してほしい、彼らの中に自分自身を見つけてほしいのです。彼らに共感したら、その行動の背後にある理由が理解できると思います。それが理解できたら楽しめるし、何かを感じるはずで、私は心からそれを望んでいます」と自身の思いを明かし、「この映画が人々の中に、何らかの考えを誘発することを期待しています。それは、私たちの世界に生きている若者たちがどんな状況に置かれているかであったり、腐敗した制度に対する考えであったりするのかもしれません。私たちは皆、人生で人より上に出るには、人より努力しなければならないと感じています。若者たちにとって『自分は成功した』と思えるような将来になるには、彼らに何を求めるべきなのかを考えてほしいです」と語っています。
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『BAD GENIUS/バッド・ジーニアス』(原題:Bad Genius)
貧しい家庭で暮らすリンは、全科目で学年トップの成績を収める天才的な頭脳の持ち主で、名門高校に特待生として迎え入れられる。ある日の試験中、親友を救うために奇想天外な方法で解答を教え、好成績を取らせてしまう。そんなリンの才能に目を付けたのが親友の恋人。富豪弁護士を父に持つ彼は、学校の劣等生たちを救済する“危険なビジネス”を持ちかけてくる。しかしそれは、世界を欺く《前代未聞のカンニング計画》の始まりだった──!
監督:J・C・リー
脚本:J・C・リー ジュリアス・オナー
出演:カリーナ・リャン 、ジャバリ・バンクス、ベネディクト・ウォン
シネマスコープ/5.1chデジタル/上映時間:97分/字幕翻訳:中沢志乃/PG12
日本公開:2025年7月11日(金) 新宿バルト9 他 全国ロードショー
配給:ギャガ
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