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2025.06.25 8:00

柴咲コウ主演『兄を持ち運べるサイズに』特報映像が解禁!

  • Fan's Voice Staff

作家・村井理子が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセイ「兄の終い」をもとに映画化した『兄を持ち運べるサイズに』の特報映像が解禁されました。

母の葬儀中にも関わらず、小学生のようにバカでかい声で泣き叫ぶ兄(オダギリジョー)を、喪主として冷ややかに見つめる主人公・理子(柴咲コウ)の姿から始まる特報。「兄は身勝手で落ち着きのなく、一人では生きられない人だった」とダメ兄を卑下する妹。兄妹の亀裂が色濃く表れている葬儀のシーンで、兄は「この葬式でいったい幾ら稼いだんだ」と卑しい質問を投げかけ、「私は兄を心の底から軽蔑した」と憎悪に満ちた視線を向ける妹。

葬儀後、兄と疎遠になりそれぞれの人生を歩んでいたところ、ある日突然、理子のもとに兄の訃報が。ダメ兄の人生の後始末に集まった、兄に振り回されてきた妹、別れた兄嫁(満島ひかり)、兄の娘(青山姫乃)、兄の息子(味元耀大)。遺品整理をしながら、亡き兄の人生を考える4人。自分たちはちゃんと見れていたのか。家族だから、伝えられなかったことがあったのではないか。もう一度、家族と向き合うてんてこまいの4日間が幕を開ける──。

主人公・村井理子を演じた柴咲は、「家族の物語を撮る監督に集うスタッフの皆さんもアットホームだった」と中野組の撮影現場のチームワークを絶賛し、「それぞれの家族があると思うが、自分の家族を顧みる瞬間が散りばめられていて、いい映画になるだろうなという予感がしています」とコメント。

役作りについては監督から、「理子は頑張り屋さんだから」と言われたことを受け、考えるよりも行動で示せたらと思い付き、毎日自分のお弁当を作るというところから始めたそう。さらに、「理子は家族のためにこうあるべきだという考えを強く持っている人なので、あまり人に頼ったりしないで、なるべく自分でやる人なんだろうなと思い、自分自身も出来ることは自分でして、人を煩わせずにやってみようと実践していたら凄く心地が良く、こういう体験が出来たのも、理子を演じられたからこそだった」と、役への愛情をにじませています。

中野監督も、「贅沢なもので、初めての柴咲コウを撮りたいものなんです。今まで見たこともない柴咲さんを撮りたくて、いっぱい過去の作品を観ました。そういう思いが強すぎて、不躾なことを言ってしまったかもしれないですけど、でも、撮れた気がします!」と作品への自信を覗かせました。

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『兄を持ち運べるサイズに』

理子の元に突然かかってきた警察からの電話。何年も会っていない兄が、死んだという知らせだった。発見したのは、兄と住んでいた息子の良一だという。「早く、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう」。東北へと向かった理子は、警察署で7年ぶりに兄の元嫁・加奈子とその娘の満里奈と再会する。兄たちが住んでいたゴミ屋敷と化しているアパートを片付けていた3人が見つけたのは、壁に貼られた家族写真。子供時代の兄と理子が写ったもの、兄・加奈子・満里奈・良一の兄が作った家族のもの…。同じように迷惑をかけられたはずの加奈子は、兄の後始末をしながら悪口を言いつづける理子に言う。「もしかしたら、理子ちゃんには、あの人の知らないところがあるのかな」。もう一度、家族を想いなおす、4人のてんてこまいな4日間が始まった──。

原作:「兄の終い」村井理子(CEメディアハウス刊)
脚本・監督:中野量太
キャスト:柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり、青山姫乃、味元耀大
制作プロダクション:ブリッジヘッド/パイプライン
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント

日本公開:2025年11月28日(金)TOHOシネマズ 日比谷他、全国ロードショー
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
公式サイト
©2025 「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会