『プリシラ』ソフィア・コッポラのインタビュー映像が解禁!
- Fan's Voice Staff
昨年のベネチア国際映画祭で主演ケイリー・スピーニーが女優賞を受賞した『プリシラ』の監督を務めたソフィア・コッポラのインタビュー映像が解禁されました。
プリシラ・プレスリーの回想録「私のエルヴィス」を読み、彼女のグレースランド(エルヴィス・プレスリーの大邸宅)での体験に心を動かされたというソフィア・コッポラ監督。
「プリシラの人生を凝縮してどのように伝えるか、非常に興味深い挑戦だった」という今作では、「14歳の頃から成長していく過程が、本人の目にどう映っていたのか。彼女自身の視点から創造的な方法で捉えたかった」とし、「グレースランドに来てから去るまでの期間を中心に展開させていった」といいます。
「彼女の人生はある意味、数奇であると同時に、女性なら誰もが経験するような普遍的な面も多い。初めてのキスや子どもを産んで母親になるというようにね。エルヴィスがツアーに出ても、彼女は子どもと家に残されるということも。彼女のそういった人間的な側面や関係の浮き沈みをリアルに描きたかった」と思いを語っています。
ソフィア・コッポラ作品の特徴である色使いが、本作においてもメイクやネイル、調度品などに反映されているという指摘については、「世界観の構築は私にとって非常に重要」としたうえで、「60年代のメンフィスといえば、毛足の長いラグを思い浮かべる。ラッキーなことに写真や映像が豊富に残っている。当時の色使いは今とは違うから当時の色彩で再現するのは楽しい。あの時代に観客を引き込みたい」と笑顔で説明。さらに「50年代~60年代にかけてのプリシラの変化や(彼女が暮らしていた)暗いドイツとの対比も表現したかった」と話し、「グレースランドは色鮮やかで、魔法の国のように見える。人生の新たな章の始まりに、新たなスタイルを見出していく」と説明しています。
日本では4月12日(金)に公開され、SNS上では「ソフィア・コッポラの真骨頂!」「孤独と痛みを伴う少女の成長物語。プリシラを演じるケイリー・スピーニーが素晴らしい」「小物や美術、音楽、ファッション含め、スクリーンに映し出される甘美な世界観 ソフィア・コッポラらしい甘くて優しいけどほろ苦い映画」など、その世界観に魅了された観客から絶賛の声があがっています。
==
『プリシラ』(原題:Priscilla)
14歳のプリシラは、世界が憧れるスーパースター(エルヴィス)と出会い、恋に落ちる。彼の特別になるという夢のような現実──。やがて彼女は両親の反対を押し切って、大邸宅で一緒に暮らし始める。魅惑的な別世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼の色に染まり、そばにいることが彼女のすべてだったが……。
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
出演: ケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エロルディ
2023/113分/アメリカ・イタリア/ビスタ/5.1chデジタル/字幕翻訳:アンゼたかし/PG12
日本公開:2024年4月12日(金) TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
配給:ギャガ
公式サイト
©The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023