『ティル』日本版本予告が解禁!
- Fan's Voice Staff
アフリカ系アメリカ人による公民権運動を大きく前進させるきっかけとなったエメット・ティル殺害事件を劇映画化した『ティル』の日本版本予告が解禁されました。
1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯一の黒人女性職員として働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、一人息子で14歳のエメット、愛称ボボ(ジェイリン・ホール)と平穏な日々を送っていました。ところが、エメットが初めて生まれ故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に、悲劇は起こります。エメットが飲食雑貨店で白人女性キャロリン(ヘイリー・ベネット)に向けて「口笛を吹いた」ことが白人の怒りを買い、1955年8月28日、彼は白人集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて、川に投げ捨てられてしまいます。突然の悲劇に泣き崩れる母メイミーでしたが、悲惨な姿で息絶えた息子のありのままの姿を世界に知らしめることで、その存在と、悲劇を世に問うことを決心し──。
製作には、黒人俳優として世界的な人気を誇るウーピー・ゴールドバーグや、『007』シリーズを手掛けるバーバラ・ブロッコリらが参加。各国の映画祭では賞賛の嵐が巻き起こり、米映画批評サイトRotten Tomatoesでは96%フレッシュを獲得(※記事掲出時点)。主演のダニエル・デッドワイラーは、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、サテライト賞などで女優賞を総なめにしました。
ウーピー・ゴールドバーグは「エメット・ティル殺害事件のことは、同じ黒人なら聞いたことがあるはずです。それは、1つの会話から始まり、2つ、3つの会話へと発展していく。そのようにこの物語が多くの人に広がっていくこと、それがこの映画を作った全員の目標であり、より良い未来をつくるために過去から学び、今行動を起こすことの重要さを伝えたいのです」(2022年全米公開当時)とコメントを残しています。
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『ティル』(原題:Till)
製作:ウーピー・ゴールドバーグ、バーバラ・ブロッコリ
監督・脚本:シノニエ・チュクウ
出演:ダニエル・デッドワイラー、ウーピー・ゴールドバーグ、ジェイリン・ホール、ショーン・パトリック・トーマス、ジョン・ダグラス・トンプソン、ヘイリー・ベネット
2022年/アメリカ/シネマスコープ/130分/カラー/英語/5.1ch/字幕翻訳:風間綾平/PG12
日本公開:2023年12月15日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!
配給:パルコ ユニバーサル映画
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