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2017.07.16 16:13

C.B.セブルスキー氏、小学校に現る!『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』特別授業レポート

  • Akira Shijo

『アベンジャーズ』シリーズをはじめとするマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品が次々とヒットし、ここ日本でもいよいよマーベル作品が一過性のブームではなく、ひとつのジャンルとして定着してきたように感じます。

MCUの大きな転換点となるであろう『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の日本公開日も2018年4月27日(金)に決定し、ますます勢いを増しています。街では“MARVEL”ロゴやキャラクターたちがデザインされた服やバッグを身につけている人を目にすることが増えたのもうれしい限り。

そんなマーベルの“未来”を担っていく子供たち、そして根強いマーベル・ファンたちに向けた、日本制作のTVアニメ『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』が、7月22日(土)よりDlifeにて放映されます!2014年から放送されていた『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』のスタッフとキャストが再結集し、ストーリーもアクションも大きくパワーアップした期待作です。

©2017 MARVEL

『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』の放映に先駆けた7月10日、マーベル・エンターテイメント社バイスプレジデントであり、日本在住の経験もあるC.B.セブルスキー氏が来日。都内の小学校にて自ら教壇に立ち、特別授業『未来のアベンジャーズを目指そう!〜マーベル・ヒーローの魅力〜』を行いました。

授業に参加したのは、同小学校に通う3〜4年生の児童約60名。まずは世界初となる試写にて『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』を鑑賞しました。その直後に行われた特別授業を、完全書き起こしにてレポートします!

司会「それでは、特別授業を行います。今回の特別授業は、さっきみなさんに観てもらった『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』の世界初放送を記念してのものです。今日の先生をお呼びしましょう。マーベル・エンターテイメント副社長の、C.B.セブルスキーさんです!」

(児童、拍手)

C.B.セブルスキー氏(以下、C.B.)「こんにちは!みなさん、『フューチャー・アベンジャーズ』は楽しんでいただけましたか?」

(「はーい!」「すげえ!」「面白かった!」「アクションがすごかった」など、たくさんの声が上がる)

C.B.「みなさんはとてもラッキーです。このアニメを観るのは、みなさんが全世界で初めてなんですよ!それではこれから、マーベルについて、そしてアベンジャーズのヒーローたちついて、少しお話しさせていただこうと思います。みなさんは僕のことを見て、アメリカからやってきたコイツはいったい誰だ?と思っているかもしれません。でも昔は、僕も君たちと同じような少年でした。僕は子供の頃から、マンガやアニメが大好きでした。でも君たちが仮面ライダーやパワーレンジャー、プリキュアを楽しんでいるのとは違って、僕が好きだったのはスパイダーマン、アベンジャーズ、X-MENだったんです。その頃の僕は、いつかマーベルで働きたい、ヒーローの話を伝える仕事をしたい、という夢を持っていました」

C.B.「幸運にもその夢は叶いました。今は世界中を旅しながら、君たちのような子供たちに“努力すれば夢は叶う”と伝えています。今日はみなさんに新しいアニメ『フューチャー・アベンジャーズ』を観ていただきましたが、マーベルは他にもたくさんの作品を作っている会社です。僕たちはアニメも作りますし、コミック、映画、オモチャ……色々ありますね。

でも、僕たちが本当にしていることは“ヒーロー”を作ることなんです。“スーパーヒーロー”だけではありません。コミックを開くと、華やかなコスチュームを着てスーパーパワーを使うヒーローたちがたくさん出てきますが、それは本当のヒーローではありません。ヒーローというのは、そのコスチュームの中にいる“人間”のことです。アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーは色鮮やかで派手なコスチュームを着ていますが、警察官や消防士が仕事をする時、こんなコスチュームは着ていません。でも、彼らはヒーローです。マーベルが、僕たちが、色々な作品を作ることで本当に伝えたいのは、“誰でもヒーローになれる”ということなんです」

© 2017 MARVEL

C.B.「みなさんに今日観てもらったアニメの中にも、日本人の少年・マコトが登場しましたよね。これはマーベルからのメッセージでもあります。どこの国に住んでいても、どの言語を話していても、誰でも善い行いができます。そして、ヒーローになれるんです。スパイダーマンのピーター・パーカーも、アイアンマンのトニー・スタークも、君たちくらいの子供の頃から正しいことをしようとしてきた“ヒーロー”でした。ほんの小さいことから始めても良いんです。ご両親を手伝ったり、財布が落ちていたら警察に届けたり、困っているクラスメイトや友達を助けたり……。小さいことの積み重ねが、ヒーローの偉大なる善行につながります」

© 2017 MARVEL

C.B.「さて、ここからは今日観てもらったアベンジャーズのメンバーについてお話ししていきましょう。彼らはそれぞれコスチュームを着て、スーパーパワーを持っていますが、それとは別にひとりひとり違った形でヒーローになっています。

……これは誰でしょう?」

C.B.「そう、アイアンマン、トニー・スタークですね。トニーはスーパーパワーを持っていませんが、彼はとても頭がいいんです。そして、アイアンマン・アーマーを作りました。みなさんも学校で熱心に勉強して、努力して、何かを作りましょう。そうすれば、彼とは違う形だとしても“ヒーロー”になれるんですよ」

© 2017 MARVEL

C.B.「アニメにはまだあまり出てきていなかったけど、これは誰でしょう?

……正解!キャプテン・アメリカですね。今ではとても強い肉体を持っている彼も、もともとはスーパーパワーを持たない人間でした。彼はその身体を保つため、野球選手や水泳選手のように日々鍛えています。トニーがヒーローであるために頭脳を鍛えているのと同じように、キャプテンは常に彼の全力を出せるよう、身体を鍛えているんですね。みなさんも覚えておいてください。身体をよく動かして、家に帰ったらちゃんとご飯を食べて、健康にも気をつけましょう。もう一つ重要なのは、彼がリーダーであるということ。自分の考えをしっかりと持ち、誰とでも友達になることが大切です」

© 2017 MARVEL

C.B.「次はソーです。ソーはかつて仲間はずれにされがちで、あまり友達もいませんでした。でも彼は努力して友達を作りました。今ではアベンジャーズという素晴らしい仲間に囲まれています。みなさんも、諦めなければ誰とでも友達になれるんですよ」

©︎ 2017 MARVEL

C.B.「ハルク!シンプルな名前です。ハルクは一見、モンスターのような怖い見た目をしていますが、実はとても純粋な心を持っているんです。たとえ人がどんな見た目でも、その外見で判断せずに、その人の内面に何があるかを見るようにしましょう」

C.B.「最後は……?そう、ワスプです。ワスプはこのアベンジャーズの中で、唯一女性のメンバーです。彼女から学べるのは、まさに誰でもヒーローになれるということです。男の子でも女の子でも関係ありません。ワスプはチーム内でとても重要な役を担っています。他のメンバーを助け、時にはアベンジャーズを率いて戦うこともあるんですよ。アベンジャーズは華やかで派手なチームに思えますが、それぞれとても人間らしい面を持っていて、彼らから教わるべきこともたくさんあるんです」

司会「CBさんの授業はここまでになります。ここからは、皆さんから質問を直接CBさんにお願いしたいと思います。それでは、質問ある人!」

C.B.「OK、じゃあ後ろの君!いちばん最初に手を挙げましたよね」

生徒A「はじめまして。アベンジャーズって……ほんとに、すごくカッコイイ、です」

C.B.「ありがとう!」

生徒A「聞いてみたいことは……」

C.B.「どうぞ!緊張せずに、ヒーローになろう!……ダメかな?」

司会「緊張しちゃったようですね。じゃあ、他に質問ある人?」

生徒B「どうしたら、マーベルのような大きな会社に入れますか?」

C.B.「君はもう、未来についてよく考えているんですね(笑)スーパーヒーローたちと同じような、自分の人生における“ヒーロー”になるには、コミックやアニメが大好きでマーベルに入った僕のように、何よりも自分のする仕事を本当に好きにならなくてはいけません。……それからもう一つ、英語も勉強するといいですよ!(笑)」

生徒C「アベンジャーズは、どうやって始まったんですか?」

C.B.「最初、ヒーローはそれぞれ別々に戦っていたんです。ある時、ロキという名前の敵が地球を狙って現れた時に、別々だったヒーローたちが力を合わせて、アベンジャーズというチームを結成しました」

生徒D「“アベンジャーズ”という名前は、どういう意味ですか?」

C.B.「英語で“Avenge”は、ある意味では“守る”ということです。小さな敵から大きな問題まで、あらゆる脅威から世界中の人々を守るチーム、というのが“アベンジャーズ”なんです」

生徒E「アベンジャーズには何人のヒーローがいるんですか?」

C.B.「このアニメに登場するのは、ここにいる5人のアベンジャーズと3人の子供たち。新しいヒーローである彼らを合わせて8人ですね。でも、例えばスパイダーマンなど、他のヒーローも全員合わせると、地球にはおよそ100人以上のアベンジャーズがいるんですよ」

生徒F「アベンジャーズっていつからあるんですか?」

C.B.「びっくりするでしょうね。アベンジャーズは1962年、今から55年前からいるんです。『ドラえもん』より古いんですよ!」

(教室全体から、へえ〜〜、という声が上がる)

生徒G「アベンジャーズの色はどうやって決めているんですか?」

C.B.「いい質問ですね!アベンジャーズは最初、スタン・リー、そしてジャック・カービーという二人によって作られました。その中で、せっかくチームを組むのだからそれぞれのヒーローを違う色にしようと決まったんです。アメリカのマンガ、“アメコミ”はフルカラーなので」

生徒H「アベンジャーズの中で、一番好きなキャラクターは誰ですか?」

C.B.「僕はスーパーパワーを何も持っていないので、アイアンマン・トニー・スタークが好きですね。彼は勉強して、努力して、ヒーローになる夢を叶えた人間ですから。僕自身も同じように夢を叶えたので、共感できるんです」

©︎ 2017 MARVEL

司会「ではここで、質問の時間は終わりになります。……実は今日、もう一人スペシャルゲストが来てくれています。」

C.B.「みんなにご紹介しましょう。僕の友達、アイアンマン!」

なんとアイアンマンが登場!

C.B.「アイアンマン、今日は来てくれてありがとう!」

(ありがとう!かっこいい!という声)

司会「今日はこの特別授業の記念に、みなさんで写真撮影をしたいと思います!それでは、皆さんはこのままちょっと待っていてください」

(会場全体から やったー!という喜びの声)

子供たちは大興奮!

メチャクチャ触られるアイアンマン

記念撮影までの間、CBさんは積極的に子供たちの輪の中に。そこに先ほど質問ができなかった男の子が勇気を出して話しかけました!

「アイアンマンやキャプテン・アメリカのパンチはどれくらい強いの?」という彼の質問に、身振り手振りを交えながらにこやかに答えるC.B.さん。

イラストもプレゼント

アイアンマン以上に人気!

そして集合写真を撮影。先生方も盛り上がってます

いつかまた!と、最後まで子供たちに手を振り返していました

マーベル・ファンには“CB”という愛称で親しまれているC.B.セブルスキー氏。子供たちを対象とした今回のイベントでは、彼の柔和で温厚な人柄がよく表れていました。私たちと同じくマーベルやヒーローを愛する心からくる言葉は、子供たちの心にも強く響いたことでしょう。

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C.B. Cebulski(C.B.セブルスキー)

米国タフツ大学卒業後、日本で4年以上を過ごす。帰国後は日本の漫画家を直接担当する米国人編集者の草分けとして活動。2002年、マーベル・コミックス入社後、編集者兼タレント・コーディネーターとして、数百人ものクリエイターを社に紹介し、コミック市場を活性化。2011年には国際開発とブランド管理担当バイスプレジデントに昇進し、人材の発掘を続けながら事業拡大に貢献する。2016年、アジア全域の担当バイスプレジデントに就任し、中国・上海に着任。ソーシャルメディア上でも公私ともに活動しながら、活躍の場を求める世界中のアーティストたちの大きな支えとなっている。

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©2017 MARVEL

『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』

悪の組織「ヒドラ」は、世界征服の野望を達成するために3人の少年少女に遺伝子操作を施し、超人戦士、マコト、アディ、クロエを生み出すことに成功した。だが、ヒドラの陰謀に気づいた3人は本当のヒーローとなるために、アベンジャーズに弟子入り、「フューチャー・アベンジャーズ」を結成し悪に立ち向かう。

放送日時:7月22日(土) 世界初放送

毎週土曜 8:00~8:30 (再放送 毎週月曜 18:00~)

放送チャンネル:無料BSテレビ局・Dlife(ディーライフ/チャンネル番号:BS258)

原作:マーベル・コミックス

シリーズ構成・脚本:キング・リュウ

キャラクターデザイン:梅原隆弘

監督:佐藤雄三

アニメーション制作:マッドハウス

製作:ウォルト・ディズニー・ジャパン

キャスト:

アイアンマン/花輪英司

キャプテン・アメリカ/中谷一博

ソー/加瀬康之

ハルク/松田健一郎

ワスプ/水橋かおり

マコト/金田アキ

アディ/田丸篤志

クロエ/木村珠莉

作品公式サイト