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2023.06.13 16:00

『オオカミの家』8月19日公開決定!日本版予告編が解禁!

  • Fan's Voice Staff

チリの二人組監督レオン&コシーニャによるストップモーション・アニメーション『オオカミの家』の公開日が8月19日(土)に決定し、日本版予告編と新場面写真、メイキング写真が解禁されました。

カルト教団のコミューンから脱走したマリアが、逃げ込んだ一軒家で二匹の子ブタと出会う場面から始まる予告編。安全な場所を見つけたように思えましたが、子ブタも部屋も禍々しい姿に形を変え、どこからかマリアの名前を呼ぶ声が聞こえる、不穏さに満ちた映像となっています。

ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューン【コロニア・ディグニダ】にインスパイアされた本作で、長編監督デビューを果たしたクリストバル・レオンとホアキン・コシーニャ。二人は監督のほかに脚本、美術、撮影、アニメーションなどを務めました。

チリ国立美術館やサンティアゴ現代美術館のほか、オランダ、ドイツ、メキシコ、アルゼンチンにある10カ所以上の美術館やギャラリー、文化センターをスタジオ代わりに、実寸大の部屋のセットを組み、ミニチュアではない等身大の人形や絵画をミックスして制作。実際に作る様子や制作途中の映像をエキシビションの一環として観客に公開するという独自の手法で映画を完成させました。

企画段階を含めると完成までに5年の歳月を費やしており、ワールドプレミアとなった第68回ベルリン国際映画祭ではカリガリ映画賞を、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭では審査員賞を受賞するなど、多数の賞に輝いています。

『ミッドサマー』のアリ・アスター監督は本作を絶賛し、同時上映される短編『骨』の製作総指揮に名乗りを上げたほか、最新作『Beau is Afraid』のアニメパートをレオン&コシーニャに依頼しました。

オリジナルA4クリアファイル付前売り券(1,500円税込)は、6月17日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて発売開始。

『オオカミの家』新場面写真

『オオカミの家』メイキング写真

『骨』新場面写真

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『オオカミの家』(原題:La casa lobo)

美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落。“助け合って幸せに”をモットーとするその集落に、動物が大好きなマリアという美しい娘が暮らしていた。ある日、ブタを逃がしてしまったマリアは、きびしい罰に耐えられず集落から脱走してしまう。逃げ込んだ一軒家で出会った2匹の子ブタに「ペドロ」「アナ」と名付け、世話をすることにしたマリア。だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。怯えるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような禍々しい世界と化していく……。

監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
脚本:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ、アレハンドラ・モファット
声:アマリア・カッサイ、ライナー・クラウゼ
2018年/チリ/スペイン語・ドイツ語/74分/カラー/1.50:1/ 5.1ch/字幕翻訳:草刈かおり/英題:The Wolf House
© Diluvio & Globo Rojo Films, 2018

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『骨』(原題:Los Huesos)

2021年、新憲法草案の議論が進むチリで、ある映像が発掘された。それは、少女が人間の死体を使って謎の儀式を行っているもので……。1901年に制作された世界初のストップモーション・アニメーション(という設定)。

監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
エグゼクティブ・プロデューサー:アリ・アスター
音楽:ティム・フェイン
2021年/チリ/スペイン語/14分/モノクロ/スタンダード/ステレオ/字幕翻訳:草刈かおり/英題:The Bones
© Pista B & Diluvio, 2023

日本公開:2023年8月より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー!
配給:ザジフィルムズ
協力:WOWOWプラス
公式サイト