韓国映画界を席捲『三姉妹』6月17日公開決定！

Fan's Voice Staff

韓国の主要映画賞で女優部門を軒並み受賞した『Three Sisters』（英題）が、邦題を『三姉妹』として6月17日（金）より全国順次公開されることが決定しました。

韓国・ソウルに暮らす三姉妹。別れた夫の借金を返しながら、しがない花屋を営なむ長女ヒスクは、一人娘には疎まれ相手にされなくても、“大丈夫なフリ”をして日々をやり過ごしています。熱心に教会に通い聖歌隊の指揮者も務める模範的な信徒の次女ミヨンは、高級マンションに暮らし“完璧に”家庭でも振舞いますが、そんな日常は次第にほころびを見せ始めます。劇作家としてスランプに陥る三女ミオクは、自暴自棄となって昼夜問わず酒浸りの日々を送り、夫の連れ子である息子の保護者面談に“酔っていないフリ”で乗り込む始末。性格、仕事、生活スタイル、全てが異なる人生を送る彼女たちは、父親の誕生日を祝うために久しぶりに一堂に会し、蓋をしていた幼少期の心の傷と向き合うことに──。

『オアシス』（02年・イ・チャンドン監督）で第59回ベネチア映画祭の新人賞であるマルチェロ・マストロヤンニ賞に輝き、以後もパク・チャヌクやホン・サンスといった韓国の名匠監督たちとタッグを組み世界を魅了してきた名優ムン・ソリが、その脚本に感銘を受け、主演を務めるとともに共同プロデュースを買って出た本作。真正面から自らと対峙し、もがき、苦しみながらも新たな希望を見出していく三姉妹の姿を、ユーモアを交えながらも激しく活写し、第42回青龍映画賞、第57回百想芸術大賞、第41回韓国映画評論家協会賞、第30回釜日映画賞の女優部門で次々に受賞。イ・チャンドン監督は「非凡な映画。何を想像しても、それ以上」と絶賛のコメントを寄せています。

ムン・ソリは、完璧な人間として気丈に振る舞いながらも徐々に仮面が剥がれていく次女ミヨンを演じ、長女ヒスク役には、韓国の名バイプレイヤーであるキム・ソニョン。日本でも一大ブームとなったドラマ『愛の不時着』で北朝鮮の人民班長ナ・ウォルスク役を人情味あふれながらもコミカルに演じたことで話題となりましたが、今回も悲哀に満ちながらもどこか可笑しみを感じさせる熱演を披露しました。三女ミオクには、長年トップモデルとして第一線で活躍し、2015年の韓国で年間1位の興行収入を記録した『ベテラン』で映画デビューを果たしたチャン・ヨンジュが抜擢され、自暴自棄になり感情を爆発させる劇作家を体当たりで演じています。

監督は、長編デビュー作『Communication & Lies』（15年）で第20回釜山国際映画祭NETPAC賞に輝き、本作が長編3作目となるイ・スンウォン。

日本では第16回大阪アジアン映画祭の特別注視部門に出品され、上映後にはSNS上で絶賛のコメントが並び、日本の慧眼を持つ映画祭の観客の心を掴みました。

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