タランティーノ新作がカンヌでワールドプレミア!レッドカーペットにレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットらが登場
- Fan's Voice Staff
現在開催中の第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されている、クエンティン・タランティーノ監督の長編第9作目となる新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、現地時間5月21日(火)にワールドプレミアされました。
公式上映の会場前に敷かれたレッドカーペットには、タランティーノ監督をはじめとした超豪華キャスト陣が集結!レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらハリウッドの超スーパースターとタランティーノ監督が歩く圧巻のレッドカーペットとなり、世界各国から集まった報道陣からはフラッシュの嵐が巻き起こりました。
世界初お披露目となったカンヌでの上映についてタランティーノは、「本当に興奮している!上映が待ちきれないよ」と興奮の様子を隠せない様子で、「映画はハリウッドの変化を表していて、映画の中ではハリウッドの黄金時代のことを語っている。主役たちはその中に入れず、外から見ていてその変化を予期していなかったから、そこに自分たちの居場所があるのか迷っている」と作品について語ります。
ピットは「彼(タランティーノ)と一緒に仕事をすることはいつも本当に光栄だ。彼はエネルギーに満ちていて、映画を愛する彼と一緒に映画を作ることは喜びなんだ」と笑顔を見せ、「この映画はタランティーノの映画、ハリウッド、L.A.に対するラブレターであり、僕もL.A.が大好きだ」と本作をアピールしました。
タランティーノと2度目のタッグとなるディカプリオは、「最高だったよ、彼は本当に特別な監督なんだ」と振り返り、「こんなタイプの映画は昔はよくあったけど、最近見なくなっているハリウッドの話であって、我々の役はアウトサイダーであって、1969年の変化しつつあるハリウッドにおいて、自分たちの居場所を探している。業界にも世界にもスルーされているんだ。ある俳優とスタントマンが葛藤している。新しい世界で居場所を探している。それを描いているのが、素晴らしき脚本家であり、監督であるクエンティン・タランティーノなんだ。世界一だよ。今日ここにいられるのはとても光栄であり、伝統的な映画作りの最後の監督だよ」と、本作を絶賛。
本作で初めてタランティーノ作品に出演するマーゴットは、「素晴らしかった!私の夢がかなったの。今まで経験したことのないセットで仕事ができたし」と、喜びを明かしました。
公式上映では、タランティーノらレッドカーペットから到着したキャストたちを歓迎する観客たちから、上映が始まる前から鳴りやまない拍手が盛大に送られました。上映終了後には約6分間にもおよぶスタンディングオベーションとなり、レオとブラピの眼には涙が光り、タランティーノが観客席で感謝の言葉を述べるという異例の事態となりました。
詳細が明かされていない本作のストーリーがついにカンヌで明らかにされるにあたり、タランティーノは上映前に、観客にネタバレしないよう依頼する手紙をSNSに掲載。
#NoSpoilersInHollywood pic.twitter.com/d2cZcNfibh
— Once Upon a Time in Hollywood (@OnceInHollywood) 2019年5月20日
5月22日時点で米映画批評サイト”Rotten Tomatoes”では90%フレッシュ、世界最大のオンラインデータベース”IMDb”での評価ポイントは☆9.8と高ポイントを獲得しています。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の舞台は1969年のロサンゼルス。ハリウッド黄金時代の最後の瞬間を、タランティーノ製作、脚本、監督で描いた本作は、タランティーノが、実際に自分が育った当時のハリウッド、そしていまや失われてしまったハリウッドを、郷愁とリスペクトを込め、5年の歳月を費やして脚本執筆したといいます。
タランティーノは1994年に『パルプ・フィクション』でパルム・ドールを受賞し、2004年には同映画祭の審査員長を務めていますが、コンペ部門出品は『イングロリアス・バスターズ』(09年)以来10年ぶり。25年ぶりに再びパルム・ドール受賞なるか大いに注目されています。
第72回カンヌ国際映画祭の授賞式は、現地時間5月25日(土)に開催されます。