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2020.12.24 12:00

クリスティアン・ペッツォルト監督『水を抱く女』2021年3月26日公開決定!

  • Fan's Voice Staff

ドイツを代表する名匠クリスティアン・ペッツォルト監督の最新作『Undine』が、邦題を『水を抱く女』として2021年3月26日(金)より全国順次ロードショーされることが決定しました。

ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞した『東ベルリンから来た女』をはじめ、『あの日のように抱きしめて』『未来を乗り換えた男』などで知られ、ドイツの激動の歴史を描き続けてきたペッツォルト監督の新作は、「愛する男に裏切られたとき、その男を殺して水に戻る」という宿命を背負った美しき“水の精・ウンディーネ(オンディーヌ)”の神話がモチーフ。この魅惑的な神話は、古くから多くのアーティストたちのインスピレーションとなり、アンデルセンは童話「人魚姫」を書き上げ、チャイコフスキーはオペラ、ドビュッシーは楽曲を創作しました。またゲーテが「ドイツの真珠」と絶賛したロマン派のフリードリヒ・フーケが発表した傑作小説「ウンディーネ」は、現代でも読み継がれています。近年再評価されている三島由紀夫の「仮面の告白」にも登場しています。

第70回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(最優秀女優賞)と国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞をダブル受賞した本作で神秘的なウンディーネを妖艶に演じたのは、フランソワ・オゾン監督『婚約者の友人』や、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督『ある画家の数奇な運命』などの注目作に出演している若き実力派のパウラ・ベーア。本作ではベルリン国際映画祭に加え、ヨーロッパ映画賞でも女優賞を受賞しました。

心優しい潜水作業員のクリストフ役にはダンサーや振付師としても活躍する『希望の灯り』のフランツ・ロゴフスキ。この主演のふたりは、ペッツォルト監督の前作『未来を乗り換えた男』にも出演しており、稀有な才能の親密な再タッグとなりました。

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『水を抱く女』(原題:Undine)

ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネ。彼女はアレクサンダー広場に隣接する小さなアパートで暮らし、博物館でガイドとして働いている。恋人のヨハネスが別の女性に心移りし、悲嘆にくれていたウンディーネの前に、愛情深い潜水作業員のクリストフが現れる。数奇な運命に導かれるように、激しく惹かれ合うふたり。幸せで無垢な新しい愛を大切に育むも、彼女が必死に何かから逃れようとしているような違和感をクリストフが感じとった時、ウンディーネは再び自分の宿命と直面することになる…。官能的なバッハの旋律にのせて、繊細に描写されるミステリアスな愛の叙事詩。

監督・脚本/クリスティアン・ペッツォルト
出演/パウラ・ベーア、フランツ・ロゴフスキ、マリアム・ザリー、ヤコブ・マッチェンツ 
2020年/ドイツ・フランス/ドイツ語/90分/アメリカンビスタ/5.1ch/日本語字幕:吉川美奈子

日本公開/2021年3月26日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!
配給/彩プロ
公式サイト
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