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2024.03.01 12:00

『フィリップ』6月21日公開決定!日本版本ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

ポーランド人作家レオポルド・ティルマンド実体験に基づく自伝的小説をもとにした映画『Filip』が、邦題を『フィリップ』として6月21日(金)に公開されることが決定し、日本版本ポスタービジュアルが解禁されました。

1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人フィリップ(エリック・クルム・ジュニア)。ゲットーで開催された舞台でナチスによる銃撃に遭い、恋人や家族、親戚を目の前で殺されてしまいます。2年後、フランクフルトにある高級ホテルのレストランでウェイターとして働くフィリップは、自身をフランス人と偽り、戦場に夫を送り出し孤独にしているナチス将校の妻たちを次々と誘惑することで、ナチスへの復讐を果たしていました。孤独と嘘で塗り固めた生活の中、やがて、プールサイドで知的な美しいドイツ人のリザ(カロリーネ・ハルティヒ)と出会い、愛し合うように。ところが戦争は容赦なく二人の間を引き裂いていき──。

ポーランドの作家レオポルド・ティルマンド(1920〜1985)の自伝的小説「Filip」は、ポーランド当局の検閲の後大幅に削除されたものが1961年に出版。ティルマンド自身が1942年にフランクフルトに滞在していた実体験に基づいて書かれたもので、発刊後すぐに発禁処分。長い間陽の目を見ることがありませんでしたが、2022年になってオリジナル版が出版されました。

監督は1990年代よりテレビプロデューサー兼演出家としてキャリアを重ね、21世紀に入って以降はポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督作品のプロデューサーとして、後期代表作である『カティンの森』、『ワレサ 連帯の男』、そして遺作『残像』まで製作を務め上げた、ミハウ・クフィェチンスキ。

その事実から導き出す魂の解放・自由奔放な姿を、第2次大戦、ナチス支配下のドイツを舞台に官能的な要素を加えて映画化した大きな理由のひとつとして、「ポーランドで愛する人を亡くしたユダヤ人の主人公は、そのような状況下で何を感じるでしょうか?私はティルマンドの本を心理的で緻密な映画にし、トラウマから感情が凍り付いた男の孤独を研究することに決めました」と明かしています。

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『フィリップ』(原題:Filip)

1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人フィリップ(エリック・クルム・ジュニア)は、恋人サラとゲットーで開催された舞台でナチスによる銃撃に遭い、サラや家族、親戚を目の前で殺されてしまう。2年後、フィリップはフランクフルトにある高級ホテルのレストランでウェイターとして働いていた。自身をフランス人と名乗り、戦場に夫を送り出し孤独にしているナチス将校の妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たしていた。孤独と嘘で塗り固めた生活の中、プールサイドで知的な美しいドイツ人のリザ(カロリーネ・ハルティヒ)と出会い、愛し合うようになる。しかし戦争は容赦なく二人の間を引き裂いていく…。

監督:ミハウ・クフィェチンスキ
脚本:ミハウ・クフィェチンスキ、ミハル・マテキエヴィチ(レオポルド・ティルマンドの小説「Filip」に基づく)
出演:エリック・クルム・ジュニア、ヴィクトール・ムーテレ、カロリーネ・ハルティヒ、ゾーイ・シュトラウプ、ジョゼフ・アルタムーラ、トム・ファン・ケセル、ガブリエル・ラープ、ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ、サンドラ・ドルジマルスカ、ハンナ・スレジンスカ、マテウシュ・ジェジニチャク、フィリップ・ギンシュ、ニコラス・プシュゴダ
撮影:ミハル・ソボチンスキ
音楽:ロボット・コック
プロデューサー:ポーランド・テレビSA
2022/ポーランド/ポーランド語、ドイツ語、フランス語、イディッシュ語/1: 2/124分/字幕翻訳:岡田壮平/R15+

日本公開:2024年6月21日(金)新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国公開ほか全国順次ロードショー
配給:彩プロ
後援:ポーランド広報文化センター
公式サイト
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