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2024.03.28 17:00

『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』7月5日公開決定!

  • Fan's Voice Staff

第80回ベネチア国際映画祭オープニング作品『Comandante』が、邦題を『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』として7月5日(金)より日本公開されることが決定しました。

第二次大戦下に、イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが沈めた敵国船の乗組員を救助した実話を基に描かれる、海の男たちの誇りと絆の戦争秘話。

1940年10月、イギリス軍への物資供給を断つため、地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋に向かっていたイタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ。その作戦行動中、船籍不明の貨物船に遭遇。艦砲を装備し、戦争地帯で灯火管制をしての航行であったためこれを撃沈しますが、それは中立国であるはずのベルギー船籍の自衛武装を備えた貨物船カバロ号でした。“イタリア海軍一無謀な少佐”サルヴァトーレ・トーダロ艦長は「我々は敵船を容赦なく沈めるが、人間は助けよう」とその乗組員たちを救助し、最寄りの安全な港まで運んでいく決断を下します。ところが、狭い潜水艦の艦内に彼らを収容するスペースはなく、しかもその決断は、潜水艦唯一の長所ともいえる敵に見つからないよう潜航するのをあきらめ、自らと部下たち、さらには艦を危険にさらすのを覚悟のうえで、無防備状態のままイギリス軍の支配海域を航行することに他ならず──。

監督は本作で2度目のベネチア国際映画祭コンペティション部門に選出されたエドアルド・デ・アンジェリス。イタリア海軍全面協力を得て実物大の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニを再現し、CGでは再現できない本物の質感とクルーたちの過酷な勤務描写を収めました。

主演のサルヴァトーレ・トーダロ艦長を演じるのは数々のイタリア映画の巨匠たちに重宝されてきた名優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。

イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは1939年に就役、第二次大戦に参戦し、戦局によってイタリア、ドイツ、日本と渡り歩き数奇な運命を辿った潜水艦。1943年のイタリア降伏後、日本軍によって拿捕され「アキラ3号」と仮称され、その後ドイツ軍に引き渡され「UIT24」と名を改め、さらにドイツ降伏後には日本軍に接収され「伊号第五百三潜水艦」として特殊警備潜水艦となり、1945年の日本軍降伏後に連合国に接収され、紀伊水道で海没処分されました。ドイツ軍下にあってもドイツの傀儡であるサロ政権側についたイタリア海軍兵が乗艦し、日本軍下でも日本側についたイタリア人水兵が乗艦。戦後も日本に残り、遺族は現在も日本で暮らしています。

なお、本艦をモチーフにしたスペシャルテレビドラマが二宮和也主演で制作され、「潜水艦カッペリーニ号の冒険」として2022年正月に放映されました。

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『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』(原題:Comandante)

1940年10月、イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋に向かっていた。その作戦行動中、船籍不明の貨物船に遭遇する。艦砲を装備し、戦争地帯で灯火管制をしての航行であったためこれを撃沈。だがそれは中立国であるはずのベルギー船籍の自衛武装を備えた貨物船カバロ号だった。“イタリア海軍一無謀な少佐”サルヴァトーレ・トーダロ艦長は「我々は敵船を容赦なく沈めるが、人間は助けよう」とその乗組員たちを救助し、彼らを最寄りの安全な港まで運んでいく決断を下す。だが狭い潜水艦の艦内に彼らを収容するスペースはない。しかもその決断は、潜水艦唯一の長所ともいえる敵に見つからないよう潜航するのをあきらめ、自らと部下たち、さらには艦を危険にさらすのを覚悟のうえで、無防備状態のままイギリス軍の支配海域を航行することに他ならなかった──。

監督:エドアルド・デ・アンジェリス
脚本:サンドロ・ヴェロネージ、エドアルド・デ・アンジェリス
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、マッシミリアーノ・ロッシ、ヨハン・ヘルデンベルグ、パオロ・ボナチェリ、シルヴィア・ダミーコ
撮影:フェラン・パレデス・ルビオ
音楽:ロバート・デル・ナジャ(3D)
2023/イタリア・ベルギー/イタリア語・オランダ語・英語/シネマスコープ/121分/G

日本公開:2024年7月5日(金)より、TOHOシネズ 日比谷ほか全国公開
配給:彩プロ
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