パオロ・ソレンティーノ監督『LORO 欲望のイタリア』日本版予告編&ポスターが解禁
- Fan's Voice Staff
イタリアの名匠パオロ・ソレンティーノの新作『LORO 欲望のイタリア』の日本版予告編とポスタービジュアルが解禁されました。
『グレート・ビューティー/追憶のローマ』、『グランドフィナーレ』など、圧倒的な映像美で人生の甘美と悲哀を描き、21世紀の映像の魔術師とも呼ばれるイタリアの名匠パオロ・ソレンティーノ。待望の最新作は、スキャンダルにまみれたイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニがモデルのポリティカル・エンターテイメントです。
時は2006年。因縁の政敵に敗北し失脚したベルルスコーニは、首相の座に返り咲くときを虎視眈々と狙っていた。政治とカネ、マフィアとの癒着、職権乱用は朝飯前。燃え尽きることなき野心と共にいよいよ怪物が動き出す──。
「当時のベルルスコーニに蠢いていた“感情”の正体を知りたい欲求に突き動かされた」というソレンティーノが、ひとりの男の勝利への願望、成功への執着、そして愛の挫折を、めくるめく狂乱と絢爛の世界に映し出していく本作。始終パワフルな姿を見せるベルルスコーニですが、一方で愛する妻にさえも理解してもらえない、この怪物が抱える孤独と哀愁も描かれます。
人間の欲望と権力を手にした男の行き着く先に、一体何が待っているのか。その過激にして華麗なる唯一無二の映像は圧巻です。9年にもわたって首相の座につき、国民を熱狂させたベルルスコーニの魔力にも重なる陶酔の157分です。
ベルルスコーニを演じるのは、トニ・セルヴィッロ。『グレート・ビューティー/追憶のローマ』『修道士は沈黙する』などで知られるイタリアの名優が、燃える尽きることのない野心、欲望を満たすためなら手段を選ばない狡猾さや圧倒的なパワーとともに、虚栄の先にある孤独までも見事に体現しています。
==
『LORO 欲望のイタリア』(原題:Loro)
スキャンダル政治家として知られるイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニ。整形に植毛、女性問題に数々の失言など、失笑エピソードが有名な彼だが、首相の座に登りつめた手腕は只者ではなかった。セクシー美女を招き贅の限りを尽くした酒池肉林で生気を養い、政治とカネ、マフィアとの癒着、権力・職権乱用は朝飯前。その野心は燃え尽きることはなく、怪物ベルルスコーニは首相の座に返り咲こうと動き出す。今、狂乱の扉が開く──!
監督/パオロ・ソレンティーノ
出演/トニ・セルヴィッロ、エレナ・ソフィア・リッチ、リッカルド・スカマルチョ
2018年/イタリア/イタリア語/157分/英題:Them/日本語字幕:岡本太郎/R-15+
日本公開/2019年11月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開
配給/トランスフォーマー
©2018 INDIGO FILM PATHÉ FILMS FRANCE 2 CINÉMA