ヴィム・ヴェンダース監督『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』6月21日公開決定!日本版ポスターが解禁!
- Fan's Voice Staff
名匠ヴィム・ヴェンダース監督が戦後ドイツを代表する芸術家アンゼルム・キーファーの生涯とその現在を追ったドキュメンタリー『Anselm』が、邦題を『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』として6月21日(金)より全国順次公開されることが決定し、日本版ポスタービジュアルが解禁されました。
ドイツの暗黒の歴史を主題とした作品群で知られるアンゼルム・キーファーは、ナチスや戦争、神話などのテーマを、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で壮大な世界を創造する芸術家。ヴェンダース監督と同じ、1945年生まれであり、初期の作品の中には、戦後ナチスの暗い歴史に目を背けようとする世論に反し、ナチス式の敬礼を揶揄する作品を作るなど、“タブー”に挑戦する作家として美術界の反発を生みながらも注目を浴びる存在となりました。1971年からはフランスに拠点を移し、わらや生地を用いて、歴史、哲学、詩、聖書の世界を創作。彼の作品に一貫しているのは戦後ドイツ、そして死に向き合ってきたことであり、“傷ついたもの”への鎮魂を捧げ続けています。1999年、高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門受賞。
制作期間には2年の歳月を費やし、3D&6Kで撮影。従来の3D映画のような飛び出すような仕掛けではなく、絵画や建築を、立体的で目の前に存在するかのような奥行きのある映像を再現し、ドキュメンタリー作品において新しい可能性を追求。「先入観を捨てて、この衝撃的なビジュアルをただ楽しんでもらいたい」とヴェンダース監督は語っています。
映画では、アンゼルム・キーファー本人の青年期を息子のダニエル・キーファーが、幼少期をヴェンダース監督の息子アントン・ヴェンダースが演じています。
『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』は、『PERFECT DAYS』が選出された第76回カンヌ国際映画祭で、ヴィム・ヴェンダース監督作品として2作同時にプレミア上映。日本では第36回東京国際映画祭で上映されました。
日本版ポスターでは、作品の1つである巨大な塔の中に佇むアンゼルム・キーファーの後ろ姿が切り取られています。
2025年3月下旬から6月下旬まで、世界遺産・二条城でアンゼルム・キーファーの大規模個展が開催されることも決定しています。
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『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』(原題:Anselm)
監督:ヴィム・ヴェンダース
エグゼクティブプロデューサー:ジェレミー・トーマス
撮影:フランツ・ルスティグ
ステレオグラファー:セバスチャンクレイマー
編集:マクシーン・ゲディケ
作曲:レオナルド・キュスナー
出演:アンゼルム・キーファー、ダニエル・キーファー、アントン・ヴェンダース
2023年/ドイツ/93分/1.50:1/ドイツ語・英語/カラー・B&W/5.1ch/3D&2D/字幕:吉川美奈子
日本公開:2024年6月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
公式サイト
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